Luvやnite…ネイティブがわざとスペルを間違える単語とその理由
英語のネイティブスピーカーは、スラングや口語的な表現を作るために、意図的に単語のスペルを間違えて表現することがよくあります。
これらの表記は、ある種のインフォーマルな文脈では受け入れられるかもしれませんが、標準的な英語の使用法では一般に正しいとはみなされません。
今回は、ネイティブが「意図的に書き換える」単語を見ていきます!
なぜ単語のスペルを変えるの?
①理由その1
この書き換えの歴史は、携帯電話の普及によりテキストメッセージが一般的なコミュニケーション形態となった頃までさかのぼります。
当時、テキストメッセージの文字数は160文字に制限されており、長いメッセージを送るには何度もメールを送る必要があり、コストがかかることがありました。
そこで、略語や頭字語を使ってメッセージを短くするようになったのです。そうすることで、より早く、より効率的にメッセージを伝えることができるようになり、メール送信のコストを低く抑えることができるようになりました。
やがて、単語やフレーズを短くするこの習慣が広まり、人々は母音を取り除いたり、文字を数字や記号に置き換えたりと、さまざまな速記術を使うようになりました。その結果、「txtspk」すなわち「テキスト・スピーク(スラング)」と呼ばれる、簡潔でカジュアルな特徴を持つ新しいタイプの言語が開発されたのです。
例えば、thanks が thx と表記されているのを見かけたことはありませんか? 母音を取り除いて省略していますよね。または、great という単語を gr8 と表記することも。これは 8 (eight) が great の発音と似ているからです。
そして今やほとんどの携帯電話やメッセージング・プラットフォームでメッセージの長さに関する制限がなくなっているにもかかわらず、テキスト・スラングは依然として人気があります。
多くの人が時間を節約し、より効率的にコミュニケーションをとる方法として利用する一方、遊び心や個性を表現する方法として捉える人もいます!
②理由その2
2つ目の理由は、satiric misspelling(風刺的なスペルミス)と呼ばれる喜劇的または風刺的な効果を狙って、ある単語を意図的にスペルミスする文学的手法です。
この手法は、人々が言語を使用する方法をパロディー化したり批判したり、伝統的な言語規範をくつがえすために使用されることが多く、書籍、記事、広告、SNSへの投稿など、さまざまな文書やメディアに見られます。
例えば、beginning の代わりに biggining というスペルが使われていたら、ごく普通な言葉の発音やスペルを間違えてしまう人が多いことをからかっていることがわかります。
また、広告やマーケティングで、製品やサービスが速く、または効率的であることを見せるためには、quick の代わりに kwik という表記が使用されることもあります。
このように、わざとスペルを間違え、とあるメッセージを伝えているということも実は多いのです。
ネイティブが意図的に書き間違える単語集
ここで紹介するものの多くは、友人とのチャットや、メッセージ、SNSなどでよく見かけます。
nite/night
rite/right
*この表現は、今聞いたことが信じ難い場合に使われます。
kewl/cool
cuz/coz/because
tho/though
thru/through
luv/love
*too の代わりに 2 を使うこともあります。
wut/what
idk/dunno/I don’t know
idk という略語のほかにも、dunno が使われることもあります。
enuf/enough
wuz/was
wassup/what’s up
gimme/give me
lemme/let me
aight/alright
*ここで使われている that's cool は、「了解」「OKだよ」のような意味です。
スペルを間違えればネイティブっぽくなる?
英語を学ぶ日本人からすると、文章にスペルミスが出ることを恐れているかもしれません。
しかし、ネイティブでも間違うことはありますし、なかにはわざと間違えたようにして書き換えることもあることを覚えておいてください!
みなさんも、意図的にスペルを省略してみて、ネイティブっぽくやりとりをしてみてはいかがでしょうか?