【図解】英単語を覚えるための3つのコツ

本日より英語キュレーターのセレンさんに、英語に関する悩みや質問を解決する連載がスタートします。隔週で更新予定ですので、お悩みのある方はどしどし質問してください。それでは今週の質問はこちら。

Q:誰にも教えたくない英単語暗記法みたいなのってありますか?

誰にも教えたくない、ということであれば「ない」です。全てシェアしたいものばかりなので(笑)

まあ、冗談はさておき、英単語の暗記法はあります。
この条件は逃してほしくない、という条件があります。

その前に、英単語の暗記法ではっきりさせておきたいことがあります。それは従来から行われている「日本語と英単語を対で覚える」という方法は、英単語の暗記法ではない、ということです。
あれは英単語に日本語をラベリングして記憶しているだけなので、むしろ日本語の記憶に基づく覚え方です。
つまり例えば、awkward=気まずい、と覚えてしまうと「気まずい」という日本語のトリガーがないかぎり、awkwardという言葉が頭に浮かんではこないのです。

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英語を使い、話し聞くスピーディーな場面では基本的にはトリガーとなる日本語は出てきません。日本語を紐づけて頭に格納する従来のやり方は英語を「使う」場面では役に立たない、とまずは認識しておいて間違いないと思います。

では、どうするか、という話に入っていきます。

英語の単語を覚える時に必ず揃えておきたい条件は「感情」「文脈」「状況」の3つです。

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例えば先ほどのawkwardという言葉を例に取ってみます。
この単語を使えるようにするために取るプロセスは3つです!

1. 文章ごと理解する

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文章ごと理解するのはとても大事で単語というのは決して独立したカタチで存在するものではなく、文の中で始めて意味を持つものです。長いからと言って単語だけを覚えようとするのは間違えた覚え方です。シャケの切り身をどれだけ集めても、水の中で泳ぐ本物の鮭の姿には永遠に辿り着かないように、「生きた」カタチで理解し、インプットしていくことが大事なのです。

意味理解としては始めのうちは(単語帳を使っているくらいの時期)日本語で理解してもいいと思います。ただ、いずれ英語は英語のまま理解していくプロセスになる、ということはしっかり頭に入れておき、日本語はイメージを「想起」するきっかけにすぎない、くらいに思っておいてほしいところです。日本語そのものと英語を結びつける必要は通訳者や翻訳家を目指す人でないかぎり、ありません。バイリンガルや帰国子女でも英語ではわかるけど、日本語ではどういうかわからないという事が多々あります。彼らは英語を英語で理解しているからであり、それこそが多くの学習者の方が求める脳内の環境であると思います。

2. ビジュアライズ(映像化)する

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頭の中に「感情」「文脈」「状況」を思い浮かべ、ビジュアライズ(映像化)する。

「感情」「文脈」「状況」を想像しビジュアライズする作業はとても大事でこれが抜けてしまうと、実際の会話の中で覚えた単語がアクティベイトされて口をついて出てくる、ということは期待できません。目の前の状況から受けたイメージをトリガーにして言葉が思い浮かぶ、というのはそのイメージと言葉がダイレクトにアクセスできる環境を頭の中に作り上げていくとに他なりません。

3. 声に出して読む

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口にすることは無意識の記憶定着にとても効果的です。1と2の条件が揃った状態で口にすることは、実際の会話の中で使うのと同じくらいの効果を持ちます。発音やイントネーションなどへの意識も格段にあがっていきます。一つの単語に対して、そんなに面倒くさいことしないといけないの?と思われる人もいるかもしれません。単語帳を使わずに、もうどんどん実際に使われている場面で言葉を学び始めた人にはこのプロセスはもういらないかも知れません。

ただ、学習の初期の頃、初めたばかりの時は特に重視してほしいプロセスです。読む力、発音、抑揚、話す力、意味を取り、理解する力など様々な側面から総合的に英語との距離感を詰めることができます。単語を覚えるプロセスをただの単語暗記に使うのではなく、総合的な力につなげる、これが最も効果的な英単語暗記法です。

単語帳を使った単語のインストール(暗記)は英語の理解への走り出しを助長するものにすぎません。加速がつき、勢いがついてこればこっちのもの、その後は自然な使われ方の中で覚えていくものです。言葉を理解し、覚え、使えるようにするために是非試してみてください。間違いのない方法だと、自身の経験からも胸を張って言える方法です。

以上、誰にも教えたくない、ではなく、全ての人に知っておいてほしい単語の記憶法でした。