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【大晦日・お正月】日本の年末年始を英語でどう表現する?

【大晦日・お正月】日本の年末年始を英語でどう表現する?

1年も早いもので、もう年末が近づいてきました。この時期になると、友人との会話や英会話のレッスンなどでも「年末年始は何して過ごす?」といった会話をする機会が増えることでしょう。

でも、日本の年末年始は海外とは違う個性的な文化がてんこ盛り!そのため、英語で説明しようとすると意外と難しかったりします。

そこで、この記事では日本の年末年始を英語で説明するヒントをご紹介!

日本人にとっての年末年始

「年末年始」は、英語で New Year holidays といいます。「年末年始の休暇シーズン」という言い方です。「年の終わりと始め」といいたいなら、 the end and beginning of the year のように表現できます。

「大晦日」は New Year’s Eve、「お正月」は New Year’s Day(元旦)です。

実は、海外のお正月は、元旦の1日だけが祝日で2日から平常通りという国が大多数です(その代わり、クリスマスは祝日だったりしますよね)。

けれども日本文化においては、お正月はもっとも特別な時期。

The New Year season is one of the most important times of the year for Japanese people. 
「お正月は、日本人にとってもっとも重要な時期です」
All the Christmas decorations are swapped out for New Year’s ones in the blink of an eye. 
「あらゆるクリスマス飾りは、瞬く間にお正月飾りへと変わります」
※in a/the blink = 「瞬く間に」
The main symbols of the New Year are the pine, bamboo, and plum. Each represents happiness and longevity.
「お正月の主なシンボルは松竹梅です。どれも幸福と長寿を象徴するものです」
※Longevity =「長寿」。 long life と言い替えることもできます。
Many Japanese people gather with their families to ring in the new year, while others enjoy countdown events or go out to watch the first sunrise of the year. 
「多くの日本人は家族と集まって新年を迎えます。他には、外でカウントダウンイベントを楽しんだり、初日の出を見に行ったりする人もいます」
※Good fortune =「幸福」。Good luck に変えてもOK。

大晦日の過ごし方について

年末の挨拶

日本では「良いお年を」などといった年末ならではの挨拶がありますよね。

At the end of the year, we say “Yoi otoshi wo” to each other to wish for a good year ahead. 
「年末には、新年が喜ばしいものとなるように願いを込めて『良いお年を』と挨拶し合います」
“Yoi otoshi wo” is a year-end greeting used to wish someone a good start to the coming year.
「『良いお年を』は、良い新年を迎えるようにとの願いを込めた、年末の挨拶です」

大掃除

年末といえば、大掃除も一大イベント。平安時代から行われていた「煤払い(すすはらい)」という宮中の神事が起源なのだそう。こんなに長く続けられているとはびっくりですよね。今年もサボらずやりましょう!

In Japan, December 31st is considered a day of purification, and people spend it busily doing a major year-end cleaning.
「日本の暦だと12月31日はお清めの日で、誰もが徹底的に掃除するので忙しくなります」
A lot of Japanese people clean their houses thoroughly at the end of the year.
「多くの日本人は年の瀬に家を綺麗に掃除します」

年越し蕎麦

大晦日には年越し蕎麦を食べるのが定番。年越し蕎麦を食べるようになったのにはいくつか由来があるそうですが、江戸時代中期ごろから始まった伝統なのだとか。蕎麦が細く長いことから、長寿や運を伸ばすという意味があると言われています。

Soba noodles are the signature New Year’s Eve dish in Japan. They symbolize longevity.
「日本の大晦日ならではの夕食は蕎麦です。蕎麦は長寿を象徴しています」

普段「署名、サイン」の意味で使っている signature は、「特徴的な」という意味で使えます。ここでは「~ならでは」という訳にしています。

It’s a tradition for Japanese people to eat “toshikoshi soba” on New Year’s Eve.
「日本人は大晦日に『年越しそば』を食べる習慣があります」

紅白歌合戦

大晦日の夜の楽しみといえば「紅白歌合戦」。今も昔もさまざまなアーティストが出場し、話題になりますよね。こちらは1945年のラジオ放送が始まりなのだそう。

There’s a TV show that gets tremendous ratings on New Year's Eve.
「大晦日の晩はものすごい視聴率を取るテレビ番組があります」
It’s a music competition between male and female singers.
「男女の歌手に分かれて、歌のパフォーマンスを競うものです」
The ratings, although declining, remain around 30%.  They used to reach as high as 80%.
「視聴率は減少傾向とはいえ30%くらいあります。かつては80%にも届いたものです」

驚異的な視聴率が約半分にまで落ちた理由が気になりそうですね。

除夜の鐘

数時間に渡る紅白歌合戦が終わると、いよいよ年越し。除夜の鐘に耳を澄まします。除夜の鐘が煩悩の数である108回鳴らされることは有名ですが、もともとは中国に起源を持ち、鎌倉時代に日本に伝わったそう。

At Buddhist temples, the bell is rung 108 times starting at midnight on New Year’s Eve.
「お寺では、大晦日の真夜中から108回にわたって鐘が打ち鳴らされます」
The ringing of the “Joya no Kane” is a custom in which a temple bell is rung 108 times.
「『除夜の鐘』は、お寺の鐘を108回鳴らす行事です」

お正月の過ごし方について

新年の挨拶

いよいよ元旦です。お正月の時期だけに交わされる挨拶は独特のものも多いです。

"Akemashite omedeto gozaimasu” and “Kotoshi mo yoroshiku onegaishimasu” are greetings used to wish someone the best in the new year.
「『明けましておめでとうございます』と『今年もよろしくお願いします』は、新年への願いが込められた挨拶です」
Such greetings can also be seen in business emails.
「このような挨拶はビジネスメールなどでも見られます」

初詣

神社仏閣は初詣客で賑わいます。元旦を祝う文化は少なくとも平安時代にはあったとされていますが、初詣が現在のようなスタイルになったのは明治時代から。元日が祝日になったことや、鉄道網の発達で行きたいところに参拝できるようになったことも理由だとか。

The first visit to a temple or shrine in the new year is called “Hatsumode."
「新年で初めてお寺や神社に参拝することを『初詣』と言います」
Shinto shrines and Buddhist temples are crowded with people who visit to offer prayers for the new year.
「神社仏閣は参拝客でとても賑わいます」
※"offer prayers" = 「祈りを捧げる」
You’ll also see people dressed in formal kimonos. 
「着物姿の人々を大勢見ることができるでしょう」
People enjoy drawing omikuji, a type of fortune-telling slip that predicts how their new year will go. 
「人々は新年を占う『おみくじ』を楽しみます」
※"predict" = 「占う」
You’ll also find many food stalls selling delicious treats.
「美味しい軽食を提供している出店もたくさんあります」

おせち料理

お正月の食事といえばおせち!もともとは「神に感謝を捧げるお供え料理」が由来で、それぞれの具に意味があったり、重箱に料理を詰めるのも「めでたさを重ねる」という意味が込められているから。

New Year's Day is celebrated with a special feast called Osechi-ryori.
「お正月はおせち料理という特別な食事でお祝いします」
※"feast" = 「お祝いの食事、祝い膳」
Osechi-ryori usually consists of a variety of small dishes.
「おせち料理は通常たくさんの小さな料理で構成されています」
It is traditionally served in Jubako, which are stacked lacquered boxes.
「それは『重なった箱』という意味の『重箱』に詰めて提供されます」

お餅・お雑煮

お正月の食には rice cake (お餅)も定番!

Rice cakes are an essential part of the New Year's feast.
「お餅はお正月料理に欠かせないものです」

「欠かせない」は essential の他にも、crucial, a must などの言葉で言い表せます。日本文化を語る上で「欠かせないこと」はたくさんありますよね。

A rice cake prepared in soup, called Ozouni, completes the New Year’s menu.
「お正月のメニューは、お雑煮で完成するんです」

ここでは「お雑煮」を「スープで仕立てたお餅」という言い方で表してみました。

お雑煮といっても、そのスタイルは全国各地、数え切れないほどですよね。

There are many types of Ozouni, each unique to different regions.
「地域ごとにいろいろな種類のお雑煮があります」

お餅は食べるだけでなく、「鏡餅」にもなりますよね。

Kagami-mochi is a set of stacked round rice cakes topped with a small orange, offered to the gods. 
「鏡餅とは2つの丸い形の餅を重ねた上に小さなミカンを載せたもので、神様への供えものです」

お年玉

お年玉の習慣もあります。

There is a custom called "otoshidama," in which money is given as a New Year’s gift.
「新年の贈り物としてお金を送る、『お年玉』と呼ばれる習慣があります」
Children receive “otoshidama” from their parents and other relatives.
「子供たちは親や他の親戚から『お年玉』をもらいます」

年賀状

年賀状の交換もお正月を盛り上げてくれる楽しみです。年賀状を出すことが一般に広がったのは、1871年の郵便制度開始がきっかけ。今ではハガキの代わりにテキストメッセージなどで済ます方も多いのでは。

A ”nenga-jo” is a card that is sent as a New Year greeting.
「『年賀状』は、新年の挨拶として送るカードのことです」
People prepare a stack of New Year cards to exchange with family, friends, customers, and clients.
「家族、友人、仕事関連の人などと山のような枚数の年賀状を送りあいます」
Exchanging "nengajo" is a good opportunity to reconnect with people you don't usually keep in touch with. 
「年賀状の交換は、普段あまりやり取り出来ない人たちと連絡を取るよい機会になります」

Reconnect は、 "re"(再)+"connect"(繋がる)で「再び繋がる」という意味です。ここでは、「連絡を取っていなかった人たちと再び繋がる」という意味で使っています。

However, it's no surprise that the number of physical "nengajo" is decreasing year by year, as they are being replaced by emails and text messages.
「けれど、E-メールやメッセージに取って代わられて、紙の年賀状の枚数が年々減っているのも納得ですよね」
※"year by year" = 「年々」

It’s no surprise(疑問はない)で、「不思議はない、当然、納得」といった意味になります。

E-メールなどで送る実体のない年賀状に対して、実物の年賀状は physical(実物の)という言葉で表せます。

まとめ

年末年始を英語で説明するときのヒントになるような表現を集めてご紹介しました。

「初詣」「おせち」「年賀状」はじめ、日本のお正月は伝えたいキーワードがたくさんあります。でも英語には無い文化なので、一つ一つを説明していくことで、海外の方にも全体的な「お正月イメージ」を掴んでもらえるはず。

次のレッスンでは、今回の表現を使って日本の「年末年始・お正月」を紹介してみてください。講師の国や地域の年末年始の文化も聞いてみてくださいね!