DMM英会話ブログ編集部
(更新)
「インド」と聞いて、みなさんは何を思い浮かべるでしょうか。
暑い、カレー、タージマハル、ガンジス川、道路に牛や犬、などのイメージが強いかもしれません。
しかし、近年ではIT国家としても名高く、世界的に有名な企業のオフィスビルが立ち並ぶなど、ビジネスの中心としても発展しています。また、言語は英語が準公用語となっており、ビジネスシーンでは英語が優先的に使われるため、インドで働くには英語が不可欠と言えます。
今回向かった場所は、首都ニューデリーから車で30分ほどの近郊都市、グルガオン。英語力のブラッシュアップのため、昨年からDMM英会話を受講し始めた中村優里さんを訪ねました。
「留学や海外長期滞在経験もなく、渡航前の英語力はほぼ0だった」と話す中村さんですが、現在はグルガオンでインドへの転職に特化した日系の人材紹介会社で働いています。今回は、そんな彼女の1日を追いました。
中村さん
「スタンダードプランで1日2レッスンを受けているのですが、起きてまず1回目のレッスンの予約をします。朝の支度をしつつレッスンの予習をし、8:30からレッスンがスタート。教材は『デイリーニュース』や『会話』『ビジネス』を使うことが多いですね」
レッスンに立ち合わせていただいたところ、疑問や不明点は必ず講師に質問し、納得してから先に進めているのが印象的でした。その理由を聞いてみると、こんな風に話してくれました。
中村さん
「初めは全くの英語初心者で、質問の仕方も、先生が言っていることも分からない状態でしたが、分からないままレッスンが進むのが嫌なので、不明点は都度聞くようにしていました。
今でも少しずつ質問のバリュエーションを増やすために、予習の時間を必ず取るようにしていますね」
中村さん
「職場はUberを使って10分弱の距離です。移動中は、朝のレッスンでスクショをした画像を見ながら復習の時間に充てています」
※1 Uber:アメリカ発祥の配車アプリ。配車の予約から決済までスマホアプリで行うことができる。
オフィスでは日本人とインド人が半々のため、インド人スタッフとのコミュニケーションはもちろん、社内会議などは全て英語で行われるとのこと。現在中村さんが担当している業務についてお伺いしました。
中村さん
「法人営業とコンサルタント業務をしています。法人営業では、日系企業様の対応になるので日本語がメインとなりますが、インド人の担当者の場合は英語での打ち合わせやメールのやり取りをします。
コンサルタント業務としては主にインド就職を目指す日本人の方にSkypeなどでのカウンセリングを行い、求人のご案内から面談のアレンジ、入社サポートを行なっています」
生まれ育った環境や文化が違うインド人スタッフと、円滑に仕事を進めるポイントなどはあるのでしょうか。
中村さん
「インドの人たちはとても議論好きなんです。意見が分かれたりした時は、しっかり向き合う時間をとってとことん話し合う。そうすることで、少しずつスムーズにコミュニケーションが取れるようになってきました。インドに来てからは、前より自分の意見を主張するようになったと思います。
また、彼らは一度『こうだ!』と決めるとなかなか自分の意見を曲げなかったり、0か100か極端な部分もあります。だからこそ、英語でとことん話し合いますね。『Why why why?』って質問責めされますけど(笑)。
でも、しっかり話し合って、上手く伝えることができれば「あ、そうなんだ!」と理解してくれて、素直に認めてくれます。深く議論するためにも、まだまだ英語で言いたいことを伝えられるよう勉強が必要だと感じます」
移動時間や休憩時間などのスキマ時間をうまく活用し、レッスン前後の予習復習やその他の英語学習をルーティン化しているそう。
中村さん
「昼食はビル内のカフェでとることが多いです。ランチブレイクの時間は、同僚に『英語学習の時間に充てているから、オフィスにはいないよ!』と予め公言しています。『英語の勉強をしている』と周りに言うことで、いい意味でのプレッシャーにもなりますね。
昼食後はそのままカフェでレッスンの復習をしたり、オフィス前の廊下を歩きながら英単語を復唱したりして勉強時間に充てています」
中村さん
「終業後はジムに行ったり、近くのCyber Hubへご飯を食べに行くこともあります。Cyber Hubは、インド料理だけでなくイタリアンやファストフード、スターバックスなどのカフェもありますよ」
GoogleやIBM、TOSHIBA、電通など、日系外資系問わず有名企業が続々とグルガオンに進出。一大ビジネス都市へと発展しながら、人口も急速に増えており、インド在住日本人の約半数4~5千人がこの土地で暮らしています。
Cyber Hubのようなレストラン街や大型ショッピングモールが充実しているほか、日本食も手に入る環境のため、日常生活で困ることはないそうです。
帰宅後は2回目のレッスンを受講します。
1日2レッスンの受講に加え、予習復習を欠かさない中村さんですが、モチベーション維持は難しくないのでしょうか。
中村さん
「お気に入りの講師が10人くらいいて、だいたい毎日違う講師と話すので、『今日は誰とどんな話ができるんだろう』と考えるとワクワクするんです。
また、レッスンの内容は復習ノートにまとめていて、それが溜まっていくのを見るとやっぱり嬉しいですね。ちょっとした時間にそのノートを見返したりすると、その時のレッスンを思い出せますし、新たな気づきもあったりして、そうしたことが充実感に繋がります」
復習ノートは挿絵を入れたり、カラーリングするなどして、とても見やすく分かりやすくまとめられていました。そうした工夫をすることで、中村さん自身も学習を楽しめているようです。
また、DMM英会話の楽しみ方については、こんな風にも話してくれました。
中村さん
「先日、フィリピン人講師とイチロー選手に関するデイリーニュース記事でレッスンをしたのですが、日本人の私にとって、そのニュースはすごく興味深いトピックだったんですよ。でも、フィリピンではあまり話題になっていなかったので、その温度差がなんだか面白かったです。
逆に、世界では関心が高いニュースなのに、自分はそれを知らないということもあります。レッスンを通じて英語プラスで情報を得ることができるのは嬉しいですね」
今はこのように英語学習を楽しんでいる中村さんですが、英語力の伸びに悩んだ時期もあったよう。
中村さん
「インドに来て本格的に勉強をし始めて3、4ヶ月くらい経った頃、いくらやっても伸びなくてすごく落ち込んだことがあるんです。うまく理解もできないし、思ったように話せない…恥ずかしい話、泣いてしまったこともありました。
でもそんな時、旦那が竹の話をしてくれたんです。
『竹は成長がゆっくりだから、初めはわずかしか成長を感じることができないけど、後にメキメキと勢いよく伸びる。今はまだその時じゃないだけで、いつか必ず英語が身についている実感が湧くはずだよ』って。
破竹の勢いっていうんですよね。『今はまだその時じゃないだけ。成長が実感できるまで頑張ってみよう』と思うことができ、その言葉にかなり支えられました。
今は色んな国の方と話すことがとても楽しく感じます。DMM英会話のレッスンは、『自分の英語力が上がればこんなにたくさんの人たちと話せるんだ!』と感じられる場にもなっています」
最後に、今後の英語面での目標について聞いてみました。
中村さん
「インドに来る2年前、当時付き合っていた彼で現在の旦那が、インドで起業するにあたりココに来たのですが、将来的には私もココで起業したいというのが一つの夢なんです。
その際には、インド人スタッフを雇用することはもちろん、インド人を顧客としてやりたいと思っています。だから、その環境に耐えることができる英語力を身に付ける、というのが長い目で見たときの大きな目標です。
直近の目標だと、現在マネージャーとして働いているのですが、社内での話し合いや商談のときに、まだまだ英語力不足を感じます。相手ともっと深く話ができるように、またクリアに伝えることができるように英語力を伸ばしていきたいです」
まさに「破竹の勢い」で、英語力をぐんぐんと伸ばし、実践に活かしている中村さん。
DMM英会話のレッスンやインド人スタッフとのやり取りに立ち会うと、英語力0だったとは思えないほどハキハキと会話をする姿がとても印象的でした。
それでも「英語力はまだまだ」とストイックに英語に向き合う姿勢を見て、これからの更なる活躍を期待せずにはいられませんでした。
「英語を楽しむこと」
「異文化や多様な考えを理解し相手と向き合うこと」
この2つは、英会話を上達させる上で非常に大事なキーポイントであり、本当の意味での “コミュニケーション” に繋がってゆくのかもしれません。