壁を作るのも壊すのも自分次第!世界を見据え戦うアルペンスキーヤー 山口ゆい選手

アルペンスキーといえば冬季オリンピックの花形競技の一つである。
種目は、高速系と呼ばれる滑降・スーパー大回転、そして技術系と呼ばれる大回転・回転の4種類があり、旗門の間をいかに速く滑り降りるかで順位を決める。

今回インタビューに答えてくれたのは、アルペンスキーヤーの山口ゆい選手。

私たちの問いにもハキハキと答え、凛とした佇まいが印象的だったが、素顔はまだ17歳の高校生だ
東京という雪のない場所、さらに恵まれているといえない日本のスキー環境の中でどのように世界と戦っていくのか。
競技も勉強も全力で励む若きエースの魅力に迫った。

2歳からゲレンデへ、アルペンスキーとの出会い

スキー好きの両親に連れられ、冬場は毎週末スキー場へ通っていたという。
そして幼い頃から大会へ出場し、アルペンスキーの魅力にハマっていった。

「初めてスキーをしたのは2歳半くらいで、その頃はよく家族で長野県の野沢温泉スキー場に行っていました。
キッズクラブに参加し、宝探しなど楽しみながらスキーをしていたのが競技に発展していきました。」

先にも述べた滑降は高速系と呼ばれ、時には時速100kmにもなるという。
山口選手は大回転を得意とするが、それでもスピードは相当なもの。怖さなどはないのだろうか?

「大回転は2番目に旗門数が多く、ターンする技術が要求される種目です。速さは滑降ほどじゃないですが、スピードを出すのが好きだったので怖さはないですね。」

小学生の時に一人で海外遠征へ!?

アルペンスキーはヨーロッパが本場であり、雪の質の良さやコースが充実しているなどの理由から山口選手も頻繁に遠征に行っているという。

「オーストリアやスイスなどのヨーロッパに行くことが多いですが、日本と季節が逆のニュージーランドに行くこともあります。小学生の時、一人でオーストリアへ遠征に行きました。現地では迎えが来てくれていましたが、乗り換えもあったのでとても不安だったのを覚えています。

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小学生の時に一人で飛行機に乗るなんて想像できるだろうか。大人でさえ海外へ行くことに慣れていない場合は一苦労だろう。

このように幼い頃から海外へ行く機会が多かったわけだが、日本人選手との違いについてどんなことを感じたのか聞いてみた。

「開会式などのセレモニーでは選手が一同に集まるので、交流する機会はたくさんあります。でも以前の私がそうだったのですが、日本人は日本人同士で固まってしまいがちです。海外の選手は大人っぽいですし、技術もすごく高いので全然レベルが違うのかなって思っていました。でも実際に話してみるとすごくフレンドリーで、同じようなことを思っていたり価値観が似ていたりするんです。その時、言語や人種は違うけど本質は同じだし、同じ人間なんだなと思いました。

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段々と海外の選手と話すことができるようになり、頑張って話して伝わったときは『すごく嬉しかった。』という。

DMM英会話を始めて『言葉の壁』を感じなくなった

「最初は、遠征に行っても英語が全然通じませんでしたし、言っていることが理解できなかったので、何をすればいいのかも分かりませんでした。そこで『言葉の壁』を感じてしまい、私だけが取り残されているように感じたんです。

山口選手は2016年5月にグローバルアスリートプロジェクトのサポート選手となり、それから日々 DMM英会話を活用しているという。約4ヶ月が経ったが、どのような変化があったのだろうか。

DMM英会話を始めて成長したところは、伝えたいことをしっかりと伝えられるようになったことです。レッスンを重ねていくうちに、『英語が上手くなくても、伝えようという気持ちを持って話せば通じるんだ。』ということを実感しました。そこから以前感じていた『壁』がなくなってきたんです。もちろん最初は伝わるか不安でしたが、DMM英会話はたくさん話す練習ができるので段々と不安感はなくなり、積極的に発言できるようになりました。」

日本では、正しい文法や発音に固執してしまい、理解できても話せないという人は少なくない。
会話をする上で、自分の気持ちをちゃんと相手に伝えることは、シンプルだがとても重要なことの一つだ。どのようにしてレッスンを行っているのか、講師や内容についても聞いてみた。

「色々な講師と話すことを心がけています。国籍も様々なので得られる情報も違いますし、日本の文化を知らない講師とお互いの国のことや文化について話すのはおもしろいですね。」

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初めは初級の教材を使い、とにかく外国人講師との会話に慣れるということに重点を置いたという。
レッスンで使う教材は、レベルや目的など自分に合ったものを選ぶことができる。
DMM英会話 レッスン教材リスト

「最近は慣れてきて、フリーカンバセーションやディリーニュースなど色々な教材を試すようになりました。学校では英語は一つの科目ですけど、単純に『コミュニケーションツール』なんですよね。自分が必要だと思っているので楽しくレッスンを受けています。」

DMM英会話の有料会員であれば誰でも利用できる、英語学習アプリ iKnow! も活用しているという。

ゲーム感覚でできておもしろいです。これからはボキャブラリーをもっと増やしていきたいので、覚えたことをレッスンの時にアウトプットしていきたいです。」

サポートしてくれる全ての人たちに応えたい

現在山口選手は、怪我のため遠征は控え日本でトレーニングやリハビリを行っている。この経験もまた山口選手を成長させた一つとなった。

「アルペンスキーは個人競技ですけど、周りの方のサポートがないと自分は活躍できません。今までは、とにかく『世界で活躍したい』という目標に向かって突き進んできましたが、怪我をしても応援し続けてくれたり、リハビリ面でのサポートがあったり、色々な支えがあって今の私がいるんだなと改めて気付きました。」

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今まで当たり前にしてきたトレーニングはどのように活かされているのか、食事面での健康管理など、練習に打ち込むだけではなく様々なことを考え競技と向き合うようになったという。

「常に世界を見て」来るべき日に備え日々努力

日本におけるスキー人口は多いものの、環境が整っていないなどの理由からアルペンスキー経験者は少なく、大会で上位を飾るのは欧米の選手ばかりだ。今後の目標について伺った。

「やっぱりオリンピックに出て、メダルを獲ることが昔からの夢です。今日本はあまり実績が出せていないですけど、日本から、更には雪のない東京からでも世界で活躍できるということを証明したいです。

それを実現するするためにも、語学についてはこう話す。

「冬にまた遠征を予定していますし、今後はアルペンスキーが主流であるヨーロッパなど海外を拠点にして活動していきたいと思っています。なので英語はもちろん、他の言語も話せると可能性が大きく広がるので高校の選択授業ではドイツ語を専攻しています。またフランス語や、近年では中国人選手も増えつつあるので中国語にも興味があります。

ヨーロッパの多くの人は英語を話せますが、もし私が現地へ行ってその言語を話せたらもっと密にコミュニケーションを取れますし、信頼関係を築いていけると思います。

山口選手は『常に世界を見て』と話し、個人ではなくチームとして良い関係を築くために、第二ヶ国語、三ヶ国語習得への意欲を語ってくれた。

最後に、英語学習者へメッセージをお願いした。

「2020年東京オリンピックへ向けて、色々な文化を持った人たちがもっと日本へ来るようになって、どんどんグローバル化してくると思います。そこでスキー以外でも社会に貢献する人材になるためには、英語はマストだと感じました。英語は学習というより、コミュニケーションをとるための手段だと考えています。

ちゃんとした文章でなきゃいけない、文法が正しくないといけないなど思っていると、なかなか言葉が出てこないと思います。でも、まずは自分の言葉で話して伝える努力をしてみる。話さない限りは何も伝わらないし、少しでも伝わると『言葉の壁』は少しずつなくなっていきます。伝わることで自信やモチベーションアップにもなるはずです。慣れてきたら文法面を補っていけばいいのかなと思います。」

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英語は自分が成長するためのツールであり、これからも頑張りたいと話してくれた山口選手。自分を形成する人たちへの感謝を忘れず物事をポジティブに捉える姿勢は、アスリートに限らず私たちも見習わなくてはいけないと改めて感じさせてくれた。

川島永嗣選手 - DMM英会話 x グローバルアスリートプロジェクト