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【授業編】アメリカ(カリフォルニア)の大学へ留学したときに驚いたこと

【授業編】アメリカ(カリフォルニア)の大学へ留学したときに驚いたこと

日本の大学とのシステムの違いに戸惑うこともありましたが、アメリカの大学の良さを経験することができたカリフォルニア留学時代

今まで【入学編】【履修編】とご紹介してきましたが、今回は【授業編】と題し、授業スタイルの違いや大変だった課題のことなどを5つにわけてご紹介していきます。

 

アメリカ(カリフォルニア)の大学へ留学したときに驚いた5つのこと【授業編】

1. 発言は絶対!参加型の授業スタイル

アメリカでは子供の頃から自分の意見を言えるように訓練されます。そのため、授業中に発言や質問をする人が多いというのが、日本の大学の授業と大きく異なると感じた点です。

一方、教授の話をだまって聞くような受動的な授業を受けて育った日本人。教授の話を遮ってまで質問するのは苦手な人が多いですよね。しかし、アメリカでは受け身で授業を聞いているだけではやる気がないと評価されるのが普通なのです。

私が留学をして迎えた初めてのセメスターでは英語力に自信がなかったため、数学ならば使われる英語も難しくないだろうと考えて履修しました。ただ、たしかに授業の内容は難しくなかったのですが、良い成績(評価A)を取るためには「セメスター中に10回は発言をしないといけない」といったルールがあったのです。

日常会話はなんとかついていけても、数学の公式を英語で説明したことなどなかったので、毎回冷や汗をかきながら必死にこなしたのでした。

 

2. 生徒が教授を評価して授業の質を上げる

アメリカでは教授と学生は対等であるべきと考えられているため、生徒が教授を評価することが義務付けられています。

学期の終了時、生徒にアンケート用紙が配られ、授業の進め方などを含めて教授の評価をするのです。生徒からの評価があまりに低いと交代させられることにもなります。このようなシステムを設けることで、教授のレベルを一定に保つことができるのです。

また、学校のシステム以外にも「Rate My Professor」と呼ばれる教授のレビューサイトが存在します。一般教養科目などでは、複数の教授がそれぞれ同じ科目の講義を行うので、ハズレの教授を選ばないように情報を入手するのにとても役立つサイトです。

驚くことに、登録されている教授の数は140万人以上。日本の大学でも教え方のうまい教授の情報は先輩からの口コミなどで手に入れることができると思いますが、ここまでの膨大なデータ量を有するウェブサイトは存在しないですよね。

 

3. 意見は違ってあたりまえ!グループスタディで課題に取り組む

移民の国アメリカでは生活をしていくうえで、様々なバックグラウンドを持つ人たちと付き合わなければなりません。そのため、「人はそれぞれ違う。その違いを尊重することが大切である」という教育が徹底されているのです。

たとえば大学では、多くの授業にグループスタディが取り込まれています。ランダムに組まされたグループで与えられたテーマの研究をし、プレゼンテーションを行うのです。もちろん、メンバーそれぞれの出身国や母国語が違うといったことはあたりまえ。基本的な考え方すら全く違う相手同士なのです。

まだまだ「右へならえ」の意識が強い日本人の私にとって、グループスタディで自分の考えをバックグラウンドが全く違う人たちに理解してもらうのはものすごく根気がいるものでした。しかし、そのような状況での話し合いを何日も重ね、1つのプレゼンテーションを完成させていく過程はやり甲斐もかなりあったのです。

グループスタディで課題に取り組むという経験は、社会に出てから企業のチームメンバーとしてキャリアを積んでいくうえでも生かすことができるでしょう。

 

4. 寝る暇もないほど、宿題の量がハンパない!

アメリカの大学は宿題がメインといっていいほど、その量がとにかく膨大でした。「教科書50ページ分を読んで要約をまとめてきてね」「1週間後には1,500文字のエッセイを提出ね」などと、サラッと課題を出されては何度泣かされたことか。

もちろん、課題以外に授業の予習もしなければ、授業についていくことができません。授業は基本的に予習をしてきているという前提で進むのです。そのため、予習をしておかないと、ディスカッションについていけず、黙り込んでしまうことになります。

英語や歴史といった文系のクラスなどでは、「Term Paper」という20枚ほどのペーパー(小論文)や「Short Paper」とよばれる1,000字程度のエッセイを数回提出しなくてはなりません。そのため、授業が終われば図書館で小論文のためのリサーチ、帰宅後は次の日の授業の課題と予習を夜中までこなすといった毎日を送っていました。

「アメリカの大学は入るのは簡単だけれども出るのが大変」といった言葉は、まさにこの宿題の多さにあるのだなぁと実感したものです。

 

5. 良い成績を取らせるために「おまけの点数」がもらえる

授業では積極的に発言をしなければならず、宿題の量も泣きたくなるほど多くて大変な学生生活ではありますが、一生懸命に取り組んでいれば、きちんと評価してくれます。

アメリカでは履歴書に成績を書くことから、成績に関してはとても敏感です。できる限り良い成績を取る上で留学生にありがたかったシステムが "Extra Credit" と呼ばれる、「おまけの点数」です。本来の課題やテストとは別に、「これをやれば5点プラスするよー」といったものになります。

例えば、ワークショップに参加したら10点、映画の感想文を出したら5点などといった具合です。ユーモアのある教授の場合、期末試験の最後におまけの1問として「教授の誕生日はいつ?」といった問題を出してくる人もいました。

この "Extra Credit" のおかげで、本来はBだったところを5点追加されてAになった! そんなことも何度かあり、留学生にはとても活用しがいのあるシステムなのです。

 

さいごに

日本の大学と比べていかがでしょうか?

どちらにも良い面、悪い面があるかとは思いますが、「大学ではとにかく勉強に集中したい!」と情熱を持っている人は、思い切ってアメリカの大学へ進学してしまうのもアリだと思います。これからの日本ではグローバル化がどんどん進んでいくと思いますので、日本を飛び出してしまいましょう!