ササキ ノノカ
(更新)
「留学したい。けれど、お金がない!」という話をよく耳にします。
聞くところによると、イギリスの大学院に入学する場合、修了するまでには学費や生活費含め、ざっと700万円も必要なんだとか……。
でも、だからといって諦めたり、お金を貯めることに数年かけてしまったりするのはもったいないですよね。
そこで注目してほしいのが奨学金制度。
奨学金には、返済義務のある「貸与型」と返済不要の「給与型」の2種類ありますが、せっかくなら、そっくりそのままもらえる「給付型」にチャレンジしてみましょう。
今回は、数多くの奨学金やお得な制度のなかから給付型のものを9つピックアップしました!
▷ http://ryugaku.jasso.go.jp/scholarship/
「奨学金といえばコレ!」と言っていいほど、さまざまな奨学金制度を提供してくれているJASSO(日本学生支援機構)。大学進学時にここから奨学金を借りた方も多いのではないでしょうか。
そんなJASSOは、留学奨学金は求められる要件が高い分、手厚い支援が受けられます。またバラエティに富んでいるのが特徴です。
なかでもオススメなのは、修士、博士の学位を目的とする方を対象にした「海外留学支援制度(長期派遣・給付型)」。
ほかにも、協定による留学派遣プログラムを対象にした「海外留学支援制度(短期派遣・給付型)」など、あらゆるケースに応じた奨学金が用意されています。
「奨学金を考えはじめたら、まずはJASSO」と、思っていても間違いないほどに頼りがいのある存在です。
▷ https://www.britishcouncil.jp/about/press/20111127-ielts-scholarship-2015
英語能力テストIELTS(アイエルツ)が提供する奨学金制度「IELTS 北米奨学金」。
日本では、TOEICやTOEFLなどが主流ですが、イギリスやカナダ、オーストラリアではIELTSの成績を提出したほうが海外移住申請しやすいなど、信頼度の高い機関です。
北米以外にも、ほぼ同じ要件で、UK留学を支援してくれる奨学金制度もあるので、イギリスへの留学を考えている方はチェックしてみてくださいね。( ▷IELTS Study UK 奨学金)
▷ http://www.itofound.or.jp/scholarship-jp
伊藤国際教育交流財団は、真言宗系の財団。「世界的な見地を持って、社会貢献する人材を育てたい」という創始者の思いを引き継いで立てられ、奨学金制度という形で、海外へ羽ばたく若者を応援しています。
ほかの奨学金制度では募集人数が1〜2名ほどのものも多いなか、こちらは2014年には15名程度の受給が決まった実績があり、勇気づけられます。マスターに行きたい人はぜひ応募してみてください!
▷ http://www.inoac-scholarship.jp/
ウレタンやゴムといった素材の開発と製品化をおこなう民間企業イノアックも、CSRの一環で留学支援をしています。
有資格者が幅広く、審査方法もシンプルなので、受験のハードルが低いのが魅力の1つ。ほかの奨学金にくらべ、金額はそれほど高くありませんが、月々の生活費はおおかたカバーできそうです。迷ったらまずは受けてみることをオススメします。
▷ http://idc.disc.co.jp/keidanren/scholarship/
言わずとしれた経団連もグローバル人材の育成に向けた奨学金制度を持っています。
応募条件の1つとして、「留学中も財団の指定する日本の大学に籍を置く方」と、多少の制約はあるものの、留学先の大学や大学院には特に指定はないので、条件にあてはまる方にとっては開かれた奨学金制度と言えそうです。
日本の経済界と関わりが持てるなど、お金のほかにもメリットがある経団連の奨学金。募集人数も30名と多いので、可能性も大きいでしょう。
▷ https://www.rotary.org/myrotary/ja/take-action/apply-grants/global-grants
次にご紹介するのは、国際的な社会奉仕連合団体「国際ロータリー」による奨学金です。
関連分野での経験と留学終了後のキャリアプランを重視してくれるところにも、「真のグローバル人材を輩出したい」という思いが感じられますね。
ほかにも全国にあるロータリークラブは地区別に奨学金制度を持っているので、お住まいのエリアの奨学金制度もチェックしてみてくださいね。(▷地区補助金)
▷ http://www.ets.org/toefl/scholarships
留学に際してのテストの定番といえば、TOEFLですよね。そんなTOEFLの奨学金は、「TOEFL Go anywhere from here ウェブサイト」に登録されている大学・大学院や機関に在籍している方であれば、誰でも応募することができます。
応募にはTOEFL iBT のスコアを持っていることが必須ですが、スコアの制限はないそう。受給額は低めですが、応募までのハードルも低くてありがたいですよね。
「留学したいけれど、高いスコアがなかなかとれない」という人にとっては、この上ない奨学金かもしれません。
ここまで民間の奨学金をメインに紹介してきましたが、実は各国政府も奨学金を持っています。代表的なのは、「フルブライト奨学金」です。
かなり高い条件を提示される代わりに、学費を全額支給してもらえるハイリターンな奨学金。「お金はないけど、実力はある!」という人にはぜひとも受けてほしいと思います。
また、このほかにも外国政府が出している奨学金があるので、留学する国が決まっている方は各国の大使館ホームページなどをチェックしてみてくださいね。
今回ご紹介した奨学金制度のほかにも、「貸与型」も合わせると私の調べた限りでは100近くの制度がありました。
留学を目指して勉強や準備をしているのなら、奨学金の審査だって通るはず! 夢を叶える第一歩、まずは自分に合った奨学金制度を調べるところから始めてみてくださいね。