DMM英会話ブログ編集部
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留学期間中の楽しみのひとつは、日本に住む家族や友達から日本の物を送ってもらったり、逆に留学先からお土産を送ったりすること。
日本からの荷物は、慣れない留学先で海外生活を送る留学生にとってほっとする瞬間でもあります。ではどのようにして郵便物を送るか、みなさんはご存知でしょうか?
今回の記事では、フィリピンと日本の間で郵便物をやり取りすることを想定して、フィリピンで最も一般的なEMSのサービスを使って日本から送る場合と、フィリピンから送る場合にわけてご紹介します。
留学前に家族や友達と一緒に、チェックしておきましょう!
日本-フィリピン間で最も一般的な国際郵便サービス、EMS(Express Mail Service)は、手紙などの文書類から重量20kgまでの小包まで航空輸送での発送が可能です。
損害賠償制度も整っているので、最高200万円までの保障を受けることができるのもうれしいポイント。料金は、500gで1,400円〜最大20kgで18,500円です。
さらに詳しい料金表は、以下の日本郵便のホームページから確認できます。
フィリピンは「第1地帯」という地帯に分類されています。ただし、フィリピン国内でも以下の地域にはEMS郵便物は送ることはできません。
次の地域あてのEMS郵便物は承れません。
Palawan島のうちBusuanga、Coron、Culion、El Nido及びLinapacan、並びにOccidental Mindoro地方のうちLooc及びTilik引用: https://www.post.japanpost.jp/int/ems/country/philippine.html
日本からフィリピンにEMSを使って郵便物を送る場合は、郵便局の窓口で「EMSで国際郵便を送りたいです」と声をかけると対応してもらえます。窓口で提示される書類を記入し、配達をお願いしましょう。
日本では、フィリピンまで2〜3日で届くと案内されています。しかし、実際にフィリピンで荷物を受け取れるまでは、2週間前後かかるケースも。
郵便システムのインフラが十分に整備されていないフィリピンでは、国内での荷物の輸送であってもたびたび遅延が発生します。そのため、マニラまでは2〜3日で届いていますが、マニラから先の指定郵便局まで届けられるのに非常に時間がかかってしまいます。
荷物を受け取る際に注意したいのが「郵便物は受取人の住所に直接届かない」こと。
フィリピンは郵便網がそれほど発達していないため、一部の住所を除いたほとんどの地域では、最寄りの郵便局まで荷物を受け取りに行かなくてはなりません。ただし、手紙や書籍、印刷物程度のサイズであれば、自宅まで届けてくれる場合もあります。
日本から発送された郵便物がフィリピンに到着すると、まず受取人あてに通知書(Registry Notice)が郵便局から送られます。通知書には指定の郵便局が記載されています。通知書と自身の身分を証明するもの(パスポート・IDカード・免許証のいずれかのコピー)を持って指定の郵便局に受け取りに行くと、郵便物を受け取ることができます。
また、荷物の受取には手数料が発生します。通常は1箱あたり50ペソ(約112円)ですが、電化製品やブランド品はその他に関税がかかることもあります。受け取る際はスムーズに受付が進めば1時間程度で荷物が引き渡されますが、場合によっては半日ほどかかることもあります。時間に余裕を持てる日に受け取りに行きましょう。
学校などの都合で、郵便局の営業時間帯に自分で受け取りに行けない! というケースもありますよね。その場合は、受け取りの代理人を立てられます。
委任状(Authorization Letter)を作成し、書類または荷物の受取人の身分証(パスポート、IDカード、免許証のいずれか)を代理人に預け、提示してもらうことで受け取れます。
フィリピンの郵便局は「Philippine Postal Corporation」という名称で、通称フィルポスト(PhilPost)と呼ばれています。フィリピン内で国際郵便に対応している主要なフィルポストは、以下の3つ。なお、記載している営業時間は現地時間です。
また、フィリピンの祝日は以下のURLに記載されていますので、訪れる前に一度確認しておきましょう。
祝祭日 | フィリピン - アジア - 国・地域別に見る - ジェトロ
以上3つのうち最寄りのフィルポストに行き、局員にEMSでの国際郵便の配達をお願いしたいと伝えましょう。宛先記入欄に「Japan」を明記してさえいれば、その他の住所が日本語であっても配送されます。
これは、現地の職員が確認するのは「Japan」の項目のみで、以降の住所の確認などは日本に配送された後に日本の職員が対応するからです。
フィリピンから日本へ荷物を送る前に、今一度チェックが必要なポイントがひとつあります。それは、"送りたい郵便物が日本もしくはフィリピンの法律で規制されていないかどうか"です。
規制品には、完全に禁止されている禁制品と、届け出が必要なものがあります。全面的に禁止されている例は、酒精飲料や生きた動物などで、届け出が必要な例は植物や書籍などです。
詳しくは以下のURLからあらかじめ確認してください。
国・地域別情報(国際郵便条件表) - 日本郵便
日本に住んでいると郵便は安心安全であると思ってしまいがちですが、フィリピンはまだまだ郵便サービスが発達していない地域。思いもよらないトラブルが起きてしまうこともあります。
フィリピンでは、まれに郵便物が紛失してしまうことがあります。事故が発生してしまうことは仕方のないことですが、紛失のリスクのことを踏まえると、なるべく高価な郵便物は送らないようにしましょう。
また、 何週間経っても荷物が届かない、追跡サービスではフィリピンに到着していると表示されているのに通知が来ない、といったトラブルもあります。EMSには追跡サービスがありますので、まずはそのサービスから荷物の状況を確認しましょう。配達予定日から2週間以上が経過しても通知が確認できない場合は、郵便局に連絡してください。
「関税」などの名目で法外な料金を請求されたという被害がいくつか報告されています。残念なことに、特に相手が日本人である場合にこうした被害が発生していることが多いのが現状です。受取人の名義を現地の人にする、局員に毅然とした態度で接するなど、できる限りの対策をしましょう。
フィリピンでは、日本と同じように安全に配送されるわけではありません。配達中に何らかの不具合で荷物が破損してしまった、というトラブルもあります。パソコンやカメラなどの精密機器は、なるべく送らないことがおすすめです。
一見ハードルが高そうに思える国際郵便ですが、仕組みやリスクを事前に理解しておけば、さほど難しいことではありません。一度利用してみると、意外に簡単に国際郵便での荷物のやり取りができるようになります。
EMSでは、通常のEMSはもちろんですが冷蔵・冷凍もの専用の「クールEMS」と呼ばれるサービスもあります。フィリピンで気に入ったお菓子やお土産などを見つけたら、日本にいる家族や友達に送ってみては。
EMSを利用して、留学生活をエンジョイしましょう!