ネイティブが Oh My God! (OMG)で表す様々な感情8選。声のトーンとイントネーションを微調整するだけでOK!
“Oh my god.”
読者の皆さんは、この名台詞をどこかで聴いたことがあるのではないでしょうか?実際に、使ってみたことはありますか?
「使ってみたい」けれど、どんな場面で使えば良いのか、どのように使えば良いのか、タイミングがよく分からない、ちょっと恥ずかしい気もする、と躊躇してしまう人もいるかもしれません。
実は、 ”Oh my god” は、様々なシチュエーションで使える便利なフレーズです。時と場合によって、 ”Oh my god” を発する時の声のトーンとイントネーションを微調整するだけで簡単にマスターできます。
今回は、シチュエーション別に使える ”Oh my god” について見てみましょう。
Oh my god のバリエーション

"Oh my god" には、「神」という意味の "god" が入っていますよね。
神は神でも、「神」と崇められる対象は宗教に寄って異なります。 "Oh my god" の "god" は、キリスト教の神のことを指しています。「唯一無二の神」を強調するため、大文字で "God" と綴るクリスチャンは少なくありません。
敬虔なクリスチャンの中には、 "Oh my god" のフレーズを安易に使うのは冒涜行為だ、と不快に思う人もいます。また、クリスチャン以外の人から見れば、 "Oh my god" の表現自体が偏っている、と考える人もいます。
こう言った様々な理由から、 "god" の婉曲語句(一般用語として万人に受け入れられるニュートラルな言葉)である "gosh" という言葉が誕生しました。 "gosh" 自体に深い意味はなく、 "god" の代用として、日常的に使われるようになりました。
近年、デジタル世代がテキストメッセージ用語として言葉やフレーズを略化するのが一般的になってきた頃から、 "Oh My God/Gosh" も "OMG" (オー・エム・ジー、Oh my godの頭文字)と略して使われるようになりました。
"OMG" は、比較的若い世代がよく使うカジュアルな言葉ですが、親しい友人同士や家族の中でなら、年代問わずに使っても大丈夫です。
"Oh my gosh" と "OMG" の他に、もう一つ、 "Oh my goodness" というニュートラルなフレーズがあります。使い方は、どれも同じです。
シチュエーション別 Oh my god

① 嬉しい・楽しい
歌手デビューを夢見る "Kelly(ケリー)" は、ルームメートの "Ellen(エレン)" にハッピーニュースをシェアします。
- 【使用例】
- Kelly: Oh my god!! Oh my god!! You won’t believe this!
「ヤバイよ!ヤバイよ!聞いてびっくりよ!」
Ellen: What?
「なに?」
Kelly: I’m auditioning for ‘The Voice’!
「ザ・ヴォイスのオーデイションに出るの!」
Ellen: Oh my god!! Are you serious?? That’s awesome!!
「うそ!!ホントに??すごいじゃん!」
嬉しい、楽しい、感動する、などのポジティブな感情を表現する際、声のトーンは高めに、語尾を上げるイメージをしながら、 "Oh my god!" と言います。
喜びと驚きが重なり、興奮しながら「どうしよう!」という時も、 "Oh my god!" と表現することがあります。
② イライラ・怒り
Kelly はオーディションに向けて、毎日欠かさず歌の練習に励んでいるのですが、どうも不満気な様子です。
- 【使用例】
- Kelly: Oh my god!!
「あ~、もう!」
Ellen: What’s wrong??
「どうしたの??」
Kelly: I can’t sing high notes!
「高い音が出せないのよ!」
Ellen: What are you talking about? You sound great!
「何言ってるの?すごい良い感じだよ!」
Kelly: Oh my god!! I’m so frustrated!!
「もう、ヤダっ!イライラする!」
怒ったり、イライラしている時の "Oh my god" は、吐き捨てるような感じの言い方をします。人に寄っては、 "god" の部分を強調して声を荒げるように言う人もいます。
③ ショック
思うように歌えない Kelly のイライラは止まりません。Kelly は思わず物にあたってしまいます。そんな Kelly の態度を初めて目の当たりにした Ellen は、愕然とします。
- 【使用例】
-
Ellen: Oh my god! Kelly! Stop it! What are you doing??
「ちょっと! やめて、ケリー!なにやってるの??」
Kelly: I’m sorry… I didn’t mean to do that. I’m so frustrated!
「ごめん…あんなことするつもりはなかったの。すごいイライラしてて」
"Shocking(衝撃的)" な事があったときの "Oh my god" は、今目の前にある出来事が「信じられない」という顔の表情のイメージです。
④ 緊張・絶望
いよいよ明日はオーデイション。 Kelly は緊張気味で、感情的に不安定になっています。
- 【使用例】
-
Ellen: So, how are you feeling?
「で、調子はどう?」
Kelly: Oh my god, Ellen. I’m so nervous.
「どうしよう、エレン。すごい緊張してる」
Ellen: You’re gonna be great, Kelly! (gonna = going to)
「上手く行くから大丈夫だよ、ケリー!」
Kelly: Oh my god… I’m so scared.
「どうしよう… 怖くて怖くて」
落胆したり、失望したり、そんな時の "Oh my god" は、声のトーンは低く、ボリュームは小さく、まるでこの世の終わりかのような弱々しい口調で言うイメージです。中には、泣き喚くように表現する人もいます。
⑤ 興奮
オーディション当日。会場に着いた Kelly と Ellen。そこには、テレビで観たことがある有名人の姿が。興奮状態の二人は、 "Oh my god!" を連発しています。
- 【使用例】
-
Ellen: Oh my god! Look! That’s Adam Levine!
「ヤバイ!見て!あれアダム・レヴィンよ!」
Kelly: Oh my god! Did you see Gwen Stefani’s wardrobe??
「すごい!グウェン・ステファニーの衣装見た?」
Ellen: Oh my god! Blake Sheldon just smiled at me!
「うそっ!ブレイク・シェルドンが私を見て微笑んでくれた!」
⑥ 感動・喜び
オーディションは無事終了。 Kelly は第一審査をクリアし、決勝戦に出場が決まりました。 Ellen と Kelly は、ハグしながら大喜びです。
- 【使用例】
- Ellen: Oh my god! You were amazing!!
「やったじゃん!すごくよかったよ!」Kelly: Oh my god! I made it, Ellen!!
「やったよ~!うまくいったよ~、エレン!」
⑦ パニック
「しまった!やっちゃった!」的なときも、 "Oh my god" のワンフレーズで表現できます。例えば、出掛け先で、用意していた手土産をうっかり家に忘れて来たことを思い出す。
そんなときは、手で口を覆うジェスチャーや頭を両手で押さえるイメージで、早口に。
- 【使用例】
-
Oh my god! I forgot to bring the gift!
「しまった!ギフトを持ってくるの忘れた!」
⑧ 共感
また、相手が言うことに対して「そうだよね」と同調するときも、 "Oh my god" が使えます。
例えば、友人が何かに対して不平不満をこぼしたとします。それに対して下の例のようにやや興奮気味に相手に共感するイメージです。
- 【使用例】
- Oh my god! I know!
「ホントだよね!わかる!」
まとめ
"Oh my god" は、喜び、哀しみ、感動、失望、苛立ち、などなど、様々な感情を表現できるフレキシブルなフレーズです。
色々な感情表現が出来る便利フレーズなので、引き出しの中からいつでも出せるようにしておきたいですね。
声のトーンやイントネーション、ボディーランゲージを上手に使い分けて、活用してみて下さいね。