さな
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卒業シーズンが近づくと、新たな旅立ちへの期待と少しの寂しさが入り混じります。
アメリカやイギリスの卒業式といえば、ガウンに四角い帽子を投げるシーンが象徴的ですよね。そんな感動的な瞬間は映画でも多く描かれ、観る人の心に残ります。
また、オバマ元大統領やスティーブ・ジョブズなどの卒業式スピーチも、人生のヒントを与えてくれます。
今回は、卒業式が印象的なアメリカ映画と心に響く名スピーチを紹介します!
卒業式と聞いて思い浮かべるのは、やっぱりあのガウンと四角い帽子(モルタルボード)ですよね。このスタイルはアメリカやイギリスをはじめとする英語圏の国々で定番の卒業式ファッションです。でも、実は国によって卒業式の雰囲気や伝統にはちょっとした違いがあるんです。
アメリカの卒業式は、日本の式典と比べてずっとカジュアルで自由な雰囲気。学生たちはガウンとモルタルボードを身に着け、式の最後には帽子を空高く投げるのがお決まりのシーンです。
この瞬間は、まさに「自由」と「新たな旅立ち」の象徴! さらに、多くの卒業式では有名なセレブや著名人がスピーチを行い、学生たちにインスピレーションを与えてくれます。
スティーブ・ジョブズの伝説的なスタンフォード大学のスピーチや、オプラ・ウィンフリーのメッセージは今でも語り継がれています。
イギリスの卒業式は、アメリカに比べてもう少し格式高く、伝統を大切にしています。特にオックスフォードやケンブリッジといった歴史ある大学では、卒業式もまるで中世の儀式のように厳か。
学生たちはアカデミックドレスという特別なガウンを着用し、式は荘厳なホールで執り行われます。帽子を投げるような派手な演出は少ないものの、その分「伝統の重み」を感じられるのがイギリス式の魅力です。
どちらのスタイルも、それぞれの文化や歴史が反映された素敵な卒業式ですよね! この後は、そんな卒業式の感動を映し出した映画と心に響くセレブのスピーチをご紹介します。
卒業式や学生生活をテーマにした映画は、青春の甘酸っぱさや成長の瞬間をリアルに描いてくれます。ここでは、特に印象的な卒業シーンを描いた5つのアメリカ映画をご紹介! 笑いあり、涙ありの名作ばかりです。
ファッションと恋愛が大好きな主人公エル・ウッズが、ひょんなことから名門ハーバード大学のロースクールに入学し、弁護士を目指す物語。最初は周囲から軽く見られるエルですが、自分の強みを活かして見事に成長していきます。
映画のラストで、エルがハーバードの卒業式で堂々とスピーチをするシーンは必見! 最初のキラキラしたイメージから、自分らしさを大切にしながらも知性と努力で成功を掴んだ彼女の姿に心を打たれます。ハッピーで前向きな気持ちにしてくれる映画です。
真面目に勉強ばかりしてきた親友コンビ、モリーとエイミーが、高校卒業式前夜に「遊び足りなかった青春」を取り戻そうと一晩中大騒ぎするコメディ映画。友情と成長がギュッと詰まった作品です。
映画のクライマックスは、高校の卒業式。二人が自分たちの成長を噛みしめながら式に臨むシーンは、爆笑の後にしっかり感動を届けてくれます。卒業は終わりではなく新しいスタートなんだと、ポジティブな気持ちにさせてくれる映画です。
『パッチ・アダムス』は、実在の医師ハンター・"パッチ"・アダムス(ロビン・ウィリアムス)の半生を描いた感動作。彼は「治療には薬だけでなく、笑いと温かさが必要」と信じ、型破りな医療を実践します。
映画のクライマックスでは、医学部の卒業式で「患者を病気ではなく一人の人間として向き合うこと」の大切さを説くスピーチを行い、その信念を貫く姿が描かれます。このメッセージは、医療関係者だけでなく、あらゆる道を歩む人にとっても心に響くものです!
『リアリティ・バイツ』は、大学を卒業した若者たちが、理想と現実のギャップに悩みながらも自分の道を模索する青春ドラマ。主人公レレイナ(ウィノナ・ライダー)は優秀な成績で卒業し、映像作家を目指すも、仕事や恋愛、経済的な不安に直面します。
物語は彼女の卒業式スピーチから始まり、希望に満ちた未来を語るものの、その直後に待ち受ける厳しい現実との対比が、本作のテーマを象徴しています。
『ゴーストワールド』は、卒業後の進路に迷う若者の孤独や葛藤をリアルに描いた作品。主人公イーニド(ソーラ・バーチ)と親友レベッカ(スカーレット・ヨハンソン)は、高校を卒業したものの、大学にも行かず、社会にもなじめず、なんとなく日々を過ごします。
映画の冒頭では卒業式のシーンが描かれますが、イーニドは「これからどうしたらいいの?」とでも言いたげな冷めた表情。周りの生徒たちが新たなスタートに胸を弾ませる中、彼女の中には漠然とした不安が漂っています。
夢と現実の間で揺れ動く感情を、独特のユーモアとともに描いた作品です。卒業後のモヤモヤを抱えている人には、きっと刺さる一本になるはず!
卒業式といえば、著名人によるスピーチも見どころのひとつ。成功を収めた人たちが語る言葉には、新たな一歩を踏み出す卒業生だけでなく、人生に迷ったときのヒントが詰まっています。ここでは、特に印象的な3つの卒業式スピーチを紹介します!
「点と点をつなげることは、振り返ってみて初めてできる」
Appleの共同創業者スティーブ・ジョブズが、スタンフォード大学の卒業式で語ったスピーチは、今なお世界中の人々に影響を与え続けています。
彼は、大学を中退し書道の授業を受けたことが後にMacの美しいフォントにつながった話や、Appleを追放された後に新たな道を見つけた話を通して、「未来を見据えて今の選択が正しいかはわからない。でも、振り返ったときにすべてがつながる」と伝えました。
名言:
You can't connect the dots looking forward; you can only connect them looking backwards.
「点と点をつなぐことは、前を見ているときにはできない。振り返ったときに初めて、それがつながっていることがわかる」
人生に迷ったとき、「今の経験がいつか役立つ」と前向きに考えられるようになるスピーチ。卒業生だけでなく、誰にとっても勇気を与えてくれるメッセージですね。
「失敗は人生の方向転換のサイン」
テレビ界の女王オプラ・ウィンフリーは、ハーバード大学の卒業式で、成功と失敗について語りました。彼女は自身の番組が終了したときの挫折や不安を振り返り、「失敗は終わりではなく、人生の方向転換のサイン。そこからどう立ち直るかが大切」と卒業生にエールを送りました。
名言:
There is no such thing as failure. Failure is just life trying to move us in another direction.
「失敗なんて存在しない。失敗とは、人生が別の方向へと導こうとしているサインに過ぎない」
「失敗は怖いものではなく、新しい道を開くチャンス」というメッセージは、挑戦をためらう人の背中を押してくれます。失敗を前向きに捉えたいときに思い出したいスピーチです。
「夢を持つだけでは不十分。努力して行動しよう」
アメリカ初の黒人大統領バラク・オバマは、2016年に歴史ある黒人大学ハワード大学の卒業式でスピーチを行いました。彼は、成功を夢見るだけではなく、それを現実にするために努力し、行動することの大切さを語りました。また、卒業生に向けて「自分の声を信じ、恐れずに社会に貢献してほしい」と強く訴えています。
名言:
Change requires more than just speaking out; it requires listening as well.
「変化を起こすには、ただ声を上げるだけでは足りない。聞くことも必要だ」
社会をより良くするには、批判するだけではなく、自分自身が動くことが重要だと説くスピーチ。夢を持つだけでなく、それを形にする行動力の大切さを教えてくれます。
卒業は人生の新たなスタート。映画では、希望や不安、成長の瞬間が描かれ、署名人のスピーチには、未来を切り開くヒントが詰まっています。
また、英語で映画やスピーチをより深く理解できたら、さらに楽しめそうですよね。日常会話だけでなく、卒業や人生の節目について英語で話せるようになると、世界が広がるはず。映画の名シーンやスピーチの言葉を題材に、英語で自分の考えを伝える練習をしてみるのもおすすめです。
「失敗は新たな道へのサイン」「未来は振り返ってこそ意味を持つ」—— そんな言葉を、自分の言葉として話せるようになったら素敵ですね。ぜひDMM英会話で英語を学びながら、新しい一歩を踏み出してみましょう!