Erik
(更新)
こんにちは、エリックです。
突然ですが、皆さんは語呂合わせで何かを覚えたことはありますか?
例えば、日本史の年号を覚えるための「鳴くよ(794)うぐいす平安京」や、元素記号の「水兵リーベ僕の船…」などが有名ですね。
他にも学生のときに習って、今でも覚えているものがあるという方は多いのではないでしょうか。
このような様々なことを覚えるための語呂合わせは英語にもあり、 英語で ”mnemonic”(ニーモニック)と呼ばれます。「覚え歌」や「記憶を助けるもの」のような意味で、発音は「ヌモネック」に近いです。
今回は筆者が実際にアメリカの学校で習い、今でも覚えている超実用的な語呂合わせをご紹介します。
英語の勉強にそのまま使えるものもありますので、ぜひチェックしてみてください!
「IはEの前、Cの後以外」
単語のスペリング、つづりに関する語呂合わせ。英語の語呂合わせの中でも特に有名です。
「i」と「e」が並ぶ場合、基本的には「i」が先に来る=「ie」、ただ「c」の後の場合だけは逆転して「e」が先に来る=「ei」、ということです。
この法則は「原則」なので、例外もあります。例えば “counterfeit” は「e」が先に来ますし、“sufficient” では「c」の後なのに「i」が先です。
あくまで迷ったときに使うと良いでしょう。
こちらは形容詞がいくつも並んだときの自然な順番を覚えるためのニーモニック。「オサスコンプ」と発音します。
“opinion, size, age, shape, color, origin, material, purpose” の頭文字です。和訳すると「私見、大きさ、年齢、形、色、起源、材料、目的」となります。
この順番じゃないと間違いというわけではないですが、ネイティブは無意識にこの並びで使うことが多いです。
逆に、違う順番だとどこか違和感を感じることになります。
数学の問題を解くときの演算子の優先順位を覚えるための語呂合わせ。例えば【1+2×3】という式なら、先に掛け算をするというアレです。
和訳すると「私の叔母のサリーを許してください」ですが、サリー云々自体には意味はありません。
この語呂合わせでも重要なのはそれぞれの単語の頭文字です。頭文字だけをとって PEMDAS と覚えることもあります。
MD(掛け算割り算)とAS(足し算引き算)に関しては同レベルで、左から右の順番に計算するということだけ注意する必要があります。
アメリカ以外の国では「括弧」のことを “brackets” と言うことがあるので、BEMDAS と覚える場合もあるようです。
「πを計算できたらいいのに」という意味のこちら、また頭文字かな、と思ったかもしれません。
実はこちらは頭文字ではなく単語の文字数から、円周率Pi(π)の最初の数桁を覚えることができます。
“How” = 3、”I” = 1、”Wish” = 4 という具合に、3.141592 までならいつでも思い出すことができるというわけです。
「ふやけたワッフルは絶対に食べるな」
ここからはまた頭文字系が続きます。これは「東西南北」を覚えるためのもの。
北から時計回りに N(North)、E(East)、S(South)、W(West)となります。
基本中の基本ですが、初めて習う小学生にはありがたい覚え方ですね。筆者は今でもたまに東西はこれで確認します。
ちなみに、頭文字だけの NEWS という覚え方もあります。
「ヘンリー王はチョコレートミルクを飲んで死んだ」
「キロ」や「ミリ」など、メートル法等の単位に使われるSI接頭辞の覚え方。
“base” は「ベース」「土台」などの意味で、接頭辞が何もつかない単位を表します。例えば “centimeter”(センチメートル)などに対して単に “meter”(メートル)が “base” です。
この “base” の “by” を省略したバージョンもあるのでカッコにしています。
「とても教養のある私の母は、今私たちにピザ9枚を出してくれました」
太陽系の惑星の名前の覚え方。
単語の頭文字が太陽に近い順に惑星の名前の頭文字と同じになっています。ちなみに、筆者がこれを習ったときはまだ冥王星は惑星とされていましたので、冥王星ありバージョンです。
新しい冥王星なしバージョンもあるみたいなので、これから覚える人は下のこちらの方が実用的かもしれません。
「ハリー、彼はビールが好きだが食べ物を手に入れることができない」
英語版「水兵リーベ僕の船…」とも言える、周期表の最初の水素からフッ素までの覚え方です。こちらも単語の頭文字ですね。
周期表の覚え方は日本では一つのバージョンが定番に感じますが、英語では様々なニーモニックが使われていて、オリジナルもよく見られます。
もちろん、これは周期表の覚え方だけに限ったことではなく、他にご紹介しているものも様々なバージョンがあるかと思います。
最後は人の名前っぽく覚えるこちら。「ロイ・ジー・ビヴ」と読みます。
虹の色とその順番です。
日本では最後の3色は「水色」→「青」→「紫」とされることも多いように、虹の色の認識は国や地域によって多少異なると思います。
“indigo” は日本語でも「インディゴ」ということもありますが、「藍色」のことです。
いかがでしたか?覚えてみようと思えるものはありましたか?
語呂合わせや覚え歌など、ニーモニックは国や地域、文化によって様々です。
オンラインレッスンでも話のネタとして、他の国ではどのような覚え方があるのか先生に聞いてみるのも楽しいかもしれませんね!