
英語力を伸ばす!Wicked(ウィキッド)を使った効果的な学習法とは?

「Wicked(ウィキッド)」というミュージカルをご存知ですか?
その壮大なストーリーと美しい音楽で、世界中の観客を魅了しているミュージカルのひとつです! 筆者も実際に、NYで鑑賞しましたが、一瞬で大ファンになりました。
この作品は、エメラルドシティや友情、そして自分らしさを見つける旅を描いたものです。しかし、実は英語学習にも最適な教材なのです!
今回の記事では、「Wicked」を使って英語力をアップする方法をご紹介します。
観たことがある方もない方も、これを機に英語学習に活用してみるのもいいかもしれませんよ!
「Wicked」ってどんな話?

「Wicked」は、オズの魔法使いの物語を別の視点から描いたミュージカルです。
物語は、緑色の肌を持つエルファバ(後の「悪い魔女」)と、人気者のグリンダ(後の「良い魔女」)の友情と対立を中心に進みます。
エルファバは、動物を助けようとしますが、市民に誤解されて「悪い魔女」とされてしまいます。そして、グリンダは彼女との友情を深めながら成長していきます。
物語は、善と悪、そして正義について考えさせられる内容です。
「Wicked」ってどういう意味?
「Wicked」という言葉は、普通は「悪い」や「邪悪な」という意味です。しかし、ミュージカルのタイトルではその意味だけではありません!
エルファバは「悪い魔女」として誤解されてしまいますが、物語の中ではその評価が実際に正しいわけではないということを伝えています。
エルファバが本当に悪い魔女だったわけではなく、周りの人々が彼女をそう見なしてしまったという深いテーマが込められているんですね。
また、日常英語では wicked が「素晴らしい」「最高」というポジティブな意味で使われることもあります。特に若者の間でカジュアルに使われることが多いですね。
たとえば、友達が何かすごいことをしたり、特に印象的な出来事があったりした時に、
とか、
という感じで使われます。
使い方は地域や人によって少し違うこともありますが、基本的には「最高!」とか「素晴らしい!」といった意味合いで使われることが多いですよ。
歌詞を通じてリスニング力を磨く
「Wicked」はミュージカル。もちろん劇中には多くの印象的な楽曲がたくさんあります!
その中でも特に「Defying Gravity」や「Popular」の歌詞は、聞き取りの練習にぴったりです。
例えば、「Defying Gravity」の中のフレーズ、
I'm through accepting limits
'Cause someone says they're so
「みんながそう言うからって
限界を受け入れるのはもうおしまい」
は、自然なイントネーションと発音を学ぶのに役立ちます。
おすすめの練習方法
- 歌詞を見ながら聞く。
- 繰り返し聞いて発音を真似する。
- 単語や表現をメモして、日常で使える場面を考える。
ミュージカルのサウンドトラックを聴きながら、歌詞が聴き取れるようになったら嬉しいですよね!
セリフから英語のフレーズを学ぶ

「Wicked」の登場人物たちのセリフは、英語の自然な表現の宝庫です。
いくつか、作中に出てくるフレーズを紹介しますね。
“The best way to bring folks together is to give them a real good enemy.”ーThe Wizard
「人々を団結させる一番の方法は、彼らに本当に憎むべき敵を与えることだ」
人間の真理をついた発言ですね。
"I don't cause commotions. I am one."ーElphaba
「私は騒ぎを起こすんじゃない。私が騒ぎそのものなの」
エルファバの力は感情から来ていて、強く感情を感じるとその力を抑えきれなくなるため、騒ぎが起きてしまうのです。
"Are people born wicked? Or do they have wickedness thrust upon them?"ーGlinda
「人は生まれつき悪いの? それとも悪さを押し付けられるの?」
このセリフはミュージカル全体のテーマをよく表していて、私たちが物事をどう感じたり捉えたりするのか、その理由を深く考えさせてくれるものです。
“I'm not afraid. It's the Wizard who should be afraid of me.”ーElphaba
「私は恐れていない。魔法使いの方が」
ネタバレになるので、これ以上はやめておきますが、素敵なセリフがたくさんありますよ!
お気に入りのセリフを選んで、発音やイントネーションを真似してみましょう。
文法と語彙を深掘りする
「Wicked」の歌詞やセリフには、さまざまな時制や表現方法が含まれています。
たとえば、「For Good」という曲には、仮定法や感謝を表現するフレーズが多く登場します。
Who can say if I’ve been changed for the better?
「私が変わったのは良い方向だったのか、誰にも分からない」
歌詞を分析しながら、文法や新しい単語を学ぶのもおすすめです。
英語を意識して観てみよう!
「Wicked」を英語学習に取り入れることで、リスニング、スピーキング、語彙力、さらには文化的理解まで、幅広いスキルを伸ばすことができます。
ミュージカルの世界に浸りながら、楽しく英語を学んでみませんか?
映画にもなっていますので、気になったらぜひ観てみてくださいね。
ミュージカルの本場、NYまで行ってみるのもいいかも!?