カナダに留学するなら覚えておきたい! 銀行の選び方から開設方法
DMM英会話ブログ編集部2018 07.03 Tue
長期留学の際に必ず作っておきたい銀行口座。ではカナダの銀行にはどういったものがあるのでしょうか?
カナダの主要な5つの銀行
カナダの主要銀行といえば、次の5つが挙げられます。
- まずはこれだけ抑えておこう。5つの主要なカナダの銀行
- 1. Royal Bank of Canada(RBC)
- 2. Canadian Imperial Bank of Commerce(CIBC)
- 3. TD Canada Trust(TD bank)
- 4. Bank of Nova Scotia(Scotiabank)
- 5. Bank of Montreal(BMO)
どれもカナダ国内に多くの支店をもち、当面は信用のおける大きな銀行です。留学生が利用する分には大して差はありませんが、どのように銀行を選べばいいのでしょうか?
銀行の選び方
ATM利用手数料や送金手数料は、どの銀行も指定回数までは無料。口座維持手数料も、一定程度の金額を入れておけば無料です。手数料に差はないので、銀行を選ぶときは次の観点でチェックしてみましょう。
日本語対応サービスがある
英語に自信がない場合は、日本語に対応している銀行を選ぶと安心です。例えばRBCでは、すべての支店で日本語通訳サービスが受けられます。
TD bankは、バンクーバー支店に日本語デスクがあり、日本語が話せるスタッフが案内してくれます。公式の日本語サイトもあります。
Scotiabankでは、あらかじめ電話でアポを取っておけば、日本語で受付してもらえるようです。
ふだん通る道にATMがある
まれに他行のATMでも手数料が無料になるプランもありますが、だいたいの場合自社ATMの手数料のみが無料です。よく使う道にATMがある銀行で開設しておけば、お金の出し入れに手間がかかりません。
生活圏内にATMがある
家や学校の近くなどに支店があると、困ったときに安心ですね。カードをなくしてしまったときや、新しい小切手帳が必要になったとき、あるいは新しくSaving Accountを開設したいときなど、すぐに相談に行ける銀行を選びましょう。
生活する予定の都市に支店がある
留学中に引っ越しが決まっている場合や、複数の都市を旅行することが決まっている場合には、支店の場所もチェックしておきましょう。それぞれの場所に支店があると安心です。
口座維持手数料のかからないプランがある
TD bankとScotiabankには、「学生アカウント」という口座維持手数料が無料のプランがあります。学生ビザで留学している人には、使い勝手のよい銀行だといえます。
銀行口座の種類
口座の種類は、Checking Account(チェッキングアカウント)と、Saving Account(セービングアカウント)の大きく2つです。
Checking Account
カナダ到着後、まず開設すべきなのがChecking Account。日本でいう普通口座に、一部当座預金の機能がついた口座です。毎日自由にお金を出し入れでき、小切手を発行することもできます。ただし、預けていても利息はつきません。Checking Accountを開設すると、すぐに銀行からデビットカード(あるいはクレジットカード)と小切手帳が渡されます。
Saving Account
日本の定期預金にあたる口座で、利息がつくのが特長です。長期滞在をする場合や、大金を預ける予定であれば、開設を検討してみるとよいでしょう。ただし貯蓄を目的とする口座のため、頻繁なお金の出し入れは想定していません。引き出しは月に1〜2回しかできなかったり、手数料も高かったりするため、普段のお金の管理には向きません。
銀行口座の開設方法
続いて、銀行口座の開設方法をご紹介します。特別な理由がなければ、カナダに到着し、住所が決まってから開設すれば問題ありません。もし現地で開設することに不安があれば、日本にいるときに開設しておくこともできます。
日本で開設しておく方法
RBCは、公式サイトから口座の開設ができるので、日本にいるときに手続きができます。ただし、対応している言語は英語と中国語のみです。
英語サイトを読み込むのが難しければ、留学エージェントを利用する方法もあります。例えば、BRAND NEW WAYであれば、身分証明書を持参するだけで口座を開設してくれます。
現地に到着してから開設する方法
1. 必要な書類を用意する
口座開設は、下記の項目から2つの書類が必要です。
- パスポート
- 運転免許証
- ビザ
さらに、下記の書類を確認されることもあるので、合わせて持参しましょう。
- 住所を証明できるもの(郵便物など)
- 通学証明書(学生ビザの場合)
- Social Insurance Number(ワーホリビザや就労ビザの場合)
2. 銀行の窓口へ行く
銀行の窓口へ行き、口座を開設したい旨を伝えます。「I would like to open a checking account.」と言えば伝わります。
銀行には、単にお金の出し入れをしたい人が列を作っていることが多々ありますが、その列に並ぶ必要はありません。開設のための窓口がわからなければ、「Help」や「Advice」と書かれたカウンターで尋ねるか、フロアに立っているスタッフに声をかければ対応してくれるでしょう。
3. 口座開設用の個室で手続きをする
口座開設をお願いすると、個室に案内され、手続きが始まります。あとは、案内に従って進めるだけで完了です。手続き中、次の3つのことを聞かれるので、あらかじめ考えておくとスムーズに進みます。
- AMT用の4桁の暗証番号
- オンラインバンク用の6桁の暗証番号
- 銀行カードの種類(デビットカードあるいはクレジットカード)
帰国時、口座を閉鎖する
日本に帰国してしまうと、お金を取り出すのに長い時間や高い手数料がかかってしまいます。帰国する前に口座の残金をなくし、閉鎖するようにしましょう。口座の閉鎖はどの支店でも対応してくれます。開設時と同じように窓口へ行き、「I would like to close my account.」と伝えましょう。
銀行を利用するときの注意点
規定残高を下回ると、口座維持手数料がかかる
銀行やプランによって違いますが、Checking Accountではだいたい2,500〜5,000カナダドル預けていないと、口座維持手数料がかかります。口座開設のタイミングで規定金額を預けられるようにしておきましょう。そうすれば無駄な出費をせずにすみます。
ATMは少額しか引き落とせない
カナダの普通口座は、日本にくらべ一日に引き落とせる金額が少額です。銀行やプランによってその金額は違うため、開設前に確認しておくことをおすすめします。
ATMから入金・送金するときは、お金を封筒に入れる
日本の留学生が失敗しがちなのが、ATMを使ってお金を預け入れたり送金したりするとき。カナダのATMにお金を入れるときは、封筒に入れる必要があります。現金をそのままATMに入れてしまうと正しく処理されません。お金がなくなってしまう可能性もあります。ATMの操作に自信がなければ、支店に出向き、窓口で手続きすると安心です。
ATMで引き落とすと大きな額の紙幣ばかりが出る
ATMでは、お金を引き落とすと20ドル札など大きな額の紙幣ばかりが出てきます。小さなお店で少額の買い物をするときなど、大きな額の紙幣は嫌がられることがあります。使う場所に気をつけつつ、できるだけ細かくくずしておきましょう。
残高がマイナスになると、金利をとられる
万が一、残高がマイナスになってしまった場合、借金として金利が発生します。ATMからお金を預け入れたときや、小切手を利用したときは、金額が口座に反映されるまでにタイムラグがあります。こういったときは特に残高に注意しましょう。
おまけ:銀行以外でのお金の管理方法
銀行以外でお金を管理する方法をまとめます。カナダでのお金の持ち方は、主に次の4つに分けられます。
1. 現金
一番シンプルな持ち方です。空港やホテル、銀行、街中の両替所などで、円からカナダドルへ換金ができます。ただし一般的に、クレジットカードや銀行送金に比べ、手数料が高くついてしまいます。換金するお金は必要最低限に留めるのが、無駄をしないコツ。カナダでの買い物はほとんどカードで済ませられます。普段持ち歩く現金は、自販機で飲み物を買う、レストランでチップを払うなどの小銭程度で事足りるでしょう。
2. クレジットカード
日本に比べ、カナダでは買い物でのカード利用が浸透しています。ほとんどのお店でクレジットカードやデビットカード(後述)が使えます。ただし、カード会社が決済するタイミングの為替レートで金額が計算されるのに加え、手数料がかかります。また、買い物のたびにサインをしなければならないのも手間になりがち。長期留学をする場合には、このような為替リスクや手間を省くため、現地の銀行を活用することをおすすめします。
3. 銀行:デビットカード
カナダの銀行で口座を開設すると、デビットカード(現地では、「インタラクティブカード」と呼ばれる)が渡されます。カナダでは、このデビットカードでの買い物が基本です。即座に銀行口座から引き落とされ、手数料は無料。支払い時にサインをする手間もありません。もちろん、日本からカナダの銀行にお金を送金する際には手数料がかかりますが、クレジットカードのようにそのときどきの為替レートに影響されることがないため、損をするリスクは低いと言えます。
4. 銀行:小切手
銀行口座を開設すると、デビットカードだけでなく小切手帳も手渡されます。日本ではあまり馴染みのない小切手ですが、カナダでは今も頻繁に使われています。公共料金の支払いや、友人とまとまったお金のやりとりをするとき、あるいはカードが使えないお店なのでは、小切手で支払いができます。小切手の支払いには手数料がかかりません。ただし、銀行口座に反映されるのに時間がかかるため、きちんと残金を把握しておくように気をつけましょう。
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