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在米アーティストお勧め! 海外・英語で「eコマース」を運営するためのヒント

在米アーティストお勧め! 海外・英語で「eコマース」を運営するためのヒント

はじめまして、シアトル郊外の島で手描き作家として小商いを営んでいるブライアント桜子です。

今回は、私がアメリカで自身のオンラインショップ HELLO&GOODBYE を運営して行く中で発見した ”TIPS”(ヒント/コツ)をご紹介します!

これを読めば、あなたもアメリカでeコマース運営に挑戦できるかも?!

 

プラットフォームの準備

eコマースの利点は何と言っても、誰でも手軽に始められる所です。海外に住んでいても、パソコンとインターネット回線さえあればOK。

あとは商品を見てもらうカタログ代わりになるウェブサイトを用意すれば、すぐにオンラインショップが開けます!

英語でウェブサイトを作成するとなると「専門知識が必要になりそう…」と不安に感じますよね…。

でも心配ご無用!

初心者でも簡単に利用できるサービスが沢山あるので、パソコン音痴でプログラミングや難しいコーディングとは縁遠い私も、スムーズにスタート出来ました!

お洒落で使い勝手も抜群のサービスが豊富にある中で、どれにしようか迷ってしまいそうな貴方に、一押しのウェブサイトビルダーを選出してみました!
 

1. Shopify

登録店舗の数が群を抜いて多いのが "Shopify"

一番安いプランで月々$9からオンラインショップを開くことが可能で、24時間ライブチャット、メール、電話でのサポートが受けられます。

手厚いサービスは初心者にとって、かなりのプラス◎
 

2. Wix

私のオンラインショップのプラットフォームにしているサービスも、この ”Wix” です!

無料で登録が出来るので、商品や作品等が閲覧できるカタログやポートフォリオとしての活用にも適しています。ストアとして決済機能が必要な場合は有料プランへの加入が必要です。

私はテンプレートの多さと操作のしやすさからWixに決めました。

デザインの変更はクリック&ドラッグの直感的な操作で、簡単にハイクオリティなサイトが作れる使いやすさが魅力です!
 

3. Square Space

Square Space は現在日本語未対応で、英語かスペイン語のみのサービス展開。

しかしながら、ミニマルで洗練されたテンプレートが数多く提供されており、誰でも簡単にプロ級のお洒落なページが作れます。

アーティスティックな作品や商品を際立たせるにはピッタリの作り。フォトグラファーやメイクアップアーティストの方々が多く使っている印象を受けました。

 

4. Canva

簡単にお洒落なポスターなどが作成できるWebツール ”Canva” があれば、ワンランク上のデザインもお手の物。

SNSに広告を出したい、洗練されたロゴを作りたい、人目を引くバナーを使いたい…等、どんなシーンにもピッタリサイズのフォーマットとテンプレートが用意されているので、面倒なトリミングなども考える必要なし!

もちろん自分の好きな画像を挿入するなど、カスタマイズも自由自在。私もイベントに出店する際などに使用するチラシやポップをこのサービスで作っています。

▼ Canva で作ったチラシ


 

国内とは勝手が違う決済・関税・発送事情に注意

同じEコマースでも、国内に向けて展開する場合と比べて、海外に向けて展開する場合は様々なことが変わってきます。
 

決済

コーヒー1杯でもクレジットやデビットで支払う人が多いカード社会のアメリカ。

オンラインショッピングでも、代引きや銀行振り込み、引き落とし等の決済方法は一切使われず、殆どがカードもしくはPayPalでの決済です。

そのため、eコマースを運営する際には、必ずカード決済できるシステムを搭載しておきましょう。

カードでの支払いを受け付けるための決済代行サービスのうち、アメリカで一番人気があるのは “Square”“Stripe” の2つ。

ネット上だけでなく、スマホやタブレットに取り付けるだけで簡単にレジとして機能させる事の出来るカードリーダーも提供されており、イベント出展など対面での取引がある際にも使える優秀な機能が揃い踏み。

不払いも防げ、返金時もスムーズに手続きが出来るので予期せぬ金銭トラブルも避けられます。

購入者にとっても安心なカード決済の取り入れはマスト!
 

消費税・関税

輸出取引にあたる場合は消費税が免除されますが、商品によっては関税が掛かる場合があります。

その場合負担するのは輸入側であるお客様なので、事前に伝えておくのがお勧めです。

*詳しいルールや法律は税関財務省日本貿易振興機構などのサイトを参考にしてください。
 

発送

日本からアメリカへ発送する場合に利用出来るEMS・SALなどの国際郵便ですが、サービスによって配達日数や配送料金、保障の有無が違ってくるので、必ず事前に確認し、明記しておきましょう。
 

ちょっと不便?アメリカの配送サービス

アメリカをベースにビジネスを展開している方にとって悩みの種となり得るアメリカの配送サービス事情。

安価・短時間、更に再配達時の細かい時間指定も出来る大変優れた日本の配送サービスに慣れていた私は、アメリカの郵便サービスのクォリティの低さに愕然としました。

例を挙げると

等、細かいですが障害になり得る不便さが満載…。

郵便局の窓口で何度も問答を繰り返して辟易した私は「発送する事に時間や手間、労力を費やしてしまうのが勿体無い!」と探し回り、やっと見つけたのが配送代行サービスの ”Stamps.com” (月額制)。

アメリカの郵便局 ”USPS" ( United States Postal Service) と提携しているため、直接USPSを利用するよりも割安の送料で発送可能です!

更に自宅で追跡番号付きの配送伝票がプリントアウト出来るので、お金も時間もセーブ◎。

格安の資材(一部無料)やラベル等も販売しているので、このサービス一つで梱包から発送まで全て賄える、スモールビジネスの強い味方です。

アメリカの郵便局との提携サービスなので日本からの利用は出来ませんが、アメリカをベースにビジネスを展開されている方にオススメ!
 

SNSを制す者はeコマースを制す

いくら素敵なウェブサイトを持っていて良質な商品やサービスを提供していても、お客様やターゲット層にお店や事業の存在を知って貰わないことには始まりません!

そこで活躍してくれるのが、今やマーケティングツールとして欠かせないSNS

日本でもお馴染みのInstagram、Facebook、Twitter、などに加え、アメリカではPinterestTumblrの利用者も非常に多いので、各プラットフォームに合わせたマーケティング方法をうまく利用することでEコマースのポテンシャルがぐんと広がります。

また、ハッシュタグ(#)を使って投稿する際には、英語圏で流行っているタグを使用するのがオススメです。

同じような商品を扱っているアカウントがどのようなタグを使っているのかに注目してみると良いかもしれません。

例えば私のようにハンドメイドやクラフト商品、イラストなどを販売している場合は以下のようなタグが人気です。

これらを通して他の作家やアーティスト、ビジネスオーナーの方と繋がれるのもメリットです。

▼ #artvsartist の例

 

アメリカで使いたい接客ワザ

eコマースだと表情やトーンで相手の気持ちを推し量ったり、こちらの雰囲気を伝えたりする事が難しいですよね。

ましてや海外のお客様相手となると言語のみならずカルチャーの違いもあるので、余計にハードルが上がるかと思います。

そこで私がアメリカ人のお客様とのコミュニケーションで気を付けている事をいくつか挙げていきます。
 

フレンドリーに親切

アメリカの接客は対面でも凄くフレンドリーですが、文章でも同じです。

例えば ”Hi Kathy, thank you for your inquiry.” など、お客様でもファーストネームで宛名を書く事が多いです。

もちろん “Mr. 〇〇” などと表記する場合もありますが、個人事業の場合は特にパーソナルな対応が好まれる傾向にあると思います。

結びでは “I hope you have a great weekend!”(良い週末を)などと言う表現が良く使われます。

日本のビジネスシーンではまず無いですが、アメリカでは対人、オンライン問わず良く目にする文言です。
 

クレーム対応もストレートな表現で

もしも何かの理由でお客様からクレーム(英語では ”complaint” )が来てしまった場合、まず謝る所は日本と同じですが、アメリカでは対応する際に単刀直入に “What can I (we) do to make it right?“(問題を解決するために私(私たち)は何が出来ますか?)”How can I help you?”(私に何が出来ますか?)などと聞く場合があります。

日本でそんな事を言ったら火に油を注ぐ事になりそうですが、アメリカでは割と良く使われる表現です。

また「さようでございますか」の代わりには “I understand.”(分かります)と言います。

日本人にとっては直訳過ぎる様に聞こえるかも知れませんが、英語では違和感無く使えますので、クレームの際はまず ”I understand” と言いましょう!
 

YES/NOをはっきり

アメリカ人は(特にビジネスの場では)クリアにはっきりと説明される事を好みます。

日本ではまず最初に理由を説明し、その後結論に持っていくと言う形式が多いですが、何か質問を貰った時は、必ず最初にYES/NOが分かる形で答える様にしましょう。
 

クーポン好きな人が多い

もちろん日本でもお得なクーポンを利用する人は多いですが、アメリカ人は特に割引券やセールイベント、抽選が好きな印象を受けます。

例えばSNSで良く見る “Follow & tag your friends to win a bike!” (フォローして友達をタグして自転車を当てよう!)等の抽選や ”BOGO” (ボーゴー=Buy One Get One Free/1つ買うと2つめが無料) と呼ばれるセールイベント、それから ”Take 10% off on your next order!” (次のご注文が10%オフ!)等のクーポンはECサイトのマーケティング法として良く目にする物。

私の友人(アメリカ人)で「クーポン無しでは購入しない」と言うツワモノもいました(笑)。

初回購入のあとに次回に使えるクーポン等を付けてあげると、リピート率がぐっと上がるかも知れません!
 

eコマースに欠かせない便利な英語表現

 

まとめ

誰でも簡単に始められるeコマース運営。

ビジネス英語や専門用語を使う機会が増えるので大変な事も多いですが、逆に英語だからこそ出来る取引相手とのフレンドリーなコミュニケーションも魅力の一つです。

「お世話になっております」から始まり、「何卒よろしくお願い致します」で結ぶ日本のビジネスマナーに疲れたら、 “Hello, I hope you had a great weekend!” (良い週末を過ごされる事を願っています) ”Have a good one!” (良い1日を!)が飛び交う英語のビジネスシーンに飛び込んでみるのも良いかも知れません。