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【レベル別】大人でも楽しめる子供向けの洋書9選

【レベル別】大人でも楽しめる子供向けの洋書9選

皆さんは英語学習の教材に何を使っていますか?おそらく英語学習者向けに出版されたテキストを使われている方が多いかと思います。

これらのテキストは英語学習者のニーズに合わせて開発されていたり、英字新聞などはリアルタイムの情報を生の英語で学ぶことができたりと利点も多い反面、内容に飽きたり、難しすぎたりという難点もあったりします。

英語学習においてリーディングはとても大切ですが、興味のないものや自分のレベルに合わないものを読んでもなかなか頭に入らないもの。

そこで今回は、大人も楽しめる子ども向けの洋書を紹介します。登場する作品は、特に初中級者の方にオススメです。

楽しく読める洋書ばかりなので、英語学習のツールの一つとしてぜひ活用してみてください!
 

おすすめな洋書 初心者編

本を読んでいる女の子

まずご紹介するのは、英語初心者向けの本です。

オススメなのがRobert Munsch(ロバート・マンチ)の作品です。

ロバート・マンチはカナダで最も人気の高い児童作家の一人で、筆者が彼の本に出会ったのは、カナダの小学校で教師をしている親戚が、我が家の子供たちに彼の本を数冊プレゼントしてくれたのが最初です。

そして、彼は児童作家だけでなく素晴らしいストーリーテラーでもあります。

彼は小学校やデイケアを無料で訪れ、子供たちに即興のお話を披露したりしています。訪れた先で実際に出会った子供を主人公にし、それらのストーリーを何年もかけて改善し、気に入ったストーリーに仕上げると、本として出版するのです。

マンチは、主人公にした子供の写真と、本によっては風景などの写真を、イラストを手掛けるマイケル・マーチェンコに送り、本が出来上がるとモデルとなった主人公の子供たちに本を贈ります。

ロバート・マンチは、双極性障害、強迫性障害、元アルコール依存症、コカイン中毒者であったと公に語っていますが、彼の本からはその波乱に満ちた人生を想像することはできず、逆に子供たちのために本を書き続ける情熱と子供たちへの愛情を感じるものです。

我が家ではマンチの本をかなり揃えましたが、どれもとても愉快で、子供はもちろん大人の私が読んでも楽しめる作品です。

3~8歳のネイティブの子供たち向けなので、出てくる単語や表現はネイティブ・スピーカーの子供たちが日常的に使うものが多く、英語初心者にもぴったりの本です。擬音語もたくさん出てくるので、ぜひ一緒に覚えてみてください。

ここではロバート・マンチの特にオススメな本をいくつか紹介します。
 

Stephanie’s Ponytail

ステファニーは自分の髪型の真似ばかりするクラスメートにうんざり。そこである髪型を宣言したところ…。

マーチェンコのイラストがエンディングをより衝撃的に面白おかしく描いています。

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Smelly Socks

新しいカラフルな靴下を買ってもらったティーナは、あまりにも靴下を気に入っていて、脱ぐことを拒否!

もちろん靴下は臭い始め…。

ティーナの友達や家の周りに住む動物たちのイラストも見逃せません。

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Andrew’s Loose Tooth

アンドリューのグラグラの歯を抜こうと、いろいろな人がいろいろな方法を試します。意外な方法で歯が抜けるまで、ユーモアいっぱいに描かれています。

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おすすめな洋書 中級者編

本棚に本がぎっしり詰め込まれている

次に英語中級者向けの作品を見てみましょう。

ここでは Roald Dahl (ロアルド・ダール)The Hardy Boys シリーズの2種類を紹介します。どちらも8-12歳向けなので、英語中級者にちょうど良い本です。
 

小説家・Roald Dahl

まずは Roald Dahl (ロアルド・ダール)についてご紹介します。

ロアルド・ダールは、イギリス人小説家で、長編や短編小説だけでなく児童文学、風刺や脚本も手掛けることで有名でした。

マンチと同様に波乱万丈な生涯を送ります。第二次世界大戦中にはイギリス空軍の戦闘機パイロットとして従軍していましたが、事故で脊髄を損傷し、生涯後遺症に苦しみました。

最初の妻だった女優のパトリシア・ニールの度重なる浮気(後に離婚)、息子の交通事故による脳障害、再婚相手の連れ子の病死など、紆余曲折の人生がダールの描く児童書の世界を作り上げたと言っても過言ではないでしょう。

ロアルド・ダールは20冊以上の児童書を手がけ、その多くが日本語に翻訳されているほど日本でも人気の作家です。我が家の娘も小学校のときにはまり、ボックスセットを購入したくらいです。

ここでは映画で見たことがある方も多い「Charlie and the Chocolate Factory」、スティーブン・スピルバーグによる映画「ビッグ・フレンドリー・ジャイアント」の原作「The BGF」、そしてロアルド・ダールの最初の児童書 「James and the Giant Peach」 を紹介します。
 

Charlie and the Chocolate Factory

謎のチョコレート工場に5人の子供たちが招待され、彼らが工場の中で目にしたのは…?
ダールのユーモアあふれるストーリーに最後まで飽きることなく読めるでしょう。

この小説は映画にもなっているので、知っている人が多いのではないかと思います。

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The BFG

孤児院で暮らすソフィーはある夜、巨人にさらわれてしまいます。巨人の朝食にされると思いきや、人食い巨人たちをやっつけることに!

ソフィーと巨人の友情や巨人のおかしな英語は読者を笑顔にしてくれます。

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James and the Giant Peach

意地悪なおばさんたちから逃げ出したジェームズは、おかしな仲間たちとの冒険でトラブルにも負けず、笑顔を取り戻していきます。

ダールの表現豊かなカラフルな言葉は、英語学習者の語彙も豊かにしてくれることでしょう。

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The Hardy Boys シリーズ

続いては、The Hardy Boys シリーズについてご紹介します。

The Hardy Boys は1927年に初刊行された少年探偵シリーズで、オリジナルシリーズは58巻からなります。

アメリカの出版社 Stratemeyer Syndicate の創設者、エドワード・ストラッテマイヤーがアイデアを考え、複数のゴーストライターたちがFranklin W. Dixonのペンネームを使い、書き続けています。

その中でも著名なのがLeslie McFarlane で、彼は「The Hardy Boys」シリーズのゴーストライターの中でズバ抜けて人気のライターでした。

1927年から始まったミステリー・シリーズの後も、アンダーカバー・ブラザーズ・シリーズやアドベンチャーズ・シリーズと続き、初刊行から90年以上経った現在でも新作が書き続けられているほどの人気シリーズです。

高校生のフランクとジョー・ハーディー兄弟は、国際的に有名な私立探偵を父に持ち、父親から譲り受けた推理力を使って事件を解決していくという、少年探偵シリーズです。

冷静派のフランクと、行動派のジョーが2人で力を合わせ難事件に挑んでいくストーリーは、読んでいて年代を感じられる箇所が所々ありますが、英語中級者なら辞書を片手に無理なく読めるレベルです。

オリジナル版は古すぎるという方には、新装改訂版もありますよ!

個人的には最初の1〜3巻がオススメなのですが、ここではmsnベストプロダクトの児童書レビュー ”10 Best Hardy Boys Books April 2022”によるトップ3を紹介します。
 

Hardy Boys 50: Danger on Vampire Trail

国際的に有名な私立探偵の父からの任務で、クレジットカード偽造者の一味を追い詰めるハーディー兄弟たちは、ロッキー山脈へと出かけ…という流れでストーリーが始まります。

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Hardy Boys 05: Hunting for Hidden Gold

モンタナの古い鉱山の作業員宿舎で、謎の事件に挑むハーディー兄弟たち。ピアノが奏でられる無人のダンスホール、不気味に青く光る墓地、そして容疑者が行方不明になり…。

Hardy Boys シリーズの中でもとてもミステリアスな雰囲気が溢れるストーリーになっています。

この作品もAmazonから購入可能です。
 

The House on the Cliff #2

崖の上に建つ謎の古い家を調査していたハーディー兄弟たちは、この薄気味悪い家と彼らの父親が捜査している事件が繋がっていることに気がつく。

捜査の最中に行方不明になった父親を見つけるため、彼らは家の下にある洞窟を探ってみると、そこには…!

これ以上書くと、ネタバレになりそうなので、興味のある人はぜひ読んでみてください!

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まとめ

今回は大人も楽しめる、英語学習に最適な子ども向けの洋書9選を紹介しましたが、いかがでしたか?

英語上達の鍵は、英語を楽しく学ぶことです。そして自分に合ったレベルの学習ツールを見つけることです。

子供向けの本だからあまり興味がない、または簡単すぎると思っている方もいるかもしれませんが、英語初心者や英語中級者は「洋書を読み切った!」という自信をつけるため、児童書から始めることをオススメします。

児童書だからといって侮ってはいけません! ここで紹介した児童書はベストセラーばかりなので、ぜひ一度読んでみてくださいね!