【前編】牧浦土雅 の”世界を相手に好きなことをする方法” 時代の先頭を疾駆し「全ての人がチャンスを手にする未来を目指せ」


牧浦 土雅
1993年、東京都生まれ。英国ボーディングスクール出身、ブリストル大学中退。Needs-One Co.,Ltd. 共同創業者/e-Education Projectルワンダ代表。アフリカ、主にルワンダで国際協力機関と農民とを繋げるプロジェクトを牽引。日本企業の東アフリカ進出へのコーディネートや、国際教育支援NGO活動などにも携わっている。英国と日本では、フェアトレードによる各国のプロダクトの輸出事業を行う。TEDx出演時の動画は大きな反響を呼び、後日日本語に翻訳され書き起されたほど。"真の国際協力"をテーマに活動中。インドのスラム街に住む40万人に貧困サイクルを抜け出す様々なサービスを提供するNGO「Asha Society」:アンバサダー。 2014年1月、TEDの選ぶ『世界の12人の若者』に選出。著書に『アフリカ・奇跡の国ルワンダの『今』からの新たな可能性』(DBS社)がある。
オフィシャルサイト/ブログ:http://www.dogamakiura.net

ルワンダを始めとする東アフリカの新興・途上国にて、農業を中心とした社会事業を国連と協動し成功させた牧浦土雅さん。
社会経済にインパクトを与える新しい仕組みを作り出し世界中に発展させる可能性を大いに秘めた「今、世界から最も注目されている日本の若者」として各国各界有数のメディアに取り上げられ、これから新たに開始する「東南アジアでのデータ関連事業」には高い期待と関心が集まっています。

昨年ブリストル大学を辞め、若干21歳で2つ目の事業に着手するに至ったのは「1時間以上座らず、動きながら考え続け、決めたらすぐにやる」という本人の資質によるもの。
「他国の若者はもっとスピードが早い」と語り、ピーター・ティールが主催するラスベガスで開催されたサミットの様子などを教えていただきました。

前半では牧浦さんの今までの活動と、これからの事業について。後半では情報の収集方法やアイデアが生まれる瞬間、そして牧浦さんが世界で活躍する理由についてお話しいただきました。
また、後編最後に非常に牧浦さんらしさの伺える「英語学習のアドバイスとメッセージ」をいただきました。

時折若さを見せる言い回しが飛び出すも、世界を変革する可能性を秘めた活動について終始大人然と堂々とした様子で語る姿に、その年齢を一切感じませんでした。

生きる楽しみとスピードを常人の10倍に増幅したような牧浦さんの思考。
世界で活躍するためのヒントが読み解けるかもしれません。

牧浦土雅

東アフリカでの事業を経て、舞台は東南アジアへ

21歳という若さで目覚ましい活躍をされていますが、東アフリカでの事業はどのような経緯で始められたんですか?

イギリスには、大学に入学する前の休み期間を利用し社会貢献活動などに参加する「ギャップイヤー」というプログラムがあるんですが、そのギャップイヤーで東アフリカに行ったことが始まりです。
最初は教育のプロジェクト、次に農業のプロジェクトを始めたら軌道に乗り、半年ほど前まで僕ら民間企業と国連の2パートナーで協力し事業を行っていました。
現在も僕の事業に参加していた30人ほどのメンバーは活動を続けており、僕は新しい事業を始めるために日本に帰ってきました。

これから始められる事業も東アフリカですか?

東アフリカの国は結構やりきった感があったので、次は西アフリカで新しい事業を始めたいと思っていたんです。
ただ、様々な事情が重なって西アフリカでの事業開始が厳しくなり、どうしようかと思って日本に帰ってきたらいろんな人に「東南アジアが熱い」という話をされました。それで、東南アジアでマーケットを選んで新しい事業モデルを見つけて、社会問題を解決して行こうと決めました。
今はもう東南アジアで新しい事業を始めるために動いてます。

牧浦土雅

「人に可能性を与えたい」提示された3つの問題と解決策

東南アジアの社会問題や解決したいことはもう見つかってるんですか?

そうですね、僕が解決したい問題は大きく3つです。

1つ目は良質な教育を効率的に地域拡大させるために、インターネット回線を届けたい。
僕が行っていた教育のプロジェクトは、良い授業をお金を払って見ることのできない農村部の人達に、例えば日本でいう東進ハイスクールのカリスマ教師の方々のような、良い先生の授業を撮影してDVDに焼いて提供するというものでした。
もしもそういった地域にインターネット回線があれば、オンラインで世界最高峰の先生の授業を見ることができるようになります。

2つ目は、インターネットの回線は通っていても通信料がものすごい高い。馬鹿高い。それを解決したいです。

3つ目は僕の農業のプロジェクトと根本は同じで、価値のある資産の提供です。僕の農業のプロジェクトは、農村部と都市部の食料市場をマッチングさせ、販売ルートを確保し食料の売買を成立させることで農村部に資産をもたらすというプロジェクトでした。
世界では事業を興す資金のない人達の中の80、90%が農業セクターに雇用されています。農作物を作りたくても、ほんの少しマーケットに売る過剰分の食物しか作れず、事業を拡大させる資金がない。そんな状況なので、自分たちで事業を新しく興したり、子供を学校に行かせたりすることができないんです。
そのような、「資産無き層」と言われる人達に対して「何か価値のある資産を提供できないか」そう考えて始めました。

今回は、東南アジアという市場があって解決したい問題があって次、にソリューションで、「それは何かな」て考えた。ていう感じですね。

牧浦土雅

東南アジアでの事業はどのようなものにするんですか?

パーソナルデータを使い、ユーザにお金や広告以外の、彼ら彼女たちの可能性を広げるため、という形で還元していく事業です。
昨年の夏くらいから、アメリカなどの先進国ベースでパーソナルデータ関連のサービスのβ版が立ち上がってきているんですが、そのサービスを通じてSNSやGmailなど今まで無料で使っていたサービスを使うことで、ログインする度に10ドル20ドル還元されるいうもの。本当に単純にお金を還元しますよ、というモデル。

単純に、「今まで自分達がただで渡し売られていたステータスやメッセージ、投稿にはもっと価値がある」という市場が生まれてきていて、そのポテンシャルって実は新興国や途上国の方があるんじゃないかなって感じているんです。ただ、これは単純にデータのブローカリング、データの売買をしているだけなので社会的意義がほとんどありませんし、つまらない。そうではなく、もうちょっとユーザーに対して有効で有益な情報を還元していきたいと考えています。情報のプラットフォームとしてパーソナルデータを僕たちがデータ解析して、有益な情報を人々に還元していく。

今年末くらいからは、インターネット回線を届けるような事業もやっていきたいです。
最近はいろいろな方法でインターネット回線を届けることができます。面白い、革新的な形でやりたいですね。

牧浦土雅

これからもITを駆使してプロジェクトを進めていくんですか?

そうですね。ITというか、テクノロジーがこれからの時代全ての業界に絡んでいくと思っています。
今までは一つのカテゴリとして「医療」、「教育」、「経済」、「IT」になっていましたけど、これからは「教育×IT」とか、「医療×IT」など、全てに関わってきます。僕としても、事業を興したときに一番インパクトを与えられるのがテクノロジーの業界だと思ったので、このような事業を考えました。僕は農業とか結構アナログ的にやっていたんですけど、もう少しこっちの世界にがっつり入り込んでいくのも面白いかなと思って。テクノロジーの分野は日本もそんなに捨てたもんじゃないですしね。環境が整っていないので、活かされてないですが。
シンプルイノベーションで明日を変え、テクノロジーで10年後を変える、みたいな。

今後の事業の展開について持続可能性を含めて教えて下さい。

10年くらいはこれらの事業を世界的に展開させるつもりです。「どれだけの人々の生活を変えらえるか」というのが最初の焦点です。その後は、社会貢献事業に特化した証券取引所を創りたいと思っています。まず社会事業をやっている人たちのところへどんどんお金を投入していって、お金を出していくプレイヤーも増やす、ということをしていきたいです。アメリカとかだと既に社会企業に特化したベンチャーキャピタルとかもあるのですが、日本もそうなると絶対面白くなると思います。利益ベースでの企業価値が、インパクトなども含まれ新しい企業価値が出来上がってくる、とか。

後編へ続く

後編は、牧浦さんの日々の情報収集方法やアイデアが生まれる瞬間、そして牧浦さんが世界で活躍する理由について語っていただきました!
また、牧浦さんらしさ満点の「英語学習のアドバイスとメッセージ」、おまけに牧浦土雅さんのDMM英会話オンラインレッスン体験動画も掲載いたします。
どうぞお楽しみに。