masa osada
(更新)
子どものころ、親や先生に「本をたくさん読みなさい」と言われたことありませんか? 本をたくさん読むと“読解力がついたり、漢字をたくさん覚えたりする”と言われたのを覚えています。
言葉を覚えていく上でとても有効的な読書は、日本語に限ったことではなく、英語を学んでいく上でも非常に大切なことです。たくさんの本を読むことで辞書や英語の参考書では学べない“活きた英語”を自然と身につけることができます。
ただ、英語で書かれている本を最後まで読み切れるかどうか自信がない方もいるのではないでしょうか? そこでオススメしたいのがAmazonの「Kindle」やAppleの「iBooks」といったリーダーを使い、電子書籍の洋書を読むことです。
今回はなぜ電子書籍で洋書を読むのが良いのか、実際に『Alice’s Adventures in Wonderland (不思議の国のアリス)』を使って紹介していきます。
電子書籍で洋書を読むことの便利なところは、なんと言っても「知りたい単語をすぐに調べられる」ことです。もうこの便利さは紙の洋書とは比べものになりません。
知りたい単語を長押しすると、それだけで単語の意味を調べることができます。それぞれもっと知りたければ全文ページを表示させることもできるので、きちんと単語の意味を知ることができます。
通勤中に洋書を読みたいと思っている方は、電車の吊革につかまったまま、片手で知りたい単語を調べられる。この便利さに慣れてしまったら「紙の洋書+電子辞書で読む」なんて生活には戻れなくなりますよ!
洋書を読んでいると「この単語よく出てくるから覚えておこう」や「ちょっとこのセンテンスの意味がわからないから、あとで調べたいな」と思うことありますよね。
そんなときにも電子書籍は力を発揮します。
KindleやiBooksにはハイライトやコメント(メモ)機能が付いています。
ハイライトやコメント(メモ)を付けた単語や文章は、別の画面に一覧表示されるので、見返したい英単語や文章をすぐに見つけられ、単語や文章が書かれたページにもジャンプすることができます。紙の本ではできない電子書籍ならではの便利さですね。
本を読んでいるときは気軽にどんどん気になった単語や例文をハイライト。あとでそれらの単語と意味を読み返すだけでも復習効果がすごく高いため、ただ何となく本を読むよりもずっと英単語が身に付きやすくなります。
洋書を買う際に「自分の英語力で最後まで読めるのか」って気になりませんか? 僕自身、いったい何冊の洋書を買い、最後まで読めずに、それらが本棚の飾りと化したのかを考えると切なくなります。
でも、KindleやiBooksなどの電子書籍には無料の本がたくさんあります。
しかも無料だからと言ってあなどってはいけません。いわゆる名作と言われているような本が無料でたくさんストアに並んでいるのです。
冒頭で紹介した名作『Alice’s Adventures in Wonderland』も無料で読むことができます。なんでそんな名作と言われるたくさんの本が無料なのかというと、どの本も著作権が切れているので、誰にも所有権がないからなのです。
無料の本だったら、英語力が追いついていなくても気兼ねなく読むのを止めて、次の本を探せますよね。
他にも『Grimm’s Fairy Stories(グリム童話)』、またディズニーで映画化もされている『The Jungle Book(ジャングル・ブック)』など、誰もが一度は日本語版の本を読んだり、映画やアニメで見たことがあったりする作品の原作を読むことができます。
さらに電子書籍は立ち読みならぬ、最初の数ページを"試し読み"することができます。
有料の本で面白そうなものを見つけたら、まずはサンプルを読んでみて、面白かったら本編を買ってみるなんてこともできるのです。
特に"試し読み"に期限は設定されていないので、とりあえず気になった本のサンプルをダウンロードして、あとで「あれ?この前読みたかったのなんだっけ?」とならないようにできるのも嬉しいですね。
もし1回目は読めなくとも、英語レベルが上がってから再挑戦してみれば、自分の成長具合を確かめられるのでオススメですよ。
洋書を読むと、実際に使われている言葉が自然と身についたり、長文の読解力や、英語を日本語に変換せずに英語のまま理解する勉強になったりなど、英語学習者にとって役に立つことばかりです。
でも、洋書を読むのに慣れるまではけっこう手間取ることでしょう。
日本語の本のようにすらすらと読めない、辞書で調べるばかりだと話の内容が頭に入ってこない…。そんなことにならないためにも、まずはちょっと自分には簡単すぎるかな? と思うくらいの洋書から読み進めていくことをオススメします。初めて1冊読み切ったときの達成感をぜひ味わってみてください。
今回ご紹介した小説はどれも比較的簡単な英語で書かれているので、まずは上記の本から攻めてみてはいかがでしょうか。
ゆくゆくは難易度の高い洋書を読めるようになっているとカッコいいですよね!