Mary K
(更新)
英語力を向上させる効果的な勉強法の1つ「シャドーイング」。同時通訳を目指す人たちのトレーニングとして活用されているだけあり、続けることで英語力の伸びを実感できます。
やり方はとても簡単。「聴こえてくる英文を、聴こえた通りに続けて自分で発音していく」というもの。聞き流すだけとは違い、意識して発音をマネすることで、自分の苦手な音を知ることができます。
シャドーイングのためのCD付き教材も販売されていますが、どうせなら手軽に楽しく始めたいですよね。そこでおすすめなのが、海外ドラマや映画です。『Netflix』 や 『Hulu』 といった動画配信サービスを使えば一時停止や早戻しもタップするだけなので、シャドーイングに最適ですよ。
ただ、専門用語が多く出てくるものはシャドーイングに向かない場合も。日常会話が多く使われ、かつ、カジュアルなやりとりの多いコメディがおすすめです。
今回は、これからシャドーイングをはじめてみようという方へ、イチ押しの作品を8つご紹介します。
直訳すると「醜いベティ」。ニューヨークのおしゃれなファッション誌の編集部を舞台に、決して美人とはいえないものの、持ち前の明るさでまわりからの偏見にも負けず奮闘するベティのサクセスストーリーです。
最高視聴率80%と驚異的な数字を記録したコロンビアの大ヒットシリーズ『ベティ〜愛と裏切りの秘書室』のアメリカリメイク版にあたります。
登場するのがニューヨーカーなので話すスピードは早めですが、使われる単語は比較的やさしいものが多いのでご安心を!
日常で使える会話だけではなく、ファッション業界の専門用語、オフィスや会議で役立つ英語も一緒に覚えることができます。
サンフランシスコが舞台のシットコム(シチュエーション・コメディ)。日本でもNHKで1999年から2002年にかけて放送されていたので、ご覧になったことがある方も多いのでは。
ヨガ講師をしている自由奔放なダーマと、真面目エリートのグレッグ。二人は初デート後にいきなり結婚。バックグラウンドのまったく違う二人が衝突を繰り返しながらも、明るく幸せな結婚生活を送る様子がユーモアたっぷりに描かれます。
セリフも短いものが多いので、ちょっとしたすきま時間をシャドーイングにあてたい方にぴったりです。
アメリカ人に聞くと必ず名前の挙がる国民的コメディドラマ。1989年から9年という長い期間放送された大ヒットシリーズです。
描かれるのは、ニューヨークに住むスタンドアップ・コメディアン、ジェリー・サインフェルドのなにげない日常生活。大人気作品ではあるのですが、本当にとりとめのない話ばかりで、登場する英語にも際立った特徴はありません(笑)
そのぶん親しみやすいので、とにかく普段使えるネイティブ英語を身につけたい方は、リラックスしながらご覧になるとじわじわハマるかもしれません。
イギリス英語とアメリカ英語を同時にシャドーイングしたいという、よくばりなあなたにおすすめなのがこちらのドラマ。主演は『フレンズ』のジョーイ役で知られるマット・ルブランで、彼が演じるのはルブラン本人という変わった設定のシリーズです。
イギリスで大成功を収めたTV脚本家の夫婦が、アメリカでドラマのリメイク版を作らないかとオファーされ、ハリウッドに引越すことに。主演俳優にはトップスターのルブランが選ばれたものの、彼の気まぐれにつき合わされるわ、オリジナルとはぜんぜん違う脚本に書き直しさせられるわで大混乱。
ハリウッド流のやり方に、しまいには夫婦仲にまで亀裂が入ってしまうイギリス人夫婦がちょっとかわいそうですが、イギリス英語とアメリカ英語で交わされる会話をシャドーイングすることで、発音や使われる単語の違いを発見できますよ。
90年代を代表するラブコメの一つ。主人公のフィルを演じるのは、コメディ俳優として何十年も活躍を続けているビル・マーレイです。
舞台は、「グラウンドホッグ・デー」というアメリカの伝統行事がおこなわれる2月2日のペンシルバニア州の小さな町。行事の取材のために嫌々ながら町を訪れたフィルですが、仕事を終わらせ、次の朝起きてみるとまた同じ2月2日を迎える……という、まさしく “デジャ・ブ” なお話。
この作品をシャドーイングにすすめる理由は、同じ日を繰り返す展開のため、似たセリフが何度も登場するところ。はじめは早くてついていくことが難しくても、何度もフィルと一緒にグラウンドホッグ・デーを迎えることで、日常会話のセリフがスラスラと出てくるようになるはずです。
大手企業を相手に史上最高額の和解金を勝ち取った実在の人物エリン・ブロコビッチの自伝映画です。無職で、おまけにシングルマザーのエリンが法律事務所で働き始めたところから人生が大きく変わっていきます。
主演のジュリア・ロバーツは今作でアカデミー賞女優賞を受賞しており、彼女の演技も必見です。 法律や裁判の話なので少し難しそうに思うかもしれませんが、専門家ではないエリンの目線で、一般の人でもわかりやすいセリフが多く使われているのでご安心を。
転職も恋愛もうまくいかず、メーガンは女友達とクラブで盛り上がって大騒ぎ。そのままいい感じになった男性の家で夜を過ごしたところ、留守電には待ち望んでいたニュースキャスターの仕事の知らせが!
人生最大のチャンスに急いで “朝帰り” しようとするものの、災難の連続でなかなかスタジオにたどり着けません。
ドタバタコメディの途中には、ガールズトークもあれば、街をさまよいながらの自問自答、電話での応対、ニュースのお決まりフレーズなど、あらゆる場面での言い回しが盛りだくさん。
泣いたり笑ったりいそがしいメーガンに感情移入しながら、バラエティ豊かな表現を身につけてくださいね。
クリスマスシーズンに無性に観たくなるロマンチック・コメディの代表作。ロンドンを舞台に、国籍も職業もさまざまな19人の男女の恋愛模様がオムニバス形式で描かれます。
アメリカ英語、イギリス英語だけではなくアイルランド英語まで劇中で話されるので、アクセントの違いを認識するのにも最適な一本です。何度観ても幸せな気分になれる、本当に素敵な映画ですよ。
はじめてシャドーイングに挑戦したときは、登場キャラクターたちのあまりの英語の早さに口も頭もまわりませんでした。きっと皆さんも慣れるまで少し大変かもしれませんが、楽しんで学ぶことのできる映画や海外ドラマが教材なら、きっと継続できるはずです!
シャドーイングで新しいフレーズや言い回しを覚えたら、自分のものになっているか、DMM英会話で実践してみてくださいね。