Mei
(更新)
2022年の冬に、日本でもファンの多い大人気アニメの映画が公開されました。
その映画は、『THE FIRST SLAM DUNK』です!
映画化を記念して、スラムダンクマニアな筆者が、作品内で登場した多くの名言のなかから10個選出しました! それらが英語でどのように言い換えられているのかをご紹介します!
多くの方に愛されている有名な作品ですが、スラムダンクをあまり知らないという人もいるでしょう。そんな人のために、まずはあらすじをご紹介します!
桜木花道は、中学校3年間で50人もの女子生徒にふられ続けた名物男。湘北高校へ入学したが、50人目の女子生徒に「私、バスケット部の小田君が好きなの」と言われたショックが尾を引いて、“バスケット”という言葉に異常に反応し、立ち直れない状態にあった。そんなある日のこと、廊下で1人の美少女から声をかけられる。「バスケットはお好きですか?」その女生徒・晴子がモロに自分の好みであったため、すっかり参ってしまった花道は、何のためらいもなく「大好きです!!」と答えてしまう。
いつか憧れの晴子と一緒に登下校する日を夢見て、花道はバスケットのトレーニングをはじめたのだが、晴子にはバスケ部のルーキー・流川楓という片思いの相手がいたのだ。傷心の花道は、再びバスケットという言葉を憎悪するハメに…。
ー千葉テレビ公式ページ「アニメ『スラムダンク』」より
「中学校」「バスケットボール」というキーワードだけでも「青春」のイメージが湧きますね。しかし作品内で登場する名言は、思春期の人のみに響くものばかりではありません。大人の心にも強く刺さるものが多く、「がんばろう!」と思えるものばかりです。
ちなみに、スラムダンクは英語、中国語、スペイン語、韓国語で訳されており、アニメに至っては中国、韓国だけでなく、タガログ語(フィリピンの言語)に訳されるほど人気です。
英語版の漫画も、中学や高校で習うような単語を並べていて、ゆっくり読んだら少しずつ理解できると思うので、挑戦してみるといいですよ!
それぞれの名言がどのシーンで使われたものなのかも、少し説明を加えながらご紹介していきます。それでは早速見てみましょう!
これは、アニメ版では登場していませんが、漫画版(原作)のなかで描かれた試合・山王戦でのセリフでした。
このセリフを言ったのは宮城リョータ(通称・リョーちん)。身長168cmの小柄でなにかと短気ではあるものの、バスケに賭ける思いは人一倍強いキャラクターです。
そんなリョーちんがこのセリフを言ったのは、対戦相手・山王工業高校の背の高いディフェンス2人に挟まれたとき、身をかがめ、低い姿勢でくぐり抜けたシーンでした。
身長168cmのリョーちんだからこそできたトリックだと思います!
さて、そんなリョーちんの名言は英語ではどのように訳されているのでしょうか?
【使われている単語】
このシーンは、インターハイ・豊玉戦で、試合相手の選手に片目にエルボーを食らわされてしまった流川楓(通称・流川)が試合中に放ったセリフです。
片目で参戦し続けるものの、味方のパスを取れなくなったりと、試合をするにはよくない状態になってしまいます。そんななかで、今まで積み重ねてきた、研ぎ澄まされた感覚だけでシュートを入れるのです。
そして見事にシュートが入り、このセリフを残します。さすがスーパールーキーという名前をもつ流川!
そんな流川のこの名言はどのように英語で訳されているのか見てみましょう!
【使われている単語】
これは湘北 vs 山王戦のシーンで、王者とも呼ばれていた山王工業高校が湘北に敗れたときに、山王の堂本監督が選手たちにかけた言葉です。
「王者」と呼ばれていただけに、彼らには確固たるプライドがあったでしょう。落ち込む選手たちにかけた堂本監督のセリフは、英語でなんと訳されているのでしょうか?
【使われている単語】
これも山王戦でのシーンです。前半戦では湘北が相手チームの山王工業高校に負けかけていたのですが、そこから桜木花道(通称・桜木)が流れを湘北に有利になるように変えていきます。
そんな桜木を見て、キャプテンの赤木剛憲(通称・赤木、ゴリ)。バスケを始めたばかりの桜木を思い返して、このセリフを妹で物語のヒロインの赤木晴子(通称・晴子ちゃん)に向かって心のなかでつぶやくのです。
バスケのボールの持ち方さえも知らなかった桜木が、ここまで成長して、試合の流れを変えられるまでになったのですから、感慨深いですよね!
【使われている単語】
少し長いセリフですが、まずはシーンから解説します。
これも山王戦につながるシーンで、湘北が対戦する相手が強豪校の山王工業高校と決まったときに、よその高校から「現実を見ろ」と見下されます。
それに対して苛立ちを見せる湘北の選手たち。そこで安西先生が選手たちにこの言葉をかけたのです!
「勝てるとは思ってないけど、とにかく今できることをしてギャフンと言わせよう!」と言っているようにも受け取れるこのシーン。最高ですね、安西先生。
【使われている単語】
またこちらも、今まで話してきた山王戦でのシーンです。
ファンクラブができるほどモテる流川楓(通称・流川)が、山王のエース・沢北と1対1で戦うシーンがあります。沢北のディフェンスを抜けて、流川はダンクでゴールを決めるのです!
そんな流川がゴールを決めたあとに、沢北の目を見て言ったセリフがこちら。
このセリフは、スラムダンクファンの間では有名でしょう。
物語の主人公・桜木が湘北にバスケ部に入部して日が経ち、神奈川県では強豪校と言われている陵南高校との試合が間近に迫ってきたある日のこと。キャプテンの赤木にシュートの仕方を教わり始めるのですが、それがリバウンド*という技です。
*主にシュートで外れてしまったボールを取る行為を指します。
しかし、自称・天才である桜木は、誰かがシュートをミスしたボールなんて取りたくありません。「天才ならどうにかなると思ってな...」と言い、このセリフを続けます。そして、桜木のやる気に一気にエンジンがかかるのです。
【使われている単語】
またまた天才・桜木の登場! これは、陵南高校との試合のときに桜木が言ったセリフです。
試合中に、陵南高校の福田選手に向かってこのセリフを言っている間に桜木は持っていたボールを奪われてしまいます…。
なんとも桜木らしいエピソードですよね。
そんな桜木が言ったセリフは英語ではこのように訳されています。
【使われている単語】
このセリフは海南戦のシーンで赤木キャプテンが放ったものです。
試合中に捻挫をしてしまったけれど、それでも足をテーピングだけして試合に出続けたいという赤木キャプテン。
彼は今まで頑張ってチームを引っ張り上げてきて、その年はすごいスキルを持った選手が集まりました。ようやく決勝リーグまで進めてきたのに、ここで挫折をしてしまっては、今まで頑張ってきたものが無駄になってしまいます。そんな状況を思い、赤木キャプテンの口からこのような言葉が出たのです。
これを聞いた桜木は、さらに気持ちがたかぶって、試合に臨むようになりました。
さすがキャプテン。どんなことがあってもチームのことを一番に考えているあたりが、まさにキャプテンの鏡ですね!
【使われている単語】
最後にご紹介するのは、スラムダンクファンであっても、そうでなくても、一度は聞いたことのあるセリフ。これは湘北高校バスケ部の監督である安西先生の言葉です。
このセリフは、スラムダンクのシリーズのなかでは2回出てきます。
1回目は、安西先生が中学時代の三井寿(通称・ミッチー、三っちゃん)の試合を見ていたとき、そして2回目は、先ほどから何回も出てきた山王戦で桜木が諦めかけたときに、いずれも安西先生がかけた言葉です。
これは、バスケだけでなく、いろいろなことにおいても、聞いたらまた頑張ろうという気持ちになれるセリフですね! さすが安西先生。
そんな名監督・安西先生のセリフは、英語ではこのように訳されています。
【使われている単語】
いかがでしたか?
「スラムダンク」のなかでは、今回ご紹介したもの以外にも、「あ、いいな」と思える名言がたくさんあります。
スラムダンクファンのみなさん、そして読んだことのないみなさんも、ぜひこの作品を読んでみて、ご自身がいいと思う名言を探してみてはいかがでしょうか?