英語学習の暇つぶしに。覚えても絶対に役に立たない英単語15選

細やかな感情や繊細な状況など、世の中には「ひと言で表現できる適切な言葉」がない場面はたくさんあります。

皆さんも、ピッタリ当てはまるひと言が見つからず歯がゆい思いをした経験があるのではないでしょうか。

ところがその反面、「辞書に載っている存在が認められた単語でありながら、使い所がなさそうな言葉」というのもあるものです。

当記事では、そんな英語をいくつか挙げてみます。奇想天外な英単語の世界をお楽しみください!
 

絶対に役に立たない英単語15選

ご紹介していく英単語は、きちんと辞書には載っているものの、使用頻度が “rare(まれ)” と分類されているものばかりです。

覚えたところで、簡単に人に通じるとは期待しない方が良いでしょう。ギリシャ語を由来とするものが圧倒的に多いのが特徴です。
 

1. opsimath

「人生の後年になってやっと勉強を始める人」(名詞)

生きている限り毎日が勉強ではありますが、腰を据えて何かを学ぼうとするならもっと早く始めておけば良かったのにということはありますよね。

ギリシャ語で “opse” は「遅い」、“math” は「学ぶ」です。“mathematics(数学)” の “math” も同じ語源です。
 

2. logomachy

「言葉に関する論争」(名詞)

言葉にこだわりを持つ人なら腑に落ちる単語ではないでしょうか。

ギリシャ語で「言葉(logos)+争い(makhia)」が由来になっています。1500年半ばに英語に取り入れられた言葉ですが、今ではほとんど使われていません。
 

3. steatopygic

「臀部(尻)に多量の脂肪が付いた」(形容詞)

お尻に脂肪が山ほどついている様子を表現する単語です。
 

4. callipygian / callipygean

「形の良いお尻の」(形容詞)

「形が良く美しい尻」を表すには、「ヴィーナス(アフロディーテ)のようなお尻」という意味を持つこんな単語が存在します。
 

5. mammothrept

「おばあちゃんに育てられて甘やかされた子供」(名詞)

「甘やかされた子供」を普通にいうと “spoiled / spoilt child” などとなります。

甘やかした本人は父母なのか祖父母なのか、誰とも限定されません。しかし、他の誰でもなく「おばあちゃん」に甘やかされた子供はこの単語で呼ぶことができます。
 

6. onychophagy / onychophagia

「爪を噛むクセ」(名詞)

爪を噛むクセは “nail biting” と言うところですが、こんな仰々しい単語もあるのです。

このクセを持っている人は “onychophagist” になります。“onychia” はギリシャ語で「爪」を意味する言葉。アクセサリーなどに使われる天然石・オニキス(onyx)も同じ語源です。

そして “–phagy” は「食べること」に関する接尾辞。“anthropophagy(人食い)” や “geophagy(土食い)” など様々な単語に出てきます。
 

7. lycanthropy

「人間のオオカミ化」(名詞)

「オオカミ人間」は “werewolf” と呼ばれますが、“lycanthrope” もまたオオカミ人間のことです。そして「オオカミに変身すること」を意味するのがこの単語です。

ギリシャ語由来で “lykos” は「オオカミ」を、“anthrop” の部分は上記で触れた “anthropophagy(人食い)” にもあるように「人間」を意味しています。
 

8. petrichor

「乾いた地面に雨が降った時の匂い」(名詞)

しばらくぶりに雨が降ると、乾いた地面が雨で濡れていくときに独特の香りが漂いますよね。日本語ではあれをひと言で表す言葉があるのでしょうか。英語なら “petrichor” です。

匂いの源は、『特定の植物から生じた油が地面が乾燥している時に粘土質の土壌や岩石の表面に吸着し、雨によって土壌や岩石から放出されることにより独特の匂いが発生』すると考えられているそうです(*1)。

“petro-” は “petroleum(石油)” にも見られるようにギリシャ語で「岩石」を意味する語です。

(*1) Wikipedia「ペトリコール」より
 

9. quaaltagh / qualtagh

「元日に最初に家に入る人・家を出て最初に出会う人」(名詞)

この単語が独特のスペルをしているのは、イギリスとアイルランドの真ん中に位置するマン島でかつて話されていた「マン島語」の言葉だから。

マン島には、元日、最初に家に入る人で吉凶を決めるという習慣があったのです。
 

10. anhedonia

「楽しいはずのことが楽しく感じられないこと」(名詞)

心境変化などにより、「かつて楽しく思えたことに、もはや楽しみを見出せなくなってしまった」という状況、時には誰にも起こりそうですね。

精神医学用語として日本語では「無快楽症」などと呼ばれています。
 

11. bibliopole

「希少な古書を売る人」(名詞)

“Bibliopole” が扱うのは単なる本ではなく、希少本です。

“biblio-” は「本」を意味する語で、本に関する様々な単語に見られます。本から無作為に選んだ一節で占う “bibliomancy(書物占い)” や「本を盗む人」をひと言で表す “biblioklept”なる言葉もありますよ。
 

12. cruciverbalist

「クロスワードパズル愛好家」(名詞)

新聞に付きもののクロスワードパズル、筆者が住む東アフリカ・タンザニアの新聞にも数独に並んで掲載されています。毎日解くのを楽しみにしている人も多いことでしょう。

そんな「クロスワードパズルの愛好家」をひと言で表す単語がこれです。“cruci” の部分に “cross” が見て取れますね。“verbal” はラテン語由来で「言葉に関すること」を意味します。
 

13. triskaidekaphobia

「(数字の)13恐怖症」(名詞)

“-phobia” は「恐怖症」を意味する接尾語。日本語でもよく耳にする「高所恐怖症(acrophobia)」や「閉所恐怖症(claustrophobia)」にも付いている語です。

さて、私たちにも数字の「13」や「13日の金曜日」を不吉に思う感覚がありますが、日本語にはそれをひと言で表す単語はありません。“triskaidekaphobia”は13という数字に対する恐怖症のことです。さらに「13日の金曜日恐怖症」を意味する“paraskevidekatriaphobia”なる単語も存在しますよ。

どちらもずい分長い単語ですが、このような「長い単語に対する恐怖症」を表す単語が “hippopotomonstrosesquipedaliophobia” です。この語を見るだけでゾッとしますね。
 

14. misogamy

「結婚嫌い」(名詞)

昨今は結婚しないことを選択する人も増えています。良い相手がいないから結婚しないのか結婚自体が嫌いななのか、後者なら “misogamist(結婚嫌いな人)” です。

“misogynist(女嫌い)” にも見られるように、“miso-” はギリシャ語で「~嫌い」を意味します。そして “-gamy” の部分は “monogamy(一夫一婦制)” や “polygamy(一夫多妻または一妻多夫制)” にも見られるように「結婚」の意味があります。
 

15. misocapnic

「タバコの煙が大嫌いな人」(形容詞)

上記の “miso-” がここでも使われています。

タバコの煙を嫌悪する人がいたら “He / She hates smoke” などと言えば済むところですが、この単語を使うと “He / She is misocapnic” となるわけです。
 

まとめ

世の中にはすでに覚えきれないほどの言葉がありますが「新語・流行語大賞」があるように、新たな言葉はなお生まれ続け、そしてある言葉が廃(すた)れています。

ご紹介した英単語はあまり使われていないものばかりとはいえ、どれも一度は確かな必要性があって生まれた言葉です。

通じる確率は高くありませんが、その言葉が作られた背景に思いを馳せてみるのも楽しいのではないでしょうか。