占いは世界共通?国ごとの占い文化の魅力を発見【世界各地の占いとその関連語彙】
占いは昔からさまざまな形を通して身近にあるものですが、現代でも広く愛されています。
毎日朝のニュースでその日の運勢を確認してから仕事に行く、という人もいるのではないでしょうか?
それでは、日本以外の世界で占いはどう認識されているのでしょうか。
今回の記事では、世界の占いや関連する語彙について紹介します!
占いは世界共通?
占いは英語で fortune telling(フォーチュン・テリング)と言います。直訳すると、「未来を予言する」となります。
未来、もしくは今はわからない運命について予言をするという概念は、世界共通のようです。
占いとは、一般的に、人間の運命を読み解くための方法や道具を使って、将来の出来事を予測したり、個人の問題を解明したりすることです。何世紀にもわたって、多くの異なる文化で存在し続けてきました。
世界にはさまざまなタイプの占いがありますが、基本的な考え方は共通しています。たとえば、以下のような考え方が共通していると言えます。
力
占いの中心的なテーマは、故事、象徴、形象、動物、天体などに内在する抽象的で超越的な力が人間の運命と宇宙の法則を支配しているという考えに基づいています。
運命
この運命とは、人間の生活の流れや未来を決定する力で、これが占いによって予測・理解されると考えられています。ある意味で、未来を知ることで、現在の行動を調整し、一部の人々にとっては運命を操作できるという可能性を開くものです。
超自然的な力
占い師や占いの道具は、超自然的な力を使って未来を予見する力を持っていると考えられています。そのため、人々は占い師に対してある程度の信頼と尊重を持ち、言葉を素直に受け入れられるのでしょう。
それぞれの文化における占いの具体的な方法や使われる道具は異なるかもしれません。しかし、それらはすべて力、運命、そして超自然的な力といった共通の要素に基づいています。基本的な占いに対する考えは、世界共通だと言えるでしょう。
世界各地の占いとその地域の文化の関連性
それでは、実際に世界ではどのような占いがよく知られているのか、紹介していきます。
易(イ・チン)
アジア、特に中国では、易(日本語ではエキ、中国語では"I-Ching"または "Yì jīng"とも発音されます)は最も古くから伝わる占いの一つです。これは64の卦(六線からなる図形)を用いて、その組み合わせから未来を予見します。
風水(フェンシュイ)
風水(日本語ではフウスイ)は、日本でもよく知られています。中国発祥の占いの形式で、人々が自然環境とどのように調和して生活するかを示しています。風水では、土地の配置や家や建物の向きが運気に影響を与えると考えられています。
中国の易や風水は、人間の運命や運気が自然界や宇宙の法則(易)や地理的な配置・環境(風水)によって規定されるという考え方を反映しています。自然と人間の生活が深く結びついているというアジアに根付いた思想と関連しているようです。
タロット占い
ヨーロッパでは、タロット占いが非常に人気です。78枚のカードから特定のカードを選び出し、そのカードが示す象徴性や意味によって未来を予見する方法です。
占星術
こちらもヨーロッパ諸国が起源の占いだと言われています。占星術は、星の位置や動きが人間の性格や運命に影響を与えるという考え方に基づいています。ヨーロッパの占星術では、特に太陽星座(生まれた日に太陽が位置していた星座)が重視されます。
ヨーロッパのタロット占いや占星術は個人主義の考え方を反映しており、個々の人々が自己理解を深め、自己啓発の道を進む助けとなるよう意図されています。欧米諸国での占いは、個人の自由と自己表現の重要性を重視しているようですね。
イファの占い
西アフリカのヨルバ文化では、イファの占いが行われます。これは、特殊なシードを地面に投げて、その落ちるパターンを解釈するものです。
ボネの占い
南部アフリカの一部では、ボネの占い(投てきの占い)が行われます。特定の物(ときには骨)を投げて、それぞれの位置や向きから意味を読み取ります。
アフリカの占い、特にイファ占いやボネの占いは、コミュニティと祖先への深い敬意が反映されています。これらの占い形式では、祖先の精神が未来を示唆するメッセンジャーとして尊重されていることが多いです。占いはコミュニティの絆を強化し、過去・現在・未来をつなぐ手段と信じられています。
他にも、世界中のさまざまな文化で独自の占いの形式が存在します。その多くは、地域の歴史、伝統、価値観を反映し、地域の人々に指針を与える手段となっています。
英語圏での占いに関する英語表現、語句
占いに関連する英語の表現や語句を紹介します! たくさんありますが、聞いたことがあるものもあるかもしれません。なかには先ほど紹介したものや、記事の後半で紹介するものもあります。
Fortune Telling (占い)
未来や個人の運命を予見し、範囲を予測するための一般的な用語。
Fortune Teller (占い師)
一般的に、未来や個人の運命を予見することができると主張する人。
Psychic (霊能者)
超自然的な力を用いて情報を知覚すると主張する人。
Medium (霊媒師)
故人や霊と人間との間でメッセージを伝えると主張する人。
Astrology (占星術)
星の位置や動きが人間の運命に影響を与えるという考えに基づいた占いの作業。
Horoscope (ホロスコープ)
星座に基づく一人の運勢を予測する占星術の分野。
Tarot Reading (タロット占い)
タロットカードを使って未来を予測する手法。日本語では「タロット」で定着していますが、英語で発音する場合、最後の t は発音しないので「タロー」と聞こえるかもしれません。
Palmistry/Palm Reading (手相占い)
手のライン、形状、テクスチャーを解析して運命を占う方法。
Numerology (数秘術)
数字が物事の本質を理解するのに役立つという信念に基づいた信念システム。
Crystal Ball (水晶球)
未来を予見するための具体的な道具。
ちなみに、これらの語句は文化や地域によって異なる意味合いを持つことがあります。そのため、具体的な文脈により適切な表現を選ぶことが重要です。
日本で人気の占いを英語で表現
日本で特に昔から人気があるのは血液型占い、星座占い、手相占いなどでしょうか。それでは、みなさんも知っている占いについて英語で表現してみましょう!
血液型占い:Blood Type Personality Theory
"Blood Type Personality Theory"(血液型性格理論)は、主に東アジア、特に日本で一般的に信じられている理論で、個々の血液型(A型、B型、O型、AB型)が人の性格や適性、恋愛観などに影響を与えるというものです。
星座占い:Astrology or Zodiac Sign Horoscope
先ほども紹介した Astrology(占星術)ですが、Zodiac Sign Horoscope(星座占い)とも呼ばれます。ヨーロッパで生まれた占星術ですが、日本でも長く受け入れられています。朝のニュース番組での星座占いも、昔から広くお茶の間で親しまれているのではないでしょうか。
それぞれの太陽星座には特定の性格特性が関連付けられており、それに基づいて人々の性格や運勢が予測されます。また、その日の天体の配置により日々の運勢が割り振られることもあります。
手相占い:Palmistry or Palm Reading
"Palmistry" または "Palm Reading"(手相占い)は手のラインや形状、色、柔軟性などを読むことで、個人の性格特性や人生の傾向、さらには未来の予測をする占いの一種です。
手相占いでよく知られている線をいくつか紹介します。
生命線(手首から親指に向かって走るライン)
これは一般的に人の生活スタイルや健康状態を反映します。
頭脳線(親指と人差し指の間から水平に走るライン)
これは通常、学習スタイルや思考パターンを示します。
心情線(指の底から水平に走るライン)
これは感情的な健康と恋愛のパターンを示唆します。
運命線(手の中央から中指に向かって走るライン)
それぞれの人の個人的な成功や運命を反映します。
その他の要素、例えば指の長さや形、手の形状、手の色、なども読み解かれます。
占いは人々と文化をつなぐ架け橋
世界にはいろいろな占いがあると、今回の記事で知っていただけましたでしょうか?
最近では、電話占いやインターネット上の占いなど、占いの種類は日本でも多岐に渡っています。みなさんには、好きな占いがありますか?
占いはそれぞれの国や地域の文化とも深い結びつきがあります。
興味がある方は他の国の占いも調べてみると、面白い発見があるかもしれません!
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