まっつん
(更新)
世界一周トラベラーのまっつんによる連載企画がスタートします。第1回はマレーシアのマラッカより、海外ノマド女子の豊永さんのインタビューをお届けします。
パソコン1台で働きながら1ヶ月毎に違う国に住む、という生活を2014年4月より行っています。
香港からスタートして、チェンマイ(タイ)、ルアンパバーン(ラオス)、大理(中国)、マラッカ(マレーシア)と渡り歩いています。
フリーライターとして、旅行記事やアジアのIT事情、英語学習法などの記事を書いている他、日・英・中の3ヶ国語で放送しているYoutubeチャンネル、「海外ノマド女子日記」というメールマガジンの発行をしています。
大学卒業した後、新卒でオンライン広告の会社に入り、3ヶ月日本で働いてから、台湾で働き、その後、カナダ系のデジタルマーケティング会社に転職し、1年ほど香港で働いていました。
いずれも営業の仕事だったのですが、これが「本当にやりたいことなのかな」って思って。
学生の頃から文章を書くのが好きで、どこかのタイミングでライターとして働きたいなと考えていたのを思い出して、辞めることにしました。
最初はそのまま香港でフリーライターとして働くことを考えていたのですが、物価が高いこともあって、今の状態では難しいなと。
であれば、他の国にしよう、どうせならいろんな場所を転々としようと思い、現在のような1ヶ月毎に国を変えるスタイルにたどり着きました。実は香港で引っ越しをして2年契約をしたばかりだったんですが、どうしてもやりたいという気持ちが抑えきれず、契約を破棄して出発してしまいました。
初期費用で払っていた保証金が退去時に返ってくる予定だったのですが、契約破棄をしてしまったので一部しか戻ってこなかったりもしました(笑)
ですが、このタイミングではじめて本当によかったと思います。
どこもそれぞれよかったのですが、今のところお気に入りはタイのチェンマイです。
首都のバンコクは良くも悪くもにぎやかですが、チェンマイは空気がゆっくりしていて、雰囲気が好きですね。また、チェンマイは調べたところ、世界的にフリーランスの人が集まる場所のようで、様々な国籍の人がいました。
いろいろな人が世界中から集まっていて本当に面白いです。ネットカフェやコワーキングスペースなども多く、働く環境も申し分なかったです。
直前に住んでいた香港で都会疲れしてしまっただけかもしれないですが、今はどちらかというと郊外の方がいいなと思います。
国や職業によっても違いますが、今までですとマラッカ(マレーシア)が一番英語が伝わる気がします。
どこの国もそうですが、その国の言語が混ざっていたりします。マレーシアだとマレー語や中国語が混ざってます。香港に住んでいた時も感じましたが、英語が国々によって若干異なっているのは面白いなと思いました。
世界的に見ると英語はネイティブスピーカーの方が少ないですし、いろんな国の英語に慣れることも海外で働く際や暮らす上では大事だと思います。
また、中国の大理ではほとんど英語が通じませんでしたが、宿に滞在している欧米人などとコミュニケーションを取る際に役立ちました。
秘密です!、というのは嘘で、まだ決めてないんですよね。
物価が安くて、食べ物が美味しいところがいいですね。
様々な国に滞在している理由の一つとして、将来住みたい国の候補を探しているというのもあるので、食べ物だったりもそうですが、言語だったり、いろいろな点から考えてます。最終的に気分で決めそうですけど(笑)
母親の仕事の関係で、中学校3年間はオーストラリアで過ごしました。英語を本格的に勉強し始めたのは、その時からです。
日本人学校ではなく、現地の学校に通っていたので、最初はものすごく苦労しました。慣れるまでが大変したね。
元から人と話すことが好きな性格なので、友達と話しているうちに上達していった気がします。
あとはハリーポッターのおかげですね。
オーストラリアにいた約10年前はハリーポッターが全盛期だったのですが、日本語版って英語版が出るより遅いんですよ。
当然オーストラリア人の友達は、英語版を読む。日本語版の出版を待っていると周りの話についていけない。
なので、必然的に英語版を読むことになりました。これが大きかったです。
最初は1冊読むのに2ヶ月くらいかかりましたが(笑)
ハリーポッターをきっかけに他の英語の本も読むようになり、単語や様々な表現を学ぶことが出来ました。
主に3点あります。1点目は受験で英語に苦しまなかったことです。
高校受験も大学受験も英語ができることが役立ちました。
2点目は、就職活動に役立ったこと。
新卒で入社した会社ですぐに希望する海外部署で働くことが出来ました
。また転職し、香港で働くことが決まった際も英語が役立ちました。
3点目は、より多くの人と会話ができ、より多くの考えを知ることができるようになったことです。これが圧倒的に大きいです。
学生時代にのめり込んだ海外旅行で、様々な国の人と出会い、話し、たくさんの刺激を受けました。いろいろな考え方を知ることができて本当によかったです。
レールからはずれること、人と違うことをすること、に今までは抵抗がありましたが、自分の人生は自分らしく生きるべき、ということにたくさんの人と話す中で気付くことが出来ました。
パソコン1台で働きながら1ヶ月毎に違う国に住む、という決断をすることができたのも、英語ができ、様々な国の人と話すことが出来たからこそだと思います。
香港で働いていたときに同僚から日本ってあんなに経済が発展しているのに、なんで英語が話せないんだろうね、っていう話によくなりました。
香港では語学教育が日本よりも数段熱心で、現地語の広東語に加え、幼い頃から中国語と英語を学び、若い人だと複数語話せる人がほとんどです。
レストランなども中国語に加え、英語表記のある店が多いです。
そんなことから日本が先進国であるにもかかわらず英語が話せないこと関して、疑問を感じているのかなと思いました。
ある時、同僚が「日本政府がわざと英語教育に力を入れてないのでは」ということを言いました。そんなわけないだろうと思って、理由を聞いてみました。
1点目は、外国人に日本市場を開拓されたくないから。日本は人口が1億人以上いて経済的にも非常に豊かな国です。
マーケットとして魅力的だけど、英語が出来る人が少ないから、英語のみで市場を開拓するのは難しい。
結果として「英語が出来ないこと」が参入障壁になっているというもの。
2点目は、優秀な人材を海外に流出させたくないから。英語が話せると働ける場所の選択肢が圧倒的に広がります。
優秀であればあるほど、いきなり海外で働くというケースも多いと聞きます。このようなことを防ぐために日本政府が英語を話せないように教育的操作をしているというもの。こんな風に考えたことはなかったので、面白いなと思いました。
大学生の時に中国に留学して中国語を勉強していたのですが、その時に意識していたことはとにかく話すこと、そして中国語に触れる時間を増やすことです。
これはオーストラリアで英語を勉強していた時にも意識していたことでした。友達と話すことも勉強、と考えてひたすら話しました。
日本語で話す時よりもはたから見ると、英語、中国語を話している時のほうがおしゃべりに見えると思います(笑)
中国語を学ぶ際にも、最初は日本語では絶対に聞かないような質問をよくしていました。
「〜〜は好きですか?」「〜〜はきらいですか?」といったような感じです。
日本語だと普段それほど聞かないですよね。はじめは慣れることが大事と割り切っていたので、いろんな人に同じ質問をしたりしてました。
触れる時間を増やすにあたっては、中国語のドラマをよく見てました。実際に見てたのは、韓国ドラマの中国語吹き替えだったんですけどね(笑)その国の言葉に慣れるにあたって、接触時間を増やすのは絶対的に必要だと思うんですよね。
私はドラマが好きだったからドラマを選んだ。英語を学んでいた時はこれがハリーポッターであり、本でした。別になんでもいいと思います。音楽が好きならば音楽でいいと思いますし、スポーツが好きならばそのサイトを見たり、関連する映画などを見ることなども十分勉強になると思います。
あとは触れる時間を増やす仕組みづくりですよね。中国語の場合ですが、大学の授業を週2から週4に増やしました。
週2でも予習、復習はもちろん、自習をしっかりできる人だといいかもしれないですがなかなか難しいですよね。
私も復習はそんなにやってませんでした(笑)なので、忘れないため、慣れるために、授業数を増やして強制的に触れる機会を作りました。
そういう観点でいくと毎日受講できますし、オンラインレッスンは非常にいいですよね。
毎日決まった時間に予約して、強制的に英語に触れる機会を増やしていくのがいいかと思います。
英語ができる事で人生の選択肢が広がっているのは間違いないと思いますし、今このような活動が出来ているのも英語の影響は大きいですね。逆に選択肢が広がりすぎて決断に迷うこともありますが(笑)英語ができる事で日本語だけでは知りえなかった世界を知ることが出来ました。
また、英語でその経験をしていた分、中国語が出来るようになったら「より多くの人と話せる」といったことが勉強のモチベーションになっていたのは間違いありません。
英語には本当に感謝したいと思います。
「英語ができることによって選択肢が広がった」という言葉が非常に印象的でした。自分自身に置き換えて考えてみると、英語が出来ないから就職活動の際に興味があったけれど、応募しなかった業界などもあったりします。英語が出来ていればチャンスを逃さなかったのに、という経験がある方も中にはいるのではないでしょうか。
英語が出来るようにならないとどうしようもない、という危機的状況の方はもちろんかと思いますが、来るべきときに備え、英語を勉強しておくことも必要だと改めて思いました。
果たして豊永さんの次の国はどこなのでしょうか。今後の彼女の行き先に要注目です。