【設定30秒】Chrome「自動字幕起こし機能」の素晴らしさを全英語学習者に伝えたい

みなさんは毎日の生活のなかに、どのように英語を取り入れていますか?

海外の映画やテレビドラマシリーズを見て生の英語に触れたり、Podcastなどを聞いてリスニング練習をしている方は多いかと思います。

そんなあなたをサポートする機能が、2021年3月に「Google Chrome」に追加されました。

それは、「英語の自動字幕起こし機能」

今回は、このGoogle Chromeの英語字幕機能と、英語学習への活用方法、気になるその精度などをご紹介していきます。

Chrome「自動字幕起こし機能」|基本情報と設定方法

Chrome「自動字幕起こし機能」|基本情報と設定方法

「Google Chrome(以下、Chrome)」は、Google社が提供しているインターネットブラウザです。

全世界で約7割の人がChromeを使っているといわれ、複数あるインターネットブラウザのなかでもダントツで人気があります。

そんなChromeですが、多くに人に愛されているのは「使う人の利便性」を常に追い求めているから。そんな利便性の追求のもと、「自動字幕起こし機能」は追加されました。

「自動字幕起こし機能」とは

「自動字幕起こし機能」は、Chrome上で再生されるメディアの音声に伴って、自動で、しかもほぼタイムラグなしで英語字幕をつけてくれる機能*です。

Chromeには目や耳の不自由な方向けに「ユーザー補助機能」というものが用意されています。例えば目の不自由な方には、スクリーン上で起きていることを音声で読み上げたり、耳の不自由な方には文字や映像を使って伝えるのです。

これは、機能を追加できる「拡張機能」でも設定することが可能ですが、今回ご紹介する「英語の自動字幕起こし機能」は、Googleから公式でリリースされたものなので、安心して使うことができます。

*自動生成できる字幕は英語のみ(2021年7月時点)

「自動字幕起こし機能」の設定方法

Chromeの「自動字幕起こし機能」を設定する方法はとても簡単で、3つのステップで完了します。

Step 1

Chromeの右上にある「3つの点」をクリックし、「設定」を開きます。

Chrome字幕の設定1
Chrome字幕の設定2

Step 2

開いた設定画面で「詳細設定」を開き、「ユーザー補助機能」をクリックしましょう。

Chrome字幕の設定3

Chrome字幕の設定4

Step 3

「ユーザー補助機能」内の「自動字幕起こし」オンにして完了です。

Chrome字幕の設定5

Androidならパソコン以外でも字幕設定が可能

スマートフォンやタブレットなどのデバイスには大きくApple社が開発した「iOS」と、Googleが開発した「Android」の2つのオペレーティングシステム(OS)が存在します。

そのうち、AndroidはGoogleが開発した機能が活用されているため、Android系のデバイスでも字幕機能の設定が可能です。

Androidのデバイスでは「設定」から「音」を選んで、「自動字幕起こし」から字幕の設定をします。また、デバイス横の音量ボタンを押すと、音量レベル表示の下部に四角い字幕ボタンが表示されるので、そこからも字幕を設定することが可能。

Chrome「自動字幕起こし機能」が英語学習におすすめな理由

なぜ英語字幕が学習に有効なの?

Chromeの英語字幕がほかと違うところ

この字幕機能には、すごいところが大きく2点あります。

  1. Chromeで再生された音声を伴うメディアなら、どんなものでも英語字幕がつけられる
  2. パソコンなどのデバイスに入っているものであれば、オフラインでも英語字幕がつけられる

これら2つのポイントについて、それぞれ詳しく解説していきます。

どんなメディアにも英語字幕がつけられる

Chromeでは、どんなメディアやウェブサイトでも、音声が伴うものであれば英語字幕をつけることができます。

最近ではサブスクリプションサービスやインターネット上でのメディア配信などを通して、パソコンやアプリなどで気になったものを視聴することが増えました。

その時間を、リスニングなどの英語学習に活かしている人も多いのではないでしょうか。

「Netflix」ではもともと字幕が設定されている作品が多いですが、どのサービスでも常に英語字幕が用意されているわけではありません。

特に「Amazonプライム動画」は、最近でこそ英語字幕を表示できる作品も追加されるようになりましたが、それもまだ限定された作品のみ。公開されている作品の多くは、日本語字幕版か吹き替え版のみ用意されていることがほとんどです。

Chromeの拡張機能で英語字幕をつける方法もありますが、今回ご紹介している「自動字幕起こし機能」なら、Amazonプライム用やNetflix用など、動画サイトごとに拡張機能を用意する必要がありません。

例えば、Amazonプライムで試しに「自動字幕起こし機能」を使ってみると、このように表示されます。

BigBangTheory1

BigBangTheory2
出典:Amazon Primeビデオ

Amazonプライムでは、オリジナル作品“のみ”日本語字幕を非表示にすることができます。

しかし、オリジナル作品以外でユーザー補助の「自動字幕起こし機能」を使うと、日本語と英語それぞれの字幕が表示されてしまいますので、煩わしく感じる方は、画像2枚目のように上からかぶせてしまう設定がおすすめ。

Podcastと英語字幕

こちらは、音楽ストリーミングサービスの「Spotify」を使って、BBCが提供する「6 Minute English」というPodcastチャンネルを視聴した様子。

このチャンネルに限っては、公式サイトにスクリプトが用意されているのでそちらを参考にすることもできます。

しかし、すべてのPodcastチャンネルがこのようにスクリプトを用意してくれるわけではないので、内容を確認しつつ聴きたいというときに「自動字幕起こし機能」を活用することが可能です。 

海外ラジオと英語字幕

そしてこちらはインターネットで全世界のラジオを視聴できる「TuneIn」というサイトでBBCラジオを聞いた様子です。

先述のように、Podcastなら事前にスクリプトを用意してくれていることがありますが、ラジオは生放送ですから、そうもいきません。しかし、Chromeの「自動字幕起こし機能」なら、音声とほぼ同時に字幕作成をしてくれるので、世界のラジオ番組もリアルタイムで楽しめてしまうのです!

オフラインでも英語字幕をつけられる

インターネットブラウザなのにオフライン? と疑問に思う人もいるかもしれませんね。

実はChromeでは、デバイスに入っている音声や動画などのメディアファイルをアドレスバーの部分にドラッグすると、それらを再生することができます。

上の画像は、英語のインタビュー音源を再生した際のもの。画面は真っ黒ですが、しっかり「自動字幕起こし機能」が働いてくれています。

出先でインターネット環境がないけれど、ダウンロードしてきたものを楽しみたいというときに、このオフライン機能が大活躍します。

「自動字幕起こし機能」の精度は?

さてここで気になるのが、生成される英語字幕の精度。

もちろん音声とほぼ同時に自動で作成されているため、100%正確ということはありません。

特に人名などの固有名詞については、多少の間違いが見受けられます。

しかしそれを除けば、限りなくパーフェクトに近い字幕起こしになっている印象。「英語をリスニングしながら字幕でも確認したい」ときには、十分な正確性でしょう。

なぜ英語字幕が学習に有効なの?

なぜ英語字幕が学習に有効なの?

ここまでChromeで英語字幕をつける方法を見てきましたが、なぜ英語の字幕が英語学習に有効なのでしょうか。日本語字幕のほうが瞬時に意味がわかるし、英語センテンスの理解につながりそうですよね。

しかし、実は日本語と英語の字幕では、圧倒的に情報量が異なります

例えば日本語でも、音声と同じ内容の字幕が表示されていれば、話者の話すスピードと字幕を読むスピードを合わせることができます。しかし、もし違う情報が表示されていたら、字幕を追いつつ耳から入る内容を理解するのには、少し時間が必要になるはず。

したがって、英語に日本語の字幕をつけた場合も、翻訳しているために話しているそのままの情報ではない上、見ている方も1語ずつ訳されているとついていくことができなくなってしまいます。そのため、「何秒に何文字表示する」というルールがあり、意訳をしなければならないのです。

その点、英語の音声と同じ情報の字幕であれば、耳で聞きながら目で見て、意訳したときに削ぎ落とされてしまう内容もそのまま確認することができます。

英会話について、「頭のなかで和文英訳するのではなく、英語で考えるべき」というアドバイスを聞いたことがある人は多いでしょう。英語音声を英語字幕で追うことは、この「英語で内容を理解する」ことに適しているのです。

「オーバーラッピング」がおすすめ

しかし、ただ画面を見ているだけではあまり学習効果を望めません。

ではどのように英語字幕を活用すればいいか。いろいろな方法がありますが、特におすすめなのが「オーバーラッピング」です。

英語の音を追いかけて読む「シャドーイング」はご存知の方も多いかと思いますが、オーバーラッピングについては初耳という人がいらっしゃるかもしれません。

オーバーラッピングはシャドーイングの1つ前のステップで、表示された文字を読みながら、音と一緒に読む学習法

詳しいオーバーラッピングの方法は割愛しますが、しっかりと活用するには1度日本語字幕を使って内容を理解するといいでしょう。そのうえで、英語字幕をオンにして、流れてくる音と一緒に字幕を読み上げます。

そうすることで、英語で英語を理解する力が向上することはもちろん、英語のスピードとリズム感を体に染み込ませていくことができます。

オーバーラッピングについての詳細はこちらの記事をチェック。

英語力の伸び悩みは「ペラペラ」一歩手前のサイン?正しいオーバーラッピングとシャドーイングで会話力を向上させよう!

September 4, 2017

英語字幕を学習に有効活用

日々進化を遂げているGoogleのサービス。

ユーザー補助機能は誰もがインターネット上のコンテンツを楽しめるように用意されているものですが、言語学習ツールとしても活用可能です。

特に音声データがあれば、オンライン・オフラインを問わずに英語字幕表示ができるのは、英語学習者には嬉しい点ですよね。

英語に慣れていく、英語脳を作っていくためには、日本語を介さずにナマの英語に触れるのがベスト。字幕を使った英語の学習方法はほかにもあるので、こちらの記事も参考にしてみてください。

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