Mizuho
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世界のトップ大学の1つ、「ハーバード大学」。
海外大学について詳しくない人でも、誰でもその名前を一度は聞いたことがある、伝統と歴史ある名門大学です。
そんなハーバード大学に2021年9月から入学することになったのが、今回インタビューさせていただいた松野知紀さん。合格発表直後、メディアやネットニュースで話題になったのは、記憶に新しいところかと思います。
松野さんは小中高と公立校出身ながら、数多くのアメリカトップ大学に合格したことで注目を集めましたが、その英語力は「DMM英会話」で磨いたとのこと。
「レッスンでの会話が純粋に楽しくて続けられた」と語る松野さんに、英語学習の極意や海外大学に進学するまでの道のり、積極的に行動を起こす秘訣を伺いました!
ー まずは簡単に自己紹介をお願いします。
松野知紀と申します。茨城県出身で、2021年3月に県内の公立高校を卒業しました。秋からはハーバード大学に進学し政治学を学びます。
ー ずっと公立の学校に通われていたということで、多くの人と通じるところがあると思うのですが、松野さんって幼少期はどんな少年だったのでしょう?
例えば学級新聞の作成を手書きからパワーポイントに変えて発行頻度を増やすなど、新しいことを始めたり、人を呼んでなにかやったりすることが好きなタイプでした。
小さいことですけど、そういうことをするのが好きだったので、活発な方だったのかなと思います。
ー 昔から行動力があり引っ張っていくタイプだったのですね。
つづいて、学生時代の課外活動や習い事について聞かせてください。
小学生のときにテニスや水泳、そろばんにピアノなど習い事をたくさんしていたのですが、楽しんでやっていたので、半分趣味感覚でした。中学時代は英語に力を入れたり、生徒会をしたりもしていましたね。部活は中学時代に卓球部に所属していて、毎日練習していた記憶があります。
高校では「ディベート部」というものがあると聞いたので、入ってみることにしました。私たちの代からそのディベート部が「ガチ」になり始めて、毎日リサーチなどを夜までやっていましたね。
純粋に「ディベートが楽しい」と思えたので、続けられました。部の大会で東京に行ったり、課外活動で海外に頻繁に行っていたので、高校時代はそういったものによく参加していた記憶が強いです。
ー 頻繁に海外に行かれていたとのことですが、海外経験は多い方なのでしょうか?
日本で生まれ育ちましたから、帰国子女ではないです。旅行で1週間ほど、また短期留学で中高時代に1ヶ月ずつ海外に滞在したことはあります。
あとは国際会議に参加したりもしていたので、一般的な高校生よりは海外経験がある方かもしれません。
ー 深掘りしたいところはたくさんあるのですが、まずは英語について教えてください。中学時代は英語に力を入れていたとのことですが、英語はいつ頃から学び始めたのでしょうか?
4、5歳から小学校を卒業するまで、地元の英会話スクールに通っていました。週に1回、1時間のレッスンだったのですが、遊びに行く気持ちでやっていたので、雑談をして終わる程度で、7年くらい続けたのにほとんど身についていないっていうのが正直な感想です。
でも、英語の音に耳が慣れたり、発音するときの口の使い方に慣れたという点では、効果があったと思います。小学6年生のときに英検5級を受けたのですが、必死に勉強してギリギリ受かるレベルでしたね。
ー そこまで英語が得意だったわけではないんですね。
はい。中学校は英語に力を入れている中高一貫校に入って、「これからは英語が重要なんだ」ということを叩き込まれました。
けっこう難しいテキストを使っていたので、それについていくためにDMM英会話を始めて、中3の終わり頃まで毎日レッスンを受講していました。
ー 中学生のときにお使いいただいていたんですね。いろいろな英会話サービスのなかで、DMM英会話を選んだきっかけは何でしたか?
私が中学1年生のとき、父が仕事で海外に行く前に、英語の勘を取り戻すためにDMM英会話をしている姿を見て、「なんか面白そう」と思ったのがきっかけです。
それに、継続して毎日英語に触れられる機会があったほうがいいかなと思い、いろいろ調べたうえでDMM英会話をすることにしました。
ー 実際にオンラインレッスンを受講してみた感想を教えてください。
始めてから少し経った頃に、学校の授業のような座学とは違う楽しさを感じるようになりました。
さらに、東欧をはじめとする世界中の先生たちと、お互いの文化などについて話す会話が純粋に楽しかったんです。それで「続けよう」と思いましたし、続けられたのだと思います。
ー 当時は毎日、どれくらいの時間を英語に費やしていましたか?
DMM英会話レッスンを25分、学校の宿題を約1時間、くわえて自分でインターネットで英語の記事を引っ張ってきて読んだりもしていたので、合計で2時間くらいですかね。
ー 1日2時間を3年間続けたら、相当英語のスキルが伸びそうですね。中学校3年間でどれくらい英語力が伸びた実感がありますか?
オンラインレッスンを始めた時点ではそんなに英語力がなかったので、かなり伸び率はあったんじゃないかなと思います。
茨城県には「インタラクティブフォーラム」といって、与えられたトピックに関して、5分ほどグループで自由に英語で会話をして審査をする大会があるんですね。その大会で最終的に県2位になり「議会議長賞」をいただけたので、県内では、ある程度しゃべれる方だったのかなと。
日常会話では全然困らないレベルにはあったと思いますね。本当に中学で伸び切った感があって、中3の頃と今とではそんなに英会話力に差はないです。
ー 英会話のスキルアップという点では、中学3年間が1番濃厚だったんですね。
当時はどんな講師を選ぶことが多かったですか?
いっぱい話してくれる先生が好きで、何人かのお気に入り講師をローテーションでまわしていました。
バンバン話してくれる方がリアリティがあるので、私は聞き上手な人より、どんどん突っ込んで指摘してくれる人がよかったんです。
ー 教材についてはどうですか?
「デイリーニュース」などを使っていた時期もありましたが、段取りが決められているレッスンがあまり好きではなかったので、最後のほうは会話を重視して「フリートーク」をしていました。
自分で見つけたネタやテーマをもとに、話すことが多かったですね。あと、飛行機がもともと好きなんですけど、好きなことについてなら英語でも話しやすいじゃないですか。航空整備士をやっている先生とは、飛行機の話で盛り上がることがよくありましたね。
ー 学校でも英会話の授業はあったかと思いますが、どのような授業だったのでしょうか?
グループワークが基本でした。あとは「スピーキングパスポート」といって、先生の手が空いているときにいくつか用意されたトピックについて英語で会話をして、スタンプをもらう制度がありました。
ー いい取り組みですね!
新しい学校だったので、新しいことはどんどんやってみる風潮がありました。ただ、やはり授業は1対複数人でしたし、「自分はしゃべらなくてもいいかな」という人も少なからずいましたね。
英会話は1対1のほうがいいですし、学校の授業でもDMM英会話を導入してくれればいいなと思います。最近は生徒1人ひとりにタブレットを配ったりしていますし、その流れでぜひ取り入れてもらえたらいいですよね。
ー 松野さんにとってDMM英会話は、求める英語学習ツールになっていたと思いますか?
そうですね、絶対になっていたと思います。特に場所を選ばないことと、経済面ですね。
例えば地元の通学型の英会話スクールに通おうとしたら、たとえ30分のレッスンだとしても高額になってしまいます。それに比べてオンラインレッスンはアクセスしやすいですから、地域とか金銭面でのアクセスの差を是正する1つの手段になりますよね。
ー DMM英会話は海外大学を目指すうえでどのように役立ちましたか?
海外経験がなく帰国子女でもない私にとっては、オンラインレッスンは英語に継続的に触れることができる機会でした。高校でこそあまり使わなくなってしまいましたが、TOEFL受験の準備をするのにも役立ったのかなと思います。
ー 短期留学にも行かれたとおっしゃっていましたね。
はい。中2のときにオーストラリア、高校でアメリカに、それぞれ1ヶ月ほど留学しました。
「実際に外国に行って日常のなかで英語を使ってみたい」、そして「1人で遠くへ行ってみたい」という思いが芽生えて、チャレンジすることにしたんです。
ホストファミリーの手配は業者にお願いしましたけど、あとの航空券や学校の手配は自分でやりました。
ー 留学中、カルチャーショックを受けたエピソードなどがあれば教えてください。
語学学校に通っていたのですが、それまで自分が日本で受けてきた授業のスタイルとは大きく違うことに驚きましたね。
例えば授業中、フランス人の学生が「オーストラリアは大陸ではなく島である」と主張し、それについての議論で授業が1時間半くらいつぶれたことがありました。
そんな状況でも、先生は「大陸に決まっている」と正してしまうのではなく、相手の主張を聞きながらクラス全体からも反論を受け付けました。
日本だと先生が間違いを正して終わることが多いなか、「それぞれの主張を尊重しながらディスカッションできる環境っていいなぁ」と思い、海外大学への進学を選択肢の1つとして考えるようになりました。
ー 海外大学進学と聞くと驚かれることもあると思いますが、ご家族はどのように思われていましたか?
最初はとりあえず日本の大学に進学して、大学院で海外に行けばいいのではと言われました。そんななかでも、自分では海外進学に関する情報は集めていて、留学フェアに参加したりしていたんです。
高校生になって進学を真剣に考えなければいけないときに、やはり海外に行きたいことを伝えたら認めてくれました。根本的に海外進学を否定されることはなかったので、感謝しています。
ー 学校での進路指導はどうでしたか?
学校では前例がなかったため、先生たちも海外大学のレベル感がわからないということで、まずは日本の大学を勧められましたね。でも正直なところ、高校に入ってからは日本の大学を視野に入れてなかったので、その旨を伝えたらわかってもらえました。
先生たちは出願のプロセスを知らないので、推薦状の提出の仕方などテクニカルな部分で詳細を先生に伝えて出願できた、という感じですね。
ー 日本と出願方法が大きく異なりますから大変だったと思います。何校受験されたんですか?
アメリカ国内では、受験者1人あたりの平均出願数は20校ほどらしいのですが、私の場合は非常に多くて40校強に出願しました。
アメリカの選考過程って、「テストのスコアや学校の成績が◯◯あれば受かります」という感じではありません。自分の立ち位置がとにかく分からなくて、すごく不安だったんですね。なので、受けられるだけ受けてみようということで、多くの学校に出願しました。
ただ多い分、志望動機や与えられたテーマについて、エッセイを100本くらい書かなければいけなかったので、すごく大変でしたね。
ー 面接についてはどうでしたか?
面接は州立は基本的に実施していなくて、ほかにもやっているところとやっていないところがあるのですが、10校くらいは面接をしました。
例えばハーバードだと、オンラインで1時間半くらいカジュアルな話をします。面接をしてくれる人と話が合ったので、途中で面接をしているのを忘れるくらい、いい意味でゆるい面接でしたね。
ー 多くの出願をされて、合格は何校されたのでしょうか。また、結果的にハーバードに進学を決められたわけですが、もともとハーバードが第1志望だったのですか?
22校に合格することができました。
さっきも言った通り、自分の立ち位置がわからなかったので、「行きたい」と思う大学にはとりあえず出願してみようというスタンスでした。
私が行きたいと思っても、大学に「あなたはいりません」と言われてしまえばそこまでじゃないですか。だからもちろんハーバードに行ければいいなとは思っていましたけど、「絶対ハーバード!」という心持ちではなくて、結果が返ってきたら考えようと思っていました。
でもやはりハーバードについては、政治の分野で活躍している卒業生の方々がたくさんいますし、そういう人たちとコネクションができるのではないかという期待はありました。
また、同級生もそういった分野で志を高く設定している人が多いとイメージしているので、そんな人たちと一緒に4年間学べたらいいなぁという思いもあり出願しました。
ー 大学で学ぶ予定の政治学について聞かせてください。
一般的に、政治学は「Political Science」と呼ばれるのですが、ハーバードではそうではなくて「Government」という学部になります。学部長いわく、「political science」という言葉ができる前にこの学部ができたそうですよ。
いまは留学前の準備として、日本の政治についてもっと知識をつけて外国の人にもちゃんと説明できるよう、東京でインターンをしています。
ー 政治学に対してどのようにアプローチしていきたいですか?
いま政治の世界では「エビデンス」、つまり統計データなどの数値的な根拠の位置付けがすごく重視されています。こういった統計データに偏りすぎるのもちょっと違うなと思っているところがあって、数値化できないものとのバランスも考えなければいけないと思います。
そういったなかで、数値的なデータをもとにした政策作りが本当にいいものなのか、検証したいなと考えているんです。将来的に、数値的なものもそうでないものも、総合的に捉えて政策を作れるシステムを確立することが、私のビジョンになっています。
ー 勉学のほかに、大学でチャレンジしていたいことはありますか?
勉強第一ですが、アメリカのクラブ活動って結構ガチなところがあるので、パブリケーションとか関心がある分野については、挑戦してみたいです。「学びをどう活かせるか」を意識しながら、活動していきたいと思っています。
あとは、ハーバードには自分が読んでいる本を書いた先生もいるので、そういった先生のクラスを実際に受講したり、授業のあとに意見交換したいですね。
学ぶ環境もガラッと変わって、一緒に学ぶクラスメイトもいろいろな考え方の人が集まっていると思うので、そういったことを知るのも楽しみです。
ただやはり、ハーバードはハードと何度も聞かされてきたので、構えているところはあって、「戦に行くぞ」っていう気分でもありますね。
ー 英語を学び始めて、松野さんの人生にどのような変化がありましたか?
明らかに活動範囲が広がりました。課外活動1つをとっても、日本語だけでやろうとすると、やはり国内のものに限られてしまうと思うんです。
でも英語をある程度話せるようになったことで、英語ディベートを始め、国際会議のような国境を越えたイベントにも活動範囲が広がりました。またそれに伴って、視野が広がったり、周りにいる友達が変わっていったりと、連鎖的な効果もあったと実感しています。
ー なるほど。ディベートや国際会議へ参加するようになったきっかけは何だったのでしょうか?
短期留学での経験もあって、ディベート部に入ってみたことですね。また、その連盟から「模擬G20サミット(Model G20 Summit)」を紹介してもらい、そこでは「交渉スキル」が求められると教えてもらったんです。
ディベートに通じるものがあると思い、応募・参加してみたところ、社会問題に対してどういう政策をつくるのか、という部分にフォーカスが当てられていて、それが楽しかったので、続けたという感じです。
ー 一般的に日本人はディベートが苦手だと思うのですが、松野さんのディベートスキルはどのように磨かれたのでしょうか?
ディベート部に入るまでは、論理的・批判的に考えることはそこまでできていなかったと思います。
入部してから何回もディベートを重ね、どうすれば自分の主張を通せるのかを研究しました。また、構成を考えながら論理的に話す意識を持つようにもしていました。
すべては練習をしていたからだと思います。特別な転機があったわけではないですね。
ー 国際的なイベントに参加して、なにか印象に残っていることはありますか?
外国人の同級生との考え方の違いに改めて気付かされました。もちろん誰でも違いがあることはわかっていたのですが、なにがどう違うかという部分は、実際に話してみるなかで見えてきたんです。
あとは、それぞれの考え方の裏にある文化的背景を意識する必要性も感じました。
例えば、参加した「Youth 20 Summit(G20の公式付属会議)」は日本で行われたのですが、日本人は私1人だったので、友人たちの通訳をする場面が多くありました。
神社でおみくじをひいたときに翻訳を頼まれたのですが、まず古語だから訳すのが難しいですし、訳せても文化の違いがあるので、その言葉の裏にある真意も説明する必要がありました。こういった経験から、相手のバックグラウンドを意識しながら関わることは大事だと思うようになりましたね。
ー 松野さんの世代を含め、若い人たちにとって必要な英語力ってどんなものだと思いますか?
自分の意見を発信すること、そしてそれを英語でもすること、ですね。
これは大人になってから取り組むのは難しい気がするので、日本の英語教育それ自体が変わらないといけないなと思います。読み書きももちろん大事ですが、英語は「科目」ではなく、「自分の思いを発信する手段だ」という認識が浸透するべきです。
試験対策を主として受け身でいると、自分の感情がかき消されてしまっている気がするんですね。でも、英語はあくまでもコミュニケーション手段の1つですから、英語を使って自発的に行動できる世界を広げていくことが大事かなと思っています。
ー 自発的に動くのって難しく感じてしまう人もいると思うのですが、松野さんはどのようにその自発性、または積極性を身につけたのですか?
多分、幼少期の成功体験が関係しているのかなと思います。
学級新聞もそうですけど、自分でなにか行動を起こして、小さい成功体験を積み重ねていくことで、その過程が楽しいっていう感情が芽生えたんです。
それが、一歩を踏み出す原動力になっているのかもしれません。よく「なんでそこまで課外活動ができたのか」って聞かれるんですけど、小さい頃からの成功体験があったからこそ、積極的になれたんだと思います。
ー 英語に関しても、松野さんは積み重ねでスキルアップをされたわけですが、英語に苦手意識を持つ中高生のみなさんにアドバイスはありますか?
これまでも「英語力を上げたいんだけど何をすればいい?」って聞かれたら、「DMM英会話をやったほうがいい」と言ってきました。
なんでもいいから英語で会話する機会を持ってほしくて。その機会を定期的に手に入れる方法が、オンラインレッスンだと思うんです。なかでも自分自身が使ってきたので、私はDMM英会話をお勧めしています。
例えば、最初は学校などが導入して、強制的に始めるぐらいでもいいのかなと思ったりしますね。そのあと続けるかは、個人の判断でいいと思いますし。
ー 日本だと英語のテストの点数は良いけれど英会話は苦手という人も多い印象です。
私は逆で、もともとペーパーの点数が良くなかったんです。英会話をやり始めてペーパーの点数も伸びていったタイプなので、実体験からも、英会話をやっていれば英語力はつくのだろうと思っています。
実社会や仕事で必要な英語力って、ペーパー試験で測られる部分ではなく、自分の思いを伝えてコミュニケーションをする力だと思うので、英会話から入るアプローチがいいんじゃないかなと感じています。
ー お話を伺っていると、「感情」や自分の「思い」というところを大切にされているように感じます。
そうですね、政治の世界でもエビデンスに偏りすぎてもいけないし、逆に感情論で進むのもいけないのですが、感情の部分が排除されてはいけないと思うんです。
世の中にはいろいろな人がいるわけで、その人たちの感情をうまく拾っていく必要があるのではないかと考えています。人の感情は無視できないものだと思いますね。
ー 確かに感情が集まるとすごいパワーになりますから、排除できない要素ですね。
これまでの経験を踏まえて、進路に悩んでいる人にアドバイスがあればお願いします。
「やりたいことがあれば、中高の間にとりあえずやってみてほしい」です。
自分がまったく興味がない分野だったとしても、直感的に「良い機会だな」と思えたら、ぜひ挑戦してほしいですね。行動を起こせば、必然的に自分の道が見えてくるんじゃないかなっていうのが私の考えです。
あと海外大学に行く身としては、海外の大学がどんなところなのか知ってほしいですね。日本と海外の大学、どちらにも良さがあるので、まずは違いを知って、魅力的に思えたなら、海外の大学も選択肢に入れてみてください。
費用に関しては奨学金制度がありますし、英語についてはプロフェッショナルな英語が必須なわけではありません。求められている要件を満たせばいいわけですから、意外とどうにかなるものです。
ー では最後に、英語学習者のみなさんにメッセージをお願いします。
英語を学習するときってそれぞれ目的があると思いますが、その目的を意識していれば自然と続けられると思います。私も最初は成績を伸ばすことが目的でしたが、英会話の先生との話が面白くて、それが動機になって続けられました。
私自身、英語を勉強し始めた頃は、数年後に国際会議に参加したり、ましてやハーバードに進学するなんて考えもしませんでした。
毎日少しずつ継続をしていたら英語力がついていて、ほかの活動にもチャレンジできるようになっていたんです。そのように、積み重ねから、何かが見えてきたり、繋がっていくことがあると思います。
ー ありがとうございました!
「直感的に『良い機会だな』と思ったら、ぜひ挑戦してほしい」
直感を信じて動き続けることで、選択肢を広げ、人生を切り拓いてきた松野さん。
「小さなアクションの積み重ね」が持つ膨大なパワーを再認識したインタビューでした。
筆者も、好奇心を大切に、積極的な行動とチャレンジを心がけていきたいと思います。