英語スラングの宝庫! オンライン辞書サイト Urban Dictionary (アーバン・ディクショナリー)とは

Urban Dictionary

オンラインの辞書は様々あれど、Urban Dictionary(アーバン・ディクショナリー)という辞書はご存知でしたか?

ズバリ、英語のスラング(俗語)を集めたオンライン辞書です。

誰でも編集に参加できる「ウィキペディア(Wikipedia)」同様、Urban Dictionary もまた、誰もが新しい語句を追加できる仕組みになっています。

2014年時点で700万以上の登録があり、毎日2,000もの語句が追加され続けている注目の辞書です!

当記事では、この Urban Dictionary の楽しみ方をご紹介していきます。

TOP PHOTO: Piotr Swat / Shutterstock.com

Urban Dictionary とは?

Urban Dictionary とは

辞書というものは正確で信頼できるものでなければなりません。私たちが辞書を選ぶときも、伝統と権威があるものから選択することが多いのではないでしょうか。

英語の辞書であれば、1828年発行という古い歴史を持つ The Merriam-Webster Dictionary や、60万語を超える圧倒的な語句を収録する Oxford English Dictionary などが知られています。

昨今は、それら伝統的な辞書のオンラインバージョンも提供されているほか、Wiktionary や Dictionary.com といった「オンライン辞書」も存在しています。

それぞれに特色があるオンライン辞書の中でも、「スラング(俗語)の辞書」として異色を放っているのが Urban Dictionary です。

▽Urban Dictionary はこちら
https://www.urbandictionary.com/

英語辞書のパロディ版?

その歴史は意外と古く、開設は1999年にさかのぼります。開設者は、カリフォルニア州立工科大学でコンピューター・サイエンスを専攻していた、当時一年生のアーロン・ペッカム(Aaron Peckham)。「一般的な英語辞書のパロディ版」として始められたのが Urban Dictionary でした。

モットーは “Define Your World(自分の世界を定義しよう)”。サインインすれば、誰でも辞書の編集に参加できます。多くの人が様々な言葉に対する自分なりの解釈を提供しています。Urban Dictionary ならではのユニークな解釈を楽しんでみましょう!

例えば、 Urban Dictionary 上での "Urban Dictionary" の定義は下記の通りです。

Urban Dictionaryの定義出典:Urban Dictionary "The Urban Dictionary"

(一部抜粋)
The Urban Dictionary is the website you are currently on. This website wastes a lot of your time.
「あなたが今、閲覧しているサイト。あなたの時間を目いっぱい無駄にしてしまうサイトである」

 

Urban Dictionary を覗いてみよう!

覗いてみよう

では早速、Urban Dictionary を体験してみましょう。

スラングを理解する

“dope” という言葉は、普通の辞書には「麻薬、機械油、勝ち馬予想」などといった定義しか見当たりません。

しかし、Urban Dictionary なら「最高、カッコいい」の意味が真っ先に挙がってきます。

dope出典:Urban Dictionary "dope"

普通の辞書には載っていなかったり、載っていたとしても意味が合わなかったりするスラングは、“Urban Dictionary” が解決してくれるという一例です。

従来の辞書にない言葉も

「あるある」なのに、従来の辞書では見当たらない言葉も Urban Dictionary ならきっと見つかります。

例えば、“typeractive” は、メールやメッセージが頻繁で、文字入力によるコミュニケーションが非常にアクティブな人を指す言葉です。

“goldbricker(仕事中のフリをしている人)” や “cyberslacker(職場のネット環境を私用に使っている人)” など、Urban Dictionary で新しい言葉を探してみましょう。

オンラインならではのスピード感

新語は辞書に載るまでに時間がかかるものですが、Urban Dictionary は反映も迅速。

『KonMari 〜人生がときめく片づけの魔法〜(Tidying Up with Marie Kondo)』の著書が世界中で話題になった片付けコンサルタント・近藤麻理恵(Marie Kondo)さんは、2015年に『TIME』誌の「最も影響力のある100人」に選ばれています。

“Marie Kondo” が「動詞」として Urban Dictionary に登場したのは同じ年です。動詞の意味はもちろん「ときめきを感じないモノを捨てること」。

“Netflix” でのシリーズが始まった2019年には、早速、ニックネームの “konmari(コンマリ)” や “kondo(コンドウ)” の意味も追加されています。

ユーモアのある解説

Urban Dictionary の語句説明にはユーモアもいっぱいです!

まずは試しに “Japan(日本)” を検索してみます。いろいろな視点から解釈した「日本」の説明が複数挙がってきますが、2019年11月現在、最も支持されている定義はこちらです。

Japan出典:Urban Dictionary "Japan"

The country with the world's best toilets.
「世界最高のトイレがある国」

Urban Dictionary にかかると、“coffee(コーヒー)” や “school(学校)” といったシンプルでありきたりな単語さえ次のような説明になってしまいます!

・Coffee(コーヒー):
A legal, addictive stimulant.
(合法で、クセになる興奮剤。)
・School(学校): 
A complete and utter waste of precious childhood.
(貴重な子供時代の完全なる無駄遣い。)

過激な表現を使った説明文もたくさんあるので、そのまま使うよりはユーモアを楽しむのが適切かもしれません。

外国語の表現も

日本語や日本人の名前もたくさん登録されていますよ。ぜひ、興味のある人名や言葉に、どんな説明が付けられているのかチェックしてみてはいかがでしょうか。

例えば、“yabai(やばい)” という言葉の説明は、“Means 'risky' in conventional Japanese usage, but has come to mean 'awesome' in popular usage(元々の日本語の意味「危ない」、転じて「すごい」という意味)” となっており、使い方の例として “Kore wa yabai!(これはやばい)” という文が添えられています。

Urban Dictionary の説明文には投稿された日付も表示されています。時が経つにつれて古くなる表現もあるので、見るときは参考にするとよいでしょう。

語句の中には、スピーカーのアイコンが示されているものもあり、アイコンを押すとその発音を聞くことができるので、これも試してみましょう。遊び心溢れる Urban Dictionary らしく、中には奇想天外な発音が流れて来る語句もありますよ!

Urban Dictionary に参加してみよう!

参加してみよう

語句の説明文の下には「いいね!」を表すボタンと、その反対を表すボタンが表示されており、投票(vote)して賛否を表明できるようになっています。

納得の説明だと思えたら「いいね!」、賛同できないと思ったものには下向きのボタンを押して評価してみましょう。投票獲得数によって、その言葉がどれほど支持されているかが分かるので、使うときはこれも参考にするとよいですね。

Facebook または Gmail アカウントからサインインすれば、自分で新しい語句を投稿(post)することも簡単にできます。

「+」のアイコンを押して、新に追加したい語句(word)と、その意味(definition)や例文(example)を書いて送信したら新語の登録完了です。

ユニークな Urban Dictionary が気に入ったなら無料アプリも出ていますので、そちらもお試しください!

まとめ

英語の勉強のためには「紙の辞書と電子辞書、どちらが良いか?」という議論が以前からありましたね。

今ではオンライン辞書も加わって、辞書を使う気軽さは各段に高まりました。オンライン辞書は、インターネットを見ていて気になることがあったらすぐに調べられるので、言葉を調べる機会自体が増えたという人も多いのではないでしょうか。

例文が豊富なもの、見やすいもの、使い方など補足情報が多いもの等、それぞれの特長が大きく異なります。自分のお気に入りの辞書を見つけてみましょう。

そして、普通の辞書に飽きたときは今回ご紹介した Urban Dictionary のようなユニークなものも覗いて、英語表現におけるユーモアのセンスを味わってみるのも楽しいものですよ!