Mizuho
(更新)
DMM英会話の最大の特徴といえば、世界中にいる10,000人もの講師とオンラインレッスンができること!
英語圏だけでなく非英語圏の講師とのレッスンは、いろいろな英語に触れられることはもちろん、異文化理解へもプラスに作用します。
そしてバックグラウンドの異なる講師がたくさんいるということは、それだけたくさんのストーリーがあるということ。
「DMM英会話 TUTOR'S VOICE」では、レッスンだけでは知ることのできない講師の素顔に注目します。
今回は、マダガスカル人講師のRachidさんにお話を伺いました。
国:マダガスカル
DMM英会話講師歴:1年 (2021年4月時点)
趣味:映画観賞、読書
ー 簡単に自己紹介をお願いします。
マダガスカル出身のRachidです。マダガスカルの公用語はマダガスカル語とフランス語なのですが、インターナショナルスクールに通っていたため、私がメインで使っている言語は英語です。
子どものときからパイロットになることが夢でした。なので現在は、養成学校に通うために貯金をしているところです。
DMM英会話での講師の仕事は、学費を貯金をするために始めました。正直なところ、自分が講師になるなんて考えたこともありませんでした。
高校生のときに小学生に英語を教えていたことがあるのですが、その経験から講師や先生という立場がすごく責任を伴う大変な仕事という印象があったんです。でも挑戦してみたら、1対1でレッスンを進めるのが楽しくて、講師になってからもうすぐ1年経ちます。
ー パイロットになることは、子どものときから変わらない夢なんですね。
はじめて飛行機が飛んでいる様子を見たときにすっかり魅了されて、自分があの大きな飛行物体を操縦している姿をよく思い浮かべていました。
さらに、数学が得意だった私に「数学ができれば、パイロットになれる」と父が教えてくれて、それからパイロットになることが私の目標になったんです。
私はまだ1度もマダガスカルから出たことがないのですが、パイロットはハイステータスなうえに、いろいろな国に行けて新しい経験もたくさんできる憧れの仕事です。
ー マダガスカルは秘境という印象です。実際のところ、どのような風土なのでしょうか?
みなさん、映画「マダガスカル」からの先入観を持っていますね(笑)!
あれはまったく違って、もちろん自然が豊かな地域では野生の動物も多く見られますが、ライオンもシマウマもいません。もともと太古はインド大陸とつながっていたと考えられていて、アフリカ大陸とは少し違った土地柄なんです。
今ではインドともアフリカとも少し違う風土で、熱帯雨林が広がっています。それに以前はフランスの植民地だったこともあって、都市部は少しヨーロッパ風なんですよ。
ー マダガスカルの公用語は、マダガスカル語とフランス語の2つとおっしゃっていましたが、普段は何語を使って生活しているのですか?
英語、マダガスカル語とフランス語ですね。でも英語以外は、そこまで流暢に使えるわけではないです。私の両親は英語がそこまで得意ではないので、2人とは公用語を混ぜて話しています。姉と妹が1人ずついるのですが、彼女たちは私と同じようにインターナショナルスクール出身なので、英語で会話をすることが多いですね。
この国ではマダガスカル語とフランス語の学校がそれぞれ分かれているんです。だから通う学校によって、主に使う言語と外国語が変ります。とはいえ、英語も外国語として学ぶ必要があるのですが、マダガスカルの英語教育は全体的に日本と似ていて、読み書きはできてもコミュニケーションを苦手とする人が多い気がしますね。
ー Rachidさんは学校で英語を教えていたこともあるんですよね? DMM英会話でのレッスンと比べてどうでしたか?
高校生のときにボランティア活動の1つとして英語を教えていました。小学生が30人いるクラスで、みんなの注意を引きつつ自分が持つ知識を伝える作業は、本当に難しかったです。
英語を教えること自体初めての経験でしたし、うまく授業を進めることができませんでした。だから最初は、英会話講師になることに迷いがあったわけです。
でも、いましているオンラインレッスンはとても楽しいですよ! 私の生徒さんの最高齢は78歳、最年少は5歳なのですが、幅広い年代の方々と話せることで、いろいろなものの考え方を知ることができますからね。
また、生徒さんの多くは日本の方なので、日本についてもたくさん知ることができました。
ー 日本人の英語学習者さんとレッスンをするなかで、なにか新しい発見はありましたか?
日本のみなさんは、「あー」「えっとー」とか「なんだろう」ってよく言いますね。韓国や台湾、スペインの人は「yeah」とか「mmmhm」とか言うことが多いです。
だから日本の方は、英会話レッスンのなかでも日本語でリアクションをしてくれるイメージです。
ー 日本人ほど日本語のリアクションが多いとは、意外な発見です!
ではこれまでのレッスンで、思い出に残っている出来事はありますか?
生徒さんの1人は私とのレッスンを録画している*のですが、この前1番最初にレッスンを一緒にしたときの動画を見せてくれました。そしたら2人ともよそよそしくて、すごくシャイだったんです。
いまは元気に「Hi!!!」とレッスンをしているのですが、以前は「Hello…」とまったく覇気がなくて。あまりの違いに驚きましたし、このことを話題に生徒さんと笑い合えたことも、印象深い出来事でした。
自分でも当初あんな風にレッスンをしていたとは気づきませんでしたが、少しずつ進化をしているみたいです。また成長は、講師の私が書く「レッスンノート」からも見て取れます。
以前と比べて、生徒さんがどこを改善するべきなのか、より具体的に指摘することができるようになったので、どんどんレッスンノートが長くなっていってるんです。
*レッスンの録画や録音を復習用に個人で活用されることは問題ありません。しかし、DMM英会話の利用規約に定められている通り、インターネットで無断公開することは禁じられています。
ー DMM英会話ユーザーのみなさんへ、なにかアドバイスがあればお願いします
生徒のみなさんは、自分にプレッシャーをかけてしまう人が多い印象があります。でもプレッシャーをかけ続けると逆に気が散ってしまって、なにを言えばいいのか分からなくなってしまうと思います。だから、みなさんに楽しんでもらいたいですね。
あと、話すときに焦らず時間をかけることです。英語を教える立場である私でも、使う言葉を選ぶのに時間をかけることがあります。パニックになるとどもってしまいますが、大事なのは話すスピードではありません。慣れてくればスピードはついてきますから、まずは落ち着いて話すことを心がけてみてください。
また、挑戦することをやめないでほしいです。いつも使っている教材ばかりではなく新しいものを試してみたり、あまり慣れ親しんでいないトピックについて話してみるのもいいと思います。特に政治や経済についてのトピックは難しいですが、力をつけるのに役立つはずです。
ー DMM英会話のお気に入り教材はなんですか?
「デイリーニュース」の表現とイディオム系の記事は好きですね。私自身も学びの多いカテゴリーです。
あとは「発音教材」にある早口言葉も、生徒さんと楽しい時間が過ごせるので好きですよ。日本語の早口言葉「生麦生米生卵」も教わりました。
ー Rachidさんが英会話講師を続ける理由を教えてください。
人との出会いがあるからですね。新しく出会った人からは新しいことを知れますし、久しぶりにレッスンをした生徒さんとも話に花が咲いて楽しいです。
ー 英会話講師になってから、Rachidさんにどんな変化がありましたか?
社交性に大きな変化があったと思います。普段は周りの人の目が気になるので、もう少しシリアスなポーカーフェイスで過ごしているのですが(笑)、レッスンでは素の自分を出せます。
初対面の人と話すことも前は苦手でしたが、DMM英会話の講師になってからはその苦手意識もなくなりました。私にとってDMM英会話は、ある意味違う世界で、パラレルワールドのようなものなんです。
講師になる前はモデルをしており、また再挑戦してみたいそう
ー DMM英会話レッスンでの学びを最大化するためのアドバイスはありますか?
できる限り発言することが大事だと思います。「デイリーニュース」を使うのもいいのですが、音読に時間がとられてしまいかねません。
日本の生徒さんの場合、すでに読み書きの力は優れていると思うので、思っていることを英語で表現することに集中するといいですよ。
ー Rachidさんにとって、英語とはなんでしょうか?
大きな役割を持っていますね。英語という言語自体が心地いいですし、私の人格を形成しているものと言ってもいいかもしれません。
ー では最後に、ユーザーのみなさんへメッセージをお願いします。
比べるべきは、いつだって自分自身です。ほかの人と比べる必要はありません。
自分が英語で話しているところを録音・録画して、1年後に見直したら、大きく成長していることに驚くはずです。
それと英会話をするときは、時間をかけていいですから落ち着いて話しましょう。発音がわからなければ、大きな声ではっきり話すことを心がけると、相手はわかってくれるはずですよ。
とにかく、みなさん楽しんで取り組んでくださいね!
ー ありがとうございました!
ピカチュウ好きのRachidさん
楽しく親しみやすい人柄のRachidさん。インタビュー中は笑いが絶えませんでした。
きっとユーザーさんとのレッスンも、楽しくて記憶に残るものなんだろうな、と感じました。
英会話って「早くしゃべらなきゃ!」と焦ってしまいがちですよね。
でも、焦る必要はありません。講師は待ってくれています。落ち着いて、思いを英語で表現することにチャレンジしてみてください。