Yoko Senesac
(更新)
「せっかく英語を話す機会があったのに、思ったように話す事が出来なかった…」
そのような経験はありませんか?
そして「あとになって、どうしてあんなに簡単な事が言えなかったんだろう?」と思う事も多々あるかと思います。
また、せっかく勉強をしていても、実際に英語を話す機会がなく、だんだん話す事に対して臆病になってしまっている読者の方もおられるかも知れません。
そんな方におすすめなのが、「英語で独り言」。
英語での独り言は、英語で話す事に慣れる、頭の中で考えなくても英語が自然と口から出て来るようにするために最適な練習法です。
今回は、私がどのようにして独り言によって英会話をマスターしたのか、その方法を具体的にご紹介していきます。
私がイギリス留学中にやっていた「英語で独り言」勉強法は、今振り返っても非常に役に立っていたと感じます。
学校からの帰り道、バスの中やショッピング中、学校内、レストランやコーヒーショップなど、機会があればいつでもどこでも「独り言」を言っていました。
最初は簡単な表現しか口に出すことが出来ませんでしたが、毎日同じようなフレーズを音に出して一人で喋っていると、誰かと話をする場合でも、英語が次第に出てくることに気がつきました。
例えば、バス停でバスを待っている間でも、「あれ、また違うバスが来た」と心で思ったら、それをすぐに英語にして口に出していましたね。
"It is not my bus again."
最初は確かこんな感じでした。
「違うバス」と言えなかったので、「また私のバスじゃない」と表現していたように思います。
英語学習者の多くは、表現したいフレーズの一言一句をきっちり英語に訳そうとするので、やっと言えたと思った時には数分も経っていることが多々あるようです。
しかし、自分流の言い方で構いませんので、「思ったらすぐに声に出して言ってみる」、これがかなりの効果があるんです。
次にバスに乗って、「ラッキー!今日はバスが空いてるから座れる」と思ったらすぐに英語で、
"How lucky! Not too many people in the bus. I can sit down."
こんな風に、知っている単語でとりあえず文章を作っていました。
他にもバスに乗っている間に、「今日は疲れたな」と思ったら "I’m tired today."
また「どうして今日はこんなに疲れているんだろう?」"Why am I so tired today?" などと自分に問いかけたりして、センテンスを膨らませていました。
さらに、疲れている理由を次々に考え、それらを英語に変換し独り言を広げていました、
例えば以下のような感じです。
毎日見るもの・気になることを、このようにして声に出してみると、簡単なフレーズは考えなくてもすぐに英語で話すことが出来るようになりました。
簡単な言葉なのに英語で言えない、ってことありませんか?
例えば、「美味しそう」「今日って暇?」「なるほどね」のようなフレーズって意外に難しいですよね。
"Looks really good."
"Are you free today?"
"That’s why."
とても簡単でシンプルですが、すぐに出てこないのがこのようなセンテンスでした。
最初は毎日、最低20センテンスぐらい英語で言ってみましょう。
半年もすると、簡単な日常会話はビックリするほどすぐに口から出てくるようになります。
当時は下記のような非常に簡単なフレーズのみでしたが、海外生活の中で本当に役立ちました。
などなど、何でもその場で思うことを英語に変換する癖をつけてましょう!
次のステップについて。
短い簡単なセンテンスが言えるようになると、より自分の感情までをも表せるようなセンテンスを英語で話したくなっていきます。
つまり、日本語で言っているような内容を英語で言ってみたくなる、そんな感覚ですね。
例えば、英語だと「そのドレスすてきね」で終わってしまうセンテンスも、日本語なら「そのドレスあなたにピッタリでとてもすてきね。髪型も素敵」なんて言ったりしますよね。
このように、常に「日本語だったらどう表現するかな?」と考え、それを英語で表現してみる意識を持つことが大切。
日常英会話は「自分の感情をどこまで英語で表現できるか」だと思います。
また、日本語から英語に変換できない単語やセンテンスは、家に帰って必ず調べるようにしていました。
例えば、ある日こんな事がありました。
学校のクラスメート達と夜出かける事になり、「何を着ていくの?」「誰が来るの?」「今夜行くところってどんな所?お金はいくらくらい持って行けばいい?」と聞きたかったのですが、三つ目のセンテンスがすぐに出てきませんでした。
その場はセンテンスを細切れにしてどうにか伝えたのですが、家に帰ってから言えなかったフレーズを調べ、それを独り言で何度も言ったのを覚えています。
独り言はとにかく何度も言ってみることが本当に大切。
周りに人が多い場合は、声に出さずに心の中で日本語から英語に変換していました。すると、心で思っていることが多少時間がかかってでも英語で言えるようになります。
またそうすることで、どのようなセンテンスが自分に取って難しいのか、苦手なのかが分ってくることでしょう。
英語がぐんぐん伸びていく人っていますよね?
伸びる人達の共通点、それは間違いを恐れず、学んだ事をどんどん使って練習することだと思います。
単語やイディオム、そして数多くの表現フレーズを知っているのに、会話になるといつも同じような単語やフレーズばかり口に出してしまう、そんな悩みを抱えていませんか?
そのような方は、間違いを恐れず、学んだ単語や表現をどんどん使っていく度胸が必要です。
間違っても話し相手がちゃんと直してくれるはず。
例えば、
"I met much Americans yesterday."
と言ったとします。
このセンテンスでも言いたいことは充分に通じますよね。
でも相手は
"Oh, you met many Americans?"
と言い返してくれることでしょう。
その時に自分の間違えに気がつきますから、次回から"many"と"much"に自然と気をつけるようになります。
「機会があったらこのフレーズを絶対に使ってみる」
「新しく覚えたイディオムを今日一度は使う」
のように、目的意識を持って英会話練習をしていきましょう。
一度新しい表現を使い、それを相手が理解してくれたら、そのフレーズは100%自分のものになります。
いくら頭の中にたくさんの単語が詰まっていても、使わなければ自分のものにはなりません。
「口に出して言ってみる」ことが次のステップに繋がりますので、独り言を通してそれを実践し、そして実際の会話の中で積極的に使ってみてくださいね!
Good luck.