Kurumi
(更新)
みなさんこんにちは。
DMM英会話で講師をしている Kurumi です。
「英検1級に合格しました!」
先日、私のレッスンを継続して受講してくださっている荻田誠司さんから、こんなうれしい報告が届きました。
「合格したらぜひインタビューさせてくださいね」とお伝えしていたのですが、無事に合格し、この度インタビューをさせていただくことに。
荻田さんのお仕事は脳外科医。お医者さんとして働きながら、また3人の幼い娘さんの父親として子育てをしながら、日々英語学習に励むスーパーストイックなユーザーさんです。
コロナウイルスの影響で対面でのインタビューは叶いませんでしたが、今回はオンラインのインタビューで合格するまでの取り組みについてお話を伺うことができました。
オンラインレッスンをご利用中の方はもちろん、英検を受験予定の方にも非常に参考になる内容になっていますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
ー 英語検定1級おめでとうございます!
まずは現在のお仕事も含め、簡単な自己紹介をお願いします。
ありがとうございます!
荻田誠司と申します。内科医の妻と、6歳・3歳・0歳の娘がいる5人家族です。
現在、脳神経外科専門病院にて研鑽中で、将来的に協和会加納総合病院で勤務予定なので、色々とスキルアップをしているところです。
また、以前救命センターで働いた経験もあり、脳外科の急ぐ治療、つまり脳梗塞や頭の疾患を治療する救急の専門医でもあります。
ー お勤め先の病院では、普段英語を使う機会はありますか?
ときどき外国人の患者さんがいらっしゃったときに英語を使うくらいで、それ以外はほとんどないですね。
プライベートで海外旅行に行くときに使うぐらいです。
これから、娘がインターナショナル保育園に通うことになっているので、そこで学校側と英語でやりとりすることがあるかと思います。
ー 海外経験は多いですか?
学生のときに、インドや東南アジア周辺をバックパックで一人旅しました。あとは新婚旅行と親戚の結婚式でアメリカに行ったりしましたね。
アメリカを旅行中、道で会った人に「タバコが欲しい」と言われたのですが、時間を聞かれていると勘違いしてしまいました。ほんとに当時は英語が全然わからなくて、そのときは奥さんに訳してもらいました(笑)。
ー そのような「英語ができなくて悔しかった」というきっかけから、英語学習を始めたのですか?
そうではなく、本当にひょんなことがきっかけでした。
2年半ぐらい前の当直中に、「難しいことはわかりませんが、英語が話せる方法を教えてください!」(スティーブ・ソレイシィ 著)という本をたまたま読んでいたんです。
すると、その本にオンラインレッスンのことが書いてあり、興味を持ちました。いろいろ調べていくなかで、「無料体験」ができるということだったのでとりあえずやってみようという感じで始めてみました。
ー フットワークが軽いですね!
緊急の治療もある脳外科医という職業柄、「いつ死ぬか分からない」と普段から考えているところがあります。
なので、「興味を持ったことには何でも積極的にチャレンジしてみよう」というスタンスで、とりあえず思い立ったら行動するのがモットーです。
やらずに後悔するよりはやったほうがいいかなと思います。
ー 英語検定に取り組もうと思ったのはなぜでしょうか?
娘が通っている英会話塾に貼ってある英検のポスターを見たのがきっかけで、「英検準1級」にチャレンジしてみようと思い立ちました。
タイミング的には、オンラインレッスンを始めたのと同じくらいでしたね。結果は、1次試験で不合格となってしまったのですが、2回目の受験で合格することができました。
準1級に受かったら英検はもうやめようかなと思っていましたが、「1級持っていたらすごいんじゃない?」という話になり、1級合格を目指すことに。
また、英語検定1級を持っていれば、娘たちが大きくなるにつれて「英語を勉強したほうがいいよ」と言うときの説得材料にもなるな、という考えもありました(笑)。
ー 具体的にどのように英検1級対策を進めていきましたか? まずはリーディングから教えてください。
英検1級は最初の語彙の設問が難しいので、「パス単」*で語彙を覚えていくところから始めました。
基本的には、仕事の行き帰りの電車で学習をするようにして、とにかく毎日毎日単語帳に目を通し、何十周も回転させることで単語を覚えていきましたね。
初回から3回目までの受験は、(少ししか出題されないという理由から)イディオムにあまり熱心に取り組んでおらず不合格が続きました。しかし4回目の受験では、イディオムパートまで力を入れて対策した甲斐もあってか、合格することができました。
ー 英検1級の語彙は難しいことで有名ですよね。
難しい単語ばかりなのですが、語彙の設問はやった分だけ点数が取れるので対策がしやすかったです。
合格した回の試験では、語彙は2つしか間違えませんでした。
ー 語彙以外のリーディングパートはどのように対策をしましたか?
語彙以外は集中的に対策したというわけではなくて、過去問を休日の時間があるときに部分的に解いたりするくらいしかやっていません。
今思えば、普段のDMM英会話レッスンで「デイリーニュース」を読むことが、いいリーディング対策になっていたと思っています。
英検のリーディング問題はそこまで難しくはなく、「デイリーニュース」をざっと読んで理解できれば、英検の英文も読める感覚がありますね。
また、「デイリーニュース」の記事はレベルの高いものを選ぶようにしていたので、英検1級で狙われそうな難しい単語にも自然と触れることができました。
ー なるほど。それ以外で、オンラインレッスンをどのように英検対策に生かしましたか?
1次試験の英作文に関しては、DMM英会話で英検1級を所有している日本人講師を予約し、ライティングの練習に取り組みました。
講師に課題(ライティングテーマ)を出してもらい、勤務中の空き時間を使って準備しておきます。そして次のレッスンで発表、講師からフィードバックをもらう、という流れを繰り返すことで、英作文の力をつけていきました。
ー 2次試験(面接)対策についてはどうでしょう?
英検1級を持っている日本人講師か、ネイティブ講師のレッスンを予約するようにしていました。
まず、レッスン前に5つのスピーチトピックを調べておいて、それをノートに貼り付けて講師に共有します。そしてレッスン中に、試験本番同様、各トピック1分間の準備時間をとり2分間のスピーチ、その後は質疑応答の練習をしましたね。
スピーチの原稿を用意したときには、それをレッスン中に添削してもらい、正しい自然な文章に直してもらいました。
ー 面接試験本番はいかがでしたか?
レッスンで練習してきたトピックと同じようなものが本番でも出たので、すらすらと回答することができました。練習の甲斐あってか、3、4文パパっと回答できるようになっていたんです。
また、講師にチェック・添削してもらった原稿を、レッスン以外の時間でも音読していたのが効果的だったと思います。
試験対策の参考書や問題集に載っているような模範解答だと、自分の意見ではないのでなかなか覚えられませんが、講師と一緒に作ったオリジナルの原稿は記憶に残りやすいんです。
ー オンラインレッスンと電車内での学習のほかに何かされていましたか?
「ただよび」文系チャンネルという予備校講師の YouTube 動画を見て文法の復習をしました。
このチャンネルでは、平日朝6時に英語の授業動画が公開されるので、それを毎朝見るのを習慣にしています。
そして、6時45分からは「ラジオ英会話」を聴き、7時から DMM英会話レッスンを受ける、というのが日々の学習ルーティンです。
ー 朝の勉強量がすごいですね!
それらをこなすために4時半に起き、5時くらいの座れる電車に乗ります。移動中はもちろん、英単語学習の時間です。
病院には6時頃に着くので、到着後は朝ごはんを食べつつ先述の勉強を開始します。
病院では忙しいですし、家では家族と過ごす時間を大切にしているので、通勤時間と朝がメインの勉強時間なんです。
ー どのように朝の学習を習慣化しましたか?
何事もいきなり習慣化することは難しいので、簡単なものから少しずつ始めるようにしています。オンラインレッスンもYouTube学習も徐々に始めていきました。
実は英語学習以外にも習慣化していることがあって、例えば顕微鏡の練習も毎日しています。
顕微鏡の練習は手術室でやったほうがいいんですが、そこまでやるとハードルが高くなっちゃうので続きません。そこで、顕微鏡を自分の机の上に置くことで、気軽に空いた時間にできるような仕組みを作っているんです。
あとは、趣味のマラソンも一緒で、最初はハーフマラソンもしんどかったのですが、「まずはフルマラソン完走」を目標にし、それができるようになったら次は「4時間を切る」という目標設定をすることで、達成していきました。
このように、習慣化するためには、最初はハードルを低く設定し、少しずつ上げていくことが大切なんです。
▲目標としていたサブ4(4時間切り)達成の記念に
ー なるほど。英語学習のみならず、趣味のマラソンや顕微鏡の練習などいろいろと取り組んでいらっしゃいますが、どのようにモチベーションを保っているのですか?
まわりに周知して応援してもらうとモチベーションを保てます。
英語学習や英検1級対策は病院でやっていたこともあり、周りの人に知られていたので、後に引けなくなりました(笑)。
勉強していると「先生頑張ってるね!」なんて同僚の先生に声をかけてもらえるので、それが力になるんです。
また英検に関していえば、受験を重ねるにつれスコアが上がっていたこともあり、「チャレンジしていればいつか受かるかな」という手ごたえがあったので、モチベーションは下がりにくかったですね。
あと、勉強そのものを楽しみながらできていたことも大きいと思います。
継続するには楽しみ続けることが大切で、辛すぎると続きませんからね。
ー 単純に楽しいから英語学習を続けている、という感じなのでしょうか?
楽しいことに加えて、英語学習での経験がいろいろな場面で「活きている」と感じているからだと思います。
そういえば、「デイリーニュース」に「複数の言語を使うことでマルチタスク力が上がる」という内容の記事がありましたね。
医者はたくさんの仕事を同時に捌いていくマルチタスクな職業なので、英語への取り組みが仕事にも生きていると感じます。マラソンや英語学習など、仕事以外のことに取り組むことで、仕事のパフォーマンスにポジティブに影響しているという実感があるんです。
仕事ばかりやっていると、それはそれで辛いですしね!
ー 今後の英語学習の目標や計画があれば教えてください
習慣化しているオンラインレッスンとYouTubeでの学習は今後も続けていく予定です。
DMM英会話はもうすぐ「マスター」になりますが、「レジェンド」を目指して毎日やっていきたいと思います。今までやった2倍以上のレッスン受講数が必要なので、1日2レッスンにするかもしれません(笑)。
また通勤の時間は、引き続き英語関連の本を読む時間にしたいですね。最近は新しい「究極の英単語」という単語帳に取り組み始めました。
検定試験については、「医学英語検定」というものを最近知ったので、それに興味を持っています。チャンスがあれば受験したいと思います。
あと、以前に上の子と1週間、マルタ島に親子留学をしたので、次は真ん中の子を連れて行きたいですね。
▲マルタ親子留学での一枚ー これからも引き続き楽しみながら英語学習を続けていってくださいね!
それでは最後に、英検1級を目指している方へのアドバイスとメッセージをお願いします!
英検の良いところは、バランスよく取り組めば結果を出しやすい点です。4技能それぞれの点数を参考にしながら、バランスよく力を伸ばすようにしてみてください。
正しく学習できていれば、受験するにつれスコアは上がっていくので、とりあえず頑張って続けることが大切かなと思います。落ちてもまた再チャレンジできるので!
総合力をつけていけば、いつか必ず結果が出るはずです!
ー とても素晴らしいお話をありがとうございました! またレッスンでお会いしましょう!
いかがでしたか?
新年は何かを始めるのにぴったりなタイミングです。
英語学習に限らず、新しいことにチャレンジ・継続するのは簡単ではありませんが、その先には必ず明るい未来が待っています。
「興味を持ったことには何でも積極的にチャレンジ」
「簡単なものから少しずつ始める」
荻田さんのこの言葉を胸に、みなさんも新しいことにチャレンジしてみてください!