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留学の効果を最大限生かすために、現地で絶対にやるべき3つのこと

留学の効果を最大限生かすために、現地で絶対にやるべき3つのこと

留学。

それは、人によっては仕事を辞め、学校を休学し、時間とお金をかけ、それなりの覚悟を持って挑む、人生でも幾度とない貴重な経験。

そんなチャンスを、せっかくなら「1ミリも余すところなく」存分に生かしたいですよね。

後悔はしたくありません。

…とはいえ、いざ現地に着くと、「海外に来た」というだけで満足してしまったり、語学学校の課題を終わらせることで精一杯になってしまいがちなのも事実。

今回は、カナダのトロントに住み、デザイナー/ミュージシャン/ライター(ブロガー)として活動する僕が、「海外にいるからこそできる、留学中に現地で絶対にやるべきこと」を3つ、お話しさせて頂きます。

1. 実際の生活からフレーズをピックアップし、言葉にドラマを持たせる

英語のフレーズは、実際に生活で使った回数に比例して定着率が上がります。

「実際に使う」ことで、そのフレーズに自分なりのドラマが生まれます。「誰に対して、どんな状況で、何を思いながら、そのフレーズを発したか」が、それら1つ1つに意味を持たせ、記憶に残りやすくなるのです。

僕は去年、(諸事情により、結局行くことは辞退したのですが)米カリフォルニアにあるカレッジ入学のため、カナダでTOEFLの試験を受けました。その際、カナダ人の友達がこんな言葉をかけてくれました。

“I will keep my fingers crossed, I hope you pass the exam!” 
(頑張ってね!試験に受かることを祈っているよ!)

このとき、

  •  
  • 「頑張って」という抽象的な言葉の、ぴったりした訳が英語にはないこと
  • この場合は“Fingers Crossed”という表現で、そのニュアンスを代替できること

を知りました。

僕はこの「Fingers crossed」という言葉を見るといつも、「カレッジのための試験勉強のときに友達が応援してくれたシチュエーション」を思い出しますし、逆に、試験に向けて熱心に勉強をしている人を見たら「Fingers crossed」という言葉が頭に浮かびます。

これが、「フレーズにドラマを持たせる」ということです。

もし僕が「Fingers crossed = 幸運を祈る」と、教科書通りにただ暗記しただけだったら、実際の生活でこの言葉を使うことはないと思います。なぜなら、日本での日常生活において、仲のいい友達に対して「幸運を祈っているよ」というかたい表現は使わないから。そうではなく、「頑張って!」とか「絶対受かるよ!」とか、そういう言い方をしますよね。

でも、今回のカナダでの実体験を通して、僕は「Fingers crossed」という表現が、「頑張って」として使えることを知りました。

今度はそれを、実際の生活で自分が使って定着させます。未来に起こる同じような場面をイメージして、口に出して繰り返す。

独り言を言いながらのイメージトレーニング、すごく大事です。
 

海外にいるというチャンスを生かす

先日、翌日に新しい仕事の面接を受ける友達がいました。

その時僕は、


“I’ll keep my fingers crossed! I hope you pass the job interview tomorrow!”

(頑張ってね!明日の面接、受かることを祈っているよ。)

と、とても自然に言うことができました。

フレーズにドラマがあると、机の上で単語帳を必死に暗記していたのが嘘みたいに、もっと自然な形で、インプットされ、定着します。

行動と単語がリンクし、日本語に置き換えずとも英語が同時に出てきます。

本当は常にこういった実践的な形で英語を覚えられたらいいのですが、日本にいると、それを実際に使うチャンスって少ないですよね。日本ほど、母国語オンリーで完結してしまう国もなかなかないと思います。

だからこそ!
今、自分は、海外にいるのです。 

街を歩いている瞬間1秒1秒が、「実用的な英語を使う絶好のチャンス」。

機会の多さが日本とは圧倒的に違うので、利用しない手はありません。
 

【ポイント】

実際の会話から使えるフレーズをピックアップし、そのフレーズにドラマを持たせて覚える。

独り言でイメージトレーニングをし、生活で実際に使う。
 

2. ググらず、一度人に聞いてみる

「これ、英語で何ていうんだろう」
「あの駅まではどうやって行くんだろう」
「バスのチケットはどうやって買うんだろう」
「このお店のオススメメニューはなんだろう」

こんな疑問が生まれたとき、どうしますか?

すぐに「ググる」という方も多いと思います。簡単ですから。

でも、留学において僕が掲げているテーマがあります。

それは、以下の2つ。

・「日本でも簡単にできることは、日本でやる」
・「自分が今、海外にいるという“最高”の状況を、1ミリも余すところなく生かす」

下調べとしてググるのは大事です。
でも、旅行に来たわけではありません。

僕たちは今、留学をしているのです。
英語を伸ばしたくて、ここまで来たのです。

何か疑問が生まれたら、友達、先生、街で出会った人、誰でもいいです、実際に質問してみましょう。

そうすることで、先ほど述べたドラマストーリーが生まれますし、「人との繋がり」もできます。

僕は毎日英語で日記を書いているのですが、最後にそれが合っているかどうか、添削をしてもらう必要があります。

以前はインターネットの*Language Exchangeサイトなどを使っていたのですが、今、僕はカナダにいるのです!インターネットばっかりやってちゃあ、もったいない。

*Language Exchange… 例えば英語を勉強したい日本人と、日本語を勉強したいアメリカ人が、お互いの言語を教え合うこと。

そこで、ネットではなく、トロント大学で実際に開催されているLanguage Exchangeに通うようになりました。今ではそこで知り合ったカナダ人の友達と毎週カフェで会い、お互いの言語を教え合います。その際に僕は、日記の添削もしてもらっています。

これは「カナダにいる今しかできないこと」です。

「私は人に話しかけるの、苦手だから…」
たしかにそういう方もいらっしゃるでしょう。

しかしここは、海外
ちょっとふっきれてみても、いいと思うのです。
 

【ポイント】

わからないことは、ググる前に人に聞いてみる。

そこから生まれる発見、人との繋がりこそが、「自分が今海外に住んでいる」からできる、価値のある行為。
 

3. 自分の趣味・特技を生かし、現地の人と繋がりを作る

留学の一番の目的は「英語力の向上」という方がほとんどだと思いますが、意外と大事なのが「英語以外の趣味」です。例えば、音楽、スポーツ、漫画、ゲーム、アニメ…など。

なぜなら、当たり前ですが、現地の人はすでに英語が話せる。だから、僕たちに対して「英語力の上手さだけ」を求めてくることって、意外と少ないのです。

僕たちの話す英語は、それがちょっと上手かろうが下手だろうが、ネイティブからしたら依然として「外国人の話す英語」。

だからこそ、英語の上手さよりも、「この人と友達になりたいと思える人柄や、共通の趣味がある」方が大事なのではないかと思うのです。

趣味をきっかけに繋げることができる活動の例を2つご紹介します。
 

①Meetupを利用する

共通の趣味を持つ人と海外で繋がれるプラットフォームとして、世界で2700万人以上が利用する「Meetup」というサイトがあります。

サッカー、野球、バレーボールなどのスポーツコミュニティはもちろん、様々な国籍の人が集まり世界各国の料理を作り会う場、初心者向けのプログラミング教室など、多種多様なイベントが毎週開催されています。種類も回数も本当に多くて、何か一つは興味がある分野のイベントが見つかるはず。ぜひ探してみてください。

「留学しているけど、語学学校にはアジア人が多く、なかなかネイティブの友達ができない…」と、現地の留学生から相談を受けることがあるのですが、そういう方には、最初のステップとしてまずMeetupを勧めています。
 

②店員さんに話しかける

せっかく海外に住んでいるので、なるべく現地の人と繋がりたいですよね。

とはいえ、街で知らない人にいきなり話しかけるのは、少し気が引ける。

では、お店の店員さんならどうでしょう?…
それならまだハードルは低いですよね。

例えばファッションが好きな方は、現地の古着屋に通い詰めて、店員さんと仲良くなるのはどうでしょうか。トロントで実際にそれをして、なんとそこでアルバイトをすることになった日本人の友達がいます!オーナーは、友達の明るい人柄を評価してくれたとのこと。
 

英語はやりたいことを叶えるためのツール

また、これは少し特殊な例かもしれませんが、「こんなこともあるのか!」という僕の個人的な話を。

僕はデザイナーとして自分のブランドを持ちグッズを販売しています。去年の夏、モントリオールでアパレルストアに入った際に、僕が被っていた、自分でデザインしたCAPを、その店のオーナーがとても気に入ってくれました。

そのときちょうどストックを持ち合わせていたので、新品のCAPをオーナーにプレゼント。

すると、オーナーとはすぐに息が合い、

“Would you like to sell some of your designs in our shop?”
(この店で、君のデザイングッズ、売ってみたい?)

と聞いてくれました。

それから2ヶ月後、僕はそこで実際に自分のグッズを販売していました。

英語力でいったら、まだまだです。ネイティブとは比べものになりません。でもシンプルな表現でもいいので、自分の言いたいことを英語で伝えられることが大事なのです。

英語は「やりたいことを叶えるためのツール」だと思っています。

今回、デザイングッズを海外で販売するという僕の夢がひとつ叶いました。これが、僕と英語の関わり方です。
 

【ポイント】

海外では「英語の上手さ」だけでなく、「人柄や趣味、特技」がしっかりと評価される。
好きなこと、得意なことを、現地でしかできない経験に変える。

おわりに

おさらいします。

1. 実際の生活からフレーズをピックアップし、言葉にドラマを持たせる
2. ググらず、一度人に聞いてみる。
3. 自分の趣味・特技を生かし、現地の人と繋がりを作る 

この3つが、僕がこの数年の海外生活を通して学んだことです。

せっかく、留学しているのです。夢だった、憧れだった海外に住んでいるのです。

「日本でもできそうだなあ」ってことは、極力日本でやりきって、「海外に住んでいる今だからこそできること」をたくさん詰め込み、ぜひ、人生最高の経験にしてください。

I’ll keep my fingers crossed for you;)