【頻出】英語のカンマ( , )コロン( : )セミコロン( ; )の使い方をマスターしよう!
英語の本を読んだりSNSを見たりしていると、文を読みやすくするための句読点(punctuation)がたくさん出てきますよね。
でも、いざ自分で英文を書くとなると、これらのルールって意外と分からなかったりします。
そこで今回は、英語の句読点(punctuation)のなかで特によく出てくる、カンマ( , )コロン( : )セミコロン( ; )の使い方を見ていきましょう!ポイントをおさえれば意外と簡単ですよ。
カンマ( , )comma

文章を読みやすくするために日本語では読点(、)をつけて区切りますよね。その読点とよく似た働きをして文章の区切りにつけるのがカンマ( , )です。区切りや付け足しのために使われます。
日本語の読点と同じように感覚的に使われることもありますが、まずは基本的なルールをおさえましょう。
ルール1 文と文をつなぐとき
文と文を “and” “but” “or” “so” などの等位接続詞でつなぐ場合、接続詞の前にカンマを置きます。
- I went to the store, and I bought some milk.
私は店に行き、牛乳を買いました。 - He is very smart, but he doesn't talk much.
彼はとても頭が良いですが、あまり話しません。 - I was tired, so I went to bed early.
疲れていたので、早く寝ました。
【注意】 短い文の場合や接続詞がなくても意味が通じる場合は、カンマを省略することもあります。
ルール2 単語を並べるとき
3つ以上の単語やフレーズを並べるリストでは、それぞれの項目の間にカンマを使います。最後の項目に入る “and” や “or” の前にもカンマを置くのが一般的です。
- I need to buy apples, bananas, and oranges.
私はリンゴとバナナとオレンジを買う必要があります。 - She likes swimming, running, and cycling.
彼女は水泳、ランニング、サイクリングが好きです。
ルール3 文頭の副詞句・副詞節のあと
文頭に置かれた副詞句や副詞節を主節(文の主要な部分)と区別するために、その後にカンマを置きます。
- After I finished my homework, I watched TV.
宿題を終えた後、テレビを見ました。 - To get a good grade, you need to study hard.
良い成績を取るには、一生懸命勉強する必要があります。 - In the morning, I like to drink coffee.
朝は、コーヒーを飲むのが好きです。
【注意】 副詞句が短い場合はカンマを省略することもあります。
ルール4 挿入句を挟むとき
文の途中に、情報を加える挿入句や挿入節を入れる場合、その前後にカンマを置きます。
- My friend, who is a doctor, gave me some advice.
医者である友人が、いくつかアドバイスをくれました。 - The book, which I read last week, was very interesting.
先週読んだ本は、とても面白かったです。 - He said, "I'm coming," and hung up.
彼は「行くよ」と言って、電話を切りました。
ルール5 日付や場所の表記
日付や場所を表記する際にも、カンマは使われます。
- 場所: London, England
- 日付: August 13, 2025
コロン( : )colon

コロンは「イコール」のイメージ。「これから詳しく説明しますよ」のサインのようなものです。コロンの前には必ず独立した文(主語と動詞を持つ完全な文)が来ます。コロン(:)は、カンマとセミコロンに比べて、より限定的で強力な役割を持ちます。
ルール1 リストや引用を導入するとき
コロンの最も一般的な使い方は、リストや引用を導入する場合です。コロンを使うことで、「以下がその内容です」ということを伝えます。
- リストを始めるとき
- I need to buy three items from the store: milk, eggs, and bread.
私はお店で3つのものを買う必要があります:牛乳、卵、パンです。 - The team has three main goals: to increase sales, to improve customer satisfaction, and to reduce costs.
チームには3つの主要な目標があります:売上を伸ばすこと、顧客満足度を向上させること、コストを削減することです。
- I need to buy three items from the store: milk, eggs, and bread.
- 引用を導入するとき
- The company's motto is simple: "Quality over quantity."
その会社のモットーはシンプルです:「量より質」。
- The company's motto is simple: "Quality over quantity."
ルール2 独立した文と文をつなぐとき
コロンは、前の文を説明したり、強調したりする独立した文をつなぐためにも使われます。この場合、コロンの後の文は、前の文の結論、結果、または言い換えになります。
- There is only one solution to this problem: we need to start over.
この問題にはたった一つの解決策しかありません:やり直すことです。 - He had one major goal in life: to become a successful musician.
彼には人生において一つの大きな目標がありました:成功した音楽家になることです。
ルール3 タイトルとサブタイトルを区切るとき
本や論文、映画などのタイトルとサブタイトルを区切る際にも、コロンがよく使われます。
- 本のタイトル
Getting Things Done: The Art of Stress-Free Productivity
仕事を成し遂げる技術: ストレスなく生産性を発揮する方法 - 映画のタイトル
Star Wars: Episode IV – A New Hope
スター・ウォーズ:エピソード4 – 新たなる希望
ルール4 時刻や比率の表記
時刻や比率を表記する際にも、コロンは欠かせません。
- 10:30 a.m.
午前10時30分 - The ratio of boys to girls is 2:1.
男の子と女の子の比率は2対1です。
セミコロン( ; )semicolon

セミコロン( ; )はピリオドとカンマから成り立っています。その形の通り、役割もピリオドとカンマの間です。ピリオドほど完全に文を終わらせたくはないけど、カンマより文章の流れを強く区切りたいときに使います。
ルール1 密接な関係にある2つの独立した文をつなぐとき
これがセミコロンの最も基本的な使い方です。それぞれの文が独立していても、意味が強く結びついている場合に、1つの文のようにスムーズにつなげたいときに使います。
- He worked hard; he succeeded.
彼は一生懸命働いた。そして成功した。 - The movie was long; however, it was very interesting.
その映画は長かった。しかし、とても面白かった。
このように、因果関係や対比関係にある文をつなぐことで、文章がより論理的になります。
ルール2 接続副詞の前で使うとき
“However” “therefore” “for example” などの接続副詞の直前にセミコロンを置くことで、文と文の関係を明確に示せます。
- She was not feeling well; therefore, she decided to stay home.
彼女は体調が悪かった。したがって、家にいることにした。
注意: 接続副詞の直後にはカンマを置くのが一般的です。
ルール3 複雑なリストを区切るとき
リストの項目にすでにカンマが含まれている場合、区切りの記号としてセミコロンを使うと、どこで項目が区切られているかが明確になります。
- He has visited three cities: Paris, France; London, England; and Tokyo, Japan.
彼は3つの都市を訪れました。フランスのパリ、イギリスのロンドン、そして日本の東京。
もしこの文でカンマを使ってしまうと、各項目がどこで終わるのか混乱してしまいます。セミコロンを使うことで、項目がはっきりと区別されて読みやすくなります。
クイズ
次の()にはカンマ、コロン、セミコロンのどれが入るでしょう?
答え
彼女が買ったものは “grapes”(ぶどう)と “mangos”(マンゴー)と “lemons”(レモン)ですよね。さらに詳しく言うと、買ったものは “seedless, small grapes”(種無しの小さなぶどう)と “big, ripe mangos”(大きくて熟れたマンゴー)と “juicy lemons”(ジューシーなレモン)です。
名詞を修飾する形容詞が二つ以上使われているので、それらはカンマで区切られています。その上で果物までカンマで区切ると見づらいので、名詞はセミコロンで区切っています。
まとめ
実は英語ネイティブでもコロンとセミコロンの使い分けは結構難しいのだとか。だからこそ、コロンやセミコロンを正しく使えると英語を書き慣れた印象を与えます。代表的な使い方だけでも覚えておくと、英語のライティングスキルがぐっと上がりますよ!
もちろん使い方は人それぞれな部分もあるので、講師だったらどう使うか、ぜひレッスンで聞いてみてくださいね!
