【完全版】チップの常識と英語表現まとめ!「どこで」「どうやって」「何%」払えば良い?
海外滞在中に悩まされる海外の特別な風習、チップ。
もちろんチップは必須ではなく、あくまでも感謝の意ですので必須ではありません。受けたサービスに対し「ありがとう」という気持ちを込めて、相手にいくらかの代金を支払います。
とはいえ、支払わないと店員から嫌な顔をされることも…。気持ちのいい海外生活や旅行をする上で、きちんと文化を理解しておきたいところです。
問題は、「どこで」「どうやって払うのか」そして「妥当な額はいくらか」ということ。
今回は、特にチップ文化が強く根付いている北米(アメリカ・カナダ)の例を中心に、チップの常識やよくある質問、使える英語表現をまとめてご紹介します!
チップは英語でなんていう?
チップは英語で “Tip”、 “Service Charge”、 “Gratuity”です。
しばしばレシートには “Gratuity Included” “Service Charge Included” という文字を目にすることがあります。これは「支払いの合計金額にはすでにチップが含まれています」という意味。特に大人数(6〜8名以上)のグループだと自動で加算されることが多いです。
これを見逃すと、二重でチップを支払うことになってしまうため要注意(指摘してくれない店員さんも多いでしょう…)。
チップの基本的な支払い方法
チップの支払い方は二種類、現金またはカードです。また、チップの基本額は合計金額の18%〜25%が一般的。
数年前までは「15%払えば十分」と言われていましたが、インフレの影響もあり、今のアメリカ・カナダでは18%〜20%が標準ラインになっています。
現金の場合は、手渡しまたはお勘定皿の上に。例えばホテルなどの場合、荷物を運んでくれるベルボーイには2ドル位を目安に手渡ししてあげましょう。また、レストランではチップをお勘定皿にのせてサーバー(給仕)の方に差し出すか、もしくはテーブルの上に置いてお店を後にします。
カードの場合には、受け取ったレシート(伝票)に合計金額とチップ額を別々に記入します。レシートには "Tip" (チップ)と "Total" (チップを入れた合計)の欄があり、それぞれの枠に金額を記入することが可能。最後に "Signature" (署名)の欄にサインをして終了です。
ただ最近だと、下の画像のようにタブレットや決済端末でチップのパーセンテージを入力するのが主流。海外では日本よりキャッシュレス化も進んでいます。

この場合、チップを含めた金額を一緒に決済できるのでとても楽ちん。
最近はこの選択肢が「20% / 22% / 25%」から始まっている強気な(!)お店もありますが、無理に高い金額を選ばなくても大丈夫。「Custom(任意の金額)」を選んで、自分の納得する金額を入力するのも全然アリですよ!
支払額はどうやって決める?
上記で「合計金額の18%〜25%が一般的」と説明しましたが、実際にチップのパーセンテージはどうやって決めれば良いの?と思う方もいらっしゃるのでは。
実際に筆者がカナダに滞在していた頃、現地の友人たちは「いつも18%にすることが多い」「サービスが良ければ多め(25%〜)に、接客や味が気に入らなかったら15%かな」と言っていました。もちろん考え方は人それぞれですし、どのようなシチュエーションによるかで変わってはきますが、ぜひ参考にしてみてくださいね。
例えば…
15%: 「ちょっとサービスが物足りないかな…」というときのサイン
18%: 標準的なサービス
20%以上:「料理も美味しかったし、スタッフも最高!」というとき
チップの支払いが必要なのはどこ?相場は?
では、次は「どこ」でチップを支払わなくてはならないかを見ていきましょう。場所によっての支払い方は金額の相場も参考にしてくださいね!
レストラン

【相場】
レストラン:15%〜25%
ビュッフェ:10%〜15%
デリバリー:10%〜15%
カフェ:(基本的にはなしでもOK)10%〜15%
基本的に、テーブルごとに専属のサーバーがつくレストランではチップの支払いが必要となります。また、ビュッフェのような場所(テーブルをきれいにしてくれる、飲み物だけを持ってきてくれる)、もしくはデリバリーに対してもチップを支払います。
スタバなどのカフェや、自分でカウンターに取りに行くテイクアウト(To-Go)の場合、端末にチップの選択肢が出ることがありますが、基本は「No Tip」でOKです。もちろん、カスタムオーダーで手間をかけさせたときなどに1ドルくらいポチッとするのはとてもスマート。
また、マクドナルドのようなファストフード店やフードコートにある店ではチップは必要ありません。
バー・クラブ
【相場】1杯につき $1〜$2
ビールやワインなど、栓を抜くだけなら1ドル。手の込んだカクテルを作ってもらった場合は2ドル 程度渡すのがスマートです。
渡し方は、現金の場合はカウンターでお酒を受け取る際に、その場でサッと。カードの場合は最後にまとめて精算する際に、合計金額の 15%〜20% を追加します。
また、コートチェック(荷物預かり)にも荷物を受け取る際に 1〜2ドル程度渡すと喜ばれます。
エステ・ヘアサロン・ネイルサロン
【相場】
合計金額の 15%〜20%
仕上がりに満足したときは、次回も良いサービスを受けられるよう20%払うのが一般的。逆に、もし納得がいかない仕上がりだったとしても、マナーとして最低10%〜15%は置くのが「大人の振る舞い」とされています。
対応してくれた人に直接手渡しすることもできますし、レジでの支払いの際にカードに含むことも可能です。
タクシーから駐車場までの車関連
車関連も意外とチップが大切になってきます。細かくみてみましょう。
・タクシー / Uberなど
【相場】メーター料金の15%〜20%
Uberなどは、基本的にアプリ内で乗車後にチップの金額を選択することができるので、そこで支払うようにしましょう。
タクシーで現金での支払いをする場合は、例えば乗車金額が10ドルだった場合、あえて20ドル札を渡し、 “Could I have 8 dollars in change, please?” (8ドルのおつりを下さい)と言ってチップを払う方法もあります。
ただ運転手の中には、英語を話せない外国人の弱みに付け込み、チップや乗車金額のぼったくりをする人も数多くいます。注意して下さい。
・観光ドライバー
【相場】
ツアーバス:$1〜$2
専属リムジン:$5〜$10もしくは合計の15%〜20%
旅行先でのツアードライバーやリムジンの運転手にもチップを支払いますが、大きさや規模によって金額が異なります。
例えば、ツアーバスのようなたくさんの人が利用する乗り物では、ドライバーの方に1ドル〜2ドルを支払い、リムジンのような専属のドライバーには5ドル〜10ドル、もしくは合計の15%〜20%を支払います。ちなみに、一般の路線バスの運転手にはチップを払う必要はありませんよ。
もし、ツアーガイドがいたら基本的に5ドル〜15ドルを支払っても良いでしょう。
ホテル・モーテル
【相場】 $1〜$2程度
ホテルやモーテル内にも、チップの支払いが必要な場面がたくさん。細かなチップが必要となる場合が多いので、1ドル札を何枚か常備することをおすすめします。
ベルボーイ、ルームサービスには1ドル〜2ドルのチップを手渡しで、そしてハウスキーピングのメイドの方にも、同額をベッドの枕の下に入れておきましょう。
特にハウスキーピングの方には最終日にまとめて払うのではなく、毎日置くのがマナーです。清掃担当者は日替わりのことが多いため、その日担当してくれた人に届くようにします。
チップの支払いQ&A

Q. そもそも、チップを払わないとどうなるの?
A. サービスに満足できなかったという「かなり強い意思表示」になります。 もし全く払わずに店を出ようとすると、店員さんに「何か失礼がありましたか?」と呼び止められることも。 基本的には「忘れていた」と思われないよう、最低でも15%〜は支払うのがマナーです。
Q. 逆に、チップを「払わなくて良い」のはどんな場所?
A. 基本的に「自分が動く(セルフサービス)」場所や、公共のサービスでは不要です。
・ファストフード店: マクドナルド、サブウェイなどのカウンターで注文し、自分で商品を受け取るお店。
・テイクアウト(お持ち帰り): 自分で店舗へ取りに行った場合。※最近はレジ端末でチップの選択肢が出ますが、「No Tip」を選んでも全く失礼ではありません。
・公共交通機関: 市バス、地下鉄、電車。※タクシーやUberは必要です。
・ホテルのコンシェルジュ(簡単な質問のみ): 「近くのレストランを教えて」程度の軽い相談なら不要。※予約代行などを頼んだ場合は、$5〜$10程度渡すのがスマート。
・小売店・スーパー: コンビニやスーパーのレジ、お土産屋さん、服屋での買い物。
Q. 小銭だけでチップを支払ってもいいですか?
A. 小銭を含めた“おつり”で払うということはありますが、特に手渡しの場合などに、小銭オンリーでの支払いは失礼にあたります。1ドル札からの支払いをした方が良いでしょう。
Q. 1ドル札が足りない!ホテルの枕元に置かなくてもいい?
A. 翌日にまとめて置くか、前日に両替しておきましょう。 「小銭しかないから置かない」よりは、翌日に「昨日の分です」とメモを添えて2日分置くのがベター。 ホテルのフロントで "Could you break this $20 bill into ones?" (20ドル札を1ドル札に崩してもらえますか?)と言えば快く両替してくれますよ。
Q. セルフサービスのカフェでもチップは必要?
A. 基本的には不要ですが、最近は「チップ画面」が出ることも。 スタバなどのカウンターで注文する形式(テイクアウト)では、払わなくても全く失礼ではありません。 もし特別なカスタマイズを頼んだり、素晴らしい接客を受けたりしたなら、お釣りの小銭をジャグ(瓶)に入れる程度で十分です。
Q. チップの計算をラクにする方法は?
A. 「税金(Sales Tax)」の2倍を目安にするのが裏技! アメリカの多くの州では、消費税が8%〜10%程度に設定されています。レシートに記載されている「Tax(税金)」の金額をだいたい2倍にすると、ちょうど15%〜20%くらいのチップ額になります。暗算が苦手な方はぜひ使ってみてください。
Q. サービスが良くなかったので、チップを払いたくありません。
A. 好ましくない態度の人も中にはいます。そんなときでも、ある程度のチップは置いていく方が賢明です。例えば、レストランでしたら15%程度を支払い、そしてマネージャーの方に訳を伝えましょう。いくらサービスに対する感謝の証しであるとしても、チップを支払うという行為は風習として人々の生活に染み付いているものなので、礼儀としてノーチップは避けて下さい。
Q. 日本食レストランで、日本人に対してもチップを払わなければなりませんか?
A. はい。ついつい「不必要なのでは」と思いがちですが、それは間違い。きちんと支払いを心がけましょう。
Q. チップを多く払っても問題はないのでしょうか?
A. 期待以上のサービスをしてくれた、トラブルが発生し相手に迷惑をかけてしまった、という場合のチップの増額は問題ありません。また、高級レストランではサービスの質もアップしますので、チップを多めに支払うことをおすすめします。
チップにまつわる英語表現

簡単なフレーズを覚えておくと、いざというときに便利です。
おつりがほしい、または両替したいときに
5ドルを1ドル札に両替したいとき
チップを手渡しするとき
支払いの現金にチップを含んだとき
お勘定がほしいとき
合計金額にチップが含まれているのかを確認したいとき
おわりに
「チップを支払う」という行為は日本だと馴染みのない文化のため、困惑してしまうかもしれません。
しかし、冒頭で述べたようにチップは制度ではなく「感謝の意」。ありがとうの気持ちを常に忘れず、笑顔でチップを渡してあげましょう!
次の英会話レッスンでは、講師の国や地域でのチップ文化について聞いてみてくださいね。実際に講師はどれくらいチップを払っているのか、聞いてみるのが一番実践になりますよ!
