【4大銀行比較】オーストラリア留学のとき銀行は? おすすめの銀行と開設方法を紹介
DMM英会話ブログ編集部2018 03.24 Sat
目次
ワーホリや留学など、長期でオーストラリアに滞在する場合には、現地の銀行に口座があったほうが便利です。特に現地で働く場合は、給料の振り込みはオーストラリアの銀行のみになるので、銀行口座の開設が必須でしょう。
この記事では、オーストラリアにある4つの銀行と、それぞれの特徴の紹介、口座開設の際、用意するものなど、一つひとつ解説していきます。
1.オーストラリアを代表する4つのメインバンク
オーストラリアには多くの銀行がありますが、下記の4つの銀行が代表的なものです。
- 代表的な4つの銀行
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- 「ナショナル・オーストラリア銀行 / National Australia Bank」 (NAB)
- 「コモンウェルス銀行 / Commonwealth Bank of Australia」 (CBA)
- 「オーストラリア・ニュージーランド銀行 / Australia and New Zealand Banking Group」 (ANZ)
- 「ウエストパック銀行 / Westpac Banking Corporation」 (WBC)
これら4大銀行は規模が大きいので、小さな町でも支店やATMを利用できます。なので、ワーホリや留学で滞在する大抵の日本人は、この4つのどれか(もしくはいくつか)の銀行口座を持っていることが多いようです。
では、これら4つの銀行の違いは何でしょうか?
2. 各銀行の違いと注意すべきポイント
※上記は2018年1月現在。日本語の対応スタッフはANZのみ駐在。
銀行を選ぶうえで、特に注意すべきポイントは口座維持手数料、日本語の対応は可能かどうか、ATMの設置数などです。
口座維持費
オーストラリアは日本と違い、銀行口座を持っているだけで、毎月口座維持手数料がかかります。毎月$2,000を入金すれば、口座維持手数料が免除されるところもあります。学生なら口座維持手数料がかからない場合もありますが、銀行の公式サイトの情報では確認できませんでした。口座開設時に確認してみて下さい。なお、NABであれば、口座維持手数料はかかりません。
日本語対応
英語に自信のない人は、日本語対応可能な支店で口座開設をすると安心でしょう。ANZのサーファーズパラダイス支店、ケアンズ支店なら、日本語対応スタッフが駐在しています(2018年1月現在の情報)。また、ANZは東京と大阪に支店があり、日本での口座開設手続きが可能です。その場合、東京支店まで行かなくても、郵送でのやりとりでも口座開設ができます。
ただし、オーストラリアに入国後、オーストラリアの支店へ訪問し、本人確認など、最後の手続きをする必要があります。
ATMの数
ATMが多く設置されている銀行のほうが何かと便利ですよね。オーストラリアでは日本と違い、ATM以外にレストランやスーパーで支払いのついでにお金が引き出せるところもあります。レジの人に訊いてみましょう。
また、ご紹介した4大銀行は規模が大きく、小さな町でもATMがあるので、ATMの数についてはさほど意識する必要はなさそうです。住んでいる場所の近くにATMがあれば便利なので、家の近くにある銀行を選ぶのも一つの手でしょう。
そのほか、オーストラリアの銀行は、ATM手数料が基本無料であること、EFTPOS(後述)という便利なシステムがカードに付いていることなどを覚えておくと良いでしょう。
ATM利用手数料・時間外手数料
日本と違って、オーストラリアの銀行はATMの利用手数料や時間外手数料がかかりません。他行ATMの利用については有料となりますが、CBAは提携している他行ATMからの利用も無料です。
さらに、オーストラリアのATMは24時間、お金が引き出せます。ただし、夜間に人通りの少ない場所でお金を引き出すのは、比較的治安の良いオーストラリアといえども危険ですので注意して下さい。
EFTPOS
EFTPOSという便利なシステムがあり、銀行のキャッシュカードを利用して、EFTPOS提携先のスーパー、コンビニ、マクドナルド、ガソリンスタンド、デパート、タクシー、デパートなどで支払いができます。
現金をたくさん持ち歩かなくても、銀行のキャッシュカードだけで支払いが済ませられるので大変便利です。英語に不安がある人は日本人スタッフもいるANZがおすすめです。
日本での口座開設もできるので、あらかじめ日本で手続きしておくとより安心ですね。費用を節約したい人は、口座維持手数料が無料のNABが良いでしょう。ただし、各行とも条件次第で口座維持手数料が無料になることもあるので、現地で口座開設をする際に確認して下さい。
3. 口座の種類
オーストラリアの銀行口座は、たくさんの種類がありますが、留学やワーホリで滞在する場合は大体この3つのタイプの口座を意識しておきましょう。
普通口座 Everyday bank account/Transaction account
日々のお金の出し入れに使うのは普通口座。ワーホリや留学で滞在する人は、まずこの口座を作ることになるでしょう。この口座を開設すると、デビットカードのようなEFTPOSという機能の付いたキャッシュカードが発行されます。先ほども解説しましたが、口座維持手数料がかかります。
ちなみに、ANZは無料、他の銀行も条件次第では無料になる場合もあります。
インターネット口座 Online banking
オンライン上で、自分の口座残高の確認や口座間の送金、各種支払いができます。口座維持手数料はかからず、最小預金額の制限もないのが一般的です。預金を引き出す際は、普通口座に移してから支店やATMで引き出せます。
定期口座 Term Deposit
オーストラリアの定期預金は、日本と比べてかなり利率が高いです。預ける金額や期間、その時の金利に応じて、銀行ごとに利率は異なりますが、利率は2.0%~2.6%です(2018年1月現在)。
このように利率が高いので、資金に余裕がある人、オーストラリアに長期滞在する人は、定期口座を持つ選択肢もあります。ただし、為替の変動によるリスクがあることをお忘れなく。
なお、オーストラリアでの生活を始めたら、普通口座とインターネット口座を開設しておくのがスタンダードでしょう。定期口座は、生活が落ち着いたら検討してみても良いかもしれません。
4.口座開設方法について
必要なものをまとめました。
なお、ひとつ注意事項があります。オーストラリアでは、入国してから6週間以内に銀行口座を開設しないと、必要となる身分証明書が増えます(運転免許証、健康保険証、住民票、公共機関の請求書、オーストラリアの教育機関のIDなどから2点)。
ですので、入国してからなるべく早めに口座開設をしましょう。銀行で手続きをしてから1週間くらいで、指定した住所にキャッシュカードが届きます。そして、オンライン上でカード有効化の手続きをしてから、キャッシュカードが利用できるようになります。
また、オーストラリアの銀行には日本のように通帳や印鑑はありません。キャッシュカードのみです。残高の確認は、ATMを利用するか、インターネットバンク上で行います。スマホに銀行のアプリを入れておくとよいでしょう。
5.口座の解約について
日本へ帰国する時、またすぐオーストラリアへ行く予定がなければ、利用しない銀行口座は解約しておきましょう。ANZ銀行などの日本支店がある銀行でも、オーストラリアの口座からの引き出し、振替、口座解約などはできません。
そして、日本からオーストラリアの銀行へ解約を依頼する場合、口座開設した銀行へ手紙で解約の依頼をし、必要な書類を送付してもらう必要があります。このように、手続きの負担を考えると帰国前に解約した方が無難です。
ですが、オーストラリアの定期預金の金利は魅力的でもあるので、金利や投資に関する知識がある人は、一部資金の運用を考えても良いかもしれませんね。その際、くれぐれも為替変動リスクなどにご注意を。
6.さいごに
オーストラリアの銀行口座について解説してきましたが、日本とオーストラリアでは銀行事情が異なります。わからないことはその都度調べ、確認するクセをつけましょう。キャッシュレス社会であるオーストラリアでは、カード一枚でいろんな支払いが簡単に済ませられます。
現金での支払いに慣れている人は戸惑うかもしれませんが、ネットやアプリで支払い履歴の閲覧などできるので、毎月のお金の出入りが把握できますよ。実際にオーストラリアに住んで銀行事情にも詳しくなってくると、自分なりの銀行口座の管理ができるようになるかと思います。
しっかりお金を管理して、有意義かつ、快適なオーストラリア生活をお楽しみください!
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