ニュージーランドに移住する!?その前に知っておきたい11の質問

ニュージーランドに移住する前に知っておきたいこと

英語の勉強を始めたきっかけの1つが「いつか海外で生活してみたいから」という人は、けっこう多いのではないでしょうか。

僕は2008年にニュージーランドへ移住しました。その前にワーキングホリデーで滞在した8ヶ月のニュージーランド生活が忘れられず「この国で自分の家族を築いていきたい」と思ったのが大きなきっかけです。

今回は、家族や友人、昔の職場の同僚などによく聞かれる「ニュージーランド移住にまつわる11個の質問」をまとめました。それらの質問に僕自身の体験談を交えながら答えつつ、ニュージーランドのことを紹介していきます。

「ニュージーランドに移住したい!」と思っている方はもちろん、漠然と「海外へ移住したいな」と思っている方にも、まず何から手を付けたらいいのかを考えるきっかけになれば幸いです。

ニュージーランド

 

質問1:ニュージーランドってどこ?

そもそも、残念なことに「ニュージーランド」という名前は聞いたことがあっても、どこにあるのか知らない人がけっこう多いです。南半球というイメージからオーストラリアと勘違いする人や、「ランド」が同じだけのアイルランドと勘違いする人、さらには「ニュー」しか合っていないニューカレドニアと勘違いしている人すらいました。

ニュージーランドは日本からほぼ真南へ9,000キロ離れた南半球にあります。直行便で飛んだ場合、成田空港からニュージーランド最大の都市オークランドまで11時間程度です。

面積は日本の約7割で、人口は日本の1/30の440万人しか住んでいません。そのため、今でも手つかずの自然がたくさん溢れている場所です。

 

質問2:ニュージーランドの気候は過ごしやすいですか?

ニュージーランドの気候

海外に移住するなら、どんな気候のところに住みたいですか? ハワイのように常夏の国もいいですね。他にも四季がある国や、東南アジアのように蒸し暑い国が好きな人もいると思います。

ニュージーランドは日本と同じように四季があります。

日本の梅雨のように雨が集中する時期はありませんが、冬に雨が多く、夏に雨が少ないです。そのため夏は蒸し暑くなく非常に過ごしやすいですし、冬も乾燥で悩まされることはあまりありません。

忘れてはいけないのが、南半球にあるため日本とは季節が反対になるということです。四季を大まかに分けると、春は9月~11月、夏は12月~2月、秋は3月~5月、冬は6月~8月になります。

そのため、スキーが大好きな人にとっては12月から2月は日本でスキーをして、6月から8月にもニュージーランドに渡航してスキーをやれるメリットがあります。また、日本が冬のあいだにニュージーランドへ来て、夏に向けたテレビCMの撮影を前もってすることも多いです。

 

質問3:ニュージーランドに移住する良さってなんですか?

僕がニュージーランドに移住してからよく聞かれたのが「どうしてニュージーランドを選んだの?」でした。たしかにニュージーランドを知らない人にとっては、アメリカでもカナダでもない、あまり馴染みのない国に移住する理由がわからないという気持ちもわかります。

僕がニュージーランドに移住しようと思ったきっかけは、何よりもニュージーランド人たちの大らかさ、そして彼らの家族を大切にするライフスタイルにあります。

ニュージーランド人のライフスタイルについては以前、別のコラムでも書かせていただきました。ぜひ
仕事は二の次?帰宅ラッシュは夕方4時から!家族や自分の時間を大切にするニュージーランド人の生活とは」をご覧ください。

他の理由としては、先ほども触れたように日本と同じく四季があることや、他の国の言葉よりは馴染みがある英語圏であること治安が良いこと水や空気が美味しいこと満天の星空を見られることなどを挙げる人たちも多くいます。

 

質問4:やっぱり英語はしゃべれないとダメですか?

英語はしゃべれないとダメ?

「どのくらいの英語力が必要か」はその人の生活環境によって大きく左右されます

現地の企業で現地の人たちを相手に仕事をする人はかなり高度な英語力が要求されるでしょうし、逆に日系企業で日本人に囲まれて仕事をするのであれば英語を流暢に話せる必要はありません。

ただ、もし永住権を取る場合は、英語の試験をクリアする必要があります

ニュージーランドで永住権を取るためにはIELTS(アイエルツ)と呼ばれる試験で6.5というスコアを取らなければなりません。これはTOEICで言うとだいたい900点と言われています。試験の構成は"Listening"、"Reading"、"Writing"、"Speaking"の4つです。それらの平均点で判断されるため、英語を話すことや書くことが苦手な傾向がある日本人にとって少しハードルが高いものとなっています。

「移住する」ということは、その土地に長く住むわけですから、病院に行かなければならなかったり、時にはトラブルに巻き込まれることもあるでしょう。その状況に対処できるだけの英語力は少なくとも求められることになります。

 

質問5:ニュージーランドに移住するには、まずどうしたらいいですか?

海外で生活するといっても具体的にどうすればいいのか。
雲を掴むような話かもしれませんね。

まず、ニュージーランドで生活する場合、主に3つのビザのいずれかを取得する必要があります。海外旅行で渡航して、そのまま居着こうとするとそれは不法滞在になってしまいますからね。

1つ目は「学生ビザ」です。

語学学校や大学、専門学校に通っているあいだは学生として滞在することができます。でも、これは「移住」ではなく「留学」です。ただ、この学生ビザを足がかりにニュージーランドに移住する人たちも多くいます

2つ目は「ワークビザ(就労ビザ)」というニュージーランドの企業で働くためのビザです。

ワークビザは決められた期間内に限り、ニュージーランドで仕事・生活をすることが許されます。期間は長いもので3年、短い場合は半年くらいのときもあります。その期間より長く滞在したい場合は、ワークビザの延長をすることができますが、延長は保証されているものではありません。そのため、ビザの申請が却下されれば、帰国しなければならなくなることもあります。

なお、ワークビザは就職した会社でのみ仕事をすることができるという点にも注意しましょう。つまり、自分で他の仕事を興したり、別の企業で働くことはできません。

最後の3つ目が「永住権」です。

永住権は更新の必要もなく、自分の好きな仕事ができ、さらにはニュージーランドの国民と同じ待遇の社会福祉を受けることができます。もちろん将来的に年金も支給されます。

僕の場合は、まず2008年にワークビザを前職のホテルで取得。そして、そのホテルで3年働いた後、永住権を取得しました。3年で永住権取得というのは比較的早いほうです。中には5年10年かかる人や、結局取れずに帰国せざるを得なくなってしまった人たちもいました。

 

質問6:永住権を取得したら日本人ではなくなる?

永住権

ニュージーランドの永住権を取得したあとで、友だちに言われた思わぬ質問が「永住権を取ったってことはニュージーランド人になったの?」でした。

永住権を取ってもニュージーランド国籍を取ったことにはなりません。あくまでも「国民と同等の社会福祉」を受ける権利を得たことになります。そのため国籍は日本人のままです。

永住権を取得後に「市民権」を得ることでニュージーランド人になることも可能です。その場合は日本が多重国籍を認めていないため、「ニュージーランドの市民権を取る=日本国籍ではなくなる」ことになります。

 

質問7:ニュージーランドで生まれた子どもの国籍はどこですか?

ニュージーランドで子どもが生まれた場合、その子の国籍はどうなるのでしょう

これはその両親がどんなビザを持っているか次第なのですが、もし両親が学生ビザやワークビザの場合は、子どもは日本国籍です。ところが永住権を持っている場合、ニュージーランド国籍と日本国籍の2つを持つことができます

日本の法律では、海外で生まれた子どもは22歳まで2つの国籍を持つことができ、20歳から22歳までにどちらかの国籍を選ばなければなりません。

 

質問8:ニュージーランドの物価は高い?安い?

ニュージーランドの物価

移住する上で物価が高いのか安いのかは気になるところですね。

ニュージーランドの家賃、食費などの物価は日本と同じか、ものによっては高いくらいです。物価が高い理由の1つが、人口が440万人と少ないために価格競争が起こりにくく、多くの商品が定価に近い値段で販売されていることです。また消費税も15%と日本の倍近くあるため、割高感は否めません。

逆に日本よりも安いものとしては、少し郊外に行けば水道代が無料だったり、旅行者も含めて怪我の治療費を国が負担してくれたりします。その他、永住権を取得している場合は、出産や子どもの医療費、小学校の学費なども国が負担してくれるのは嬉しいところです。

 

質問9:ニュージーランドの治安って良いですか?

ニュージーランドの治安は他の国と比べて比較的良いです。
日本人や旅行者が大きな事件に巻き込まれることはほとんどありません。

とは言え、夜になったら行かないほうがいい路地があったり、置き引きのような軽犯罪は日本よりも多いのが現状です。カフェでカバンを使って場所取りをしたり、歩道に面した席で携帯電話をテーブルの上に置きっ放しにすると盗まれてしまうこともあります。

ただ、軽犯罪は自分自身の注意によって防げることも多いです。僕自身はニュージーランドに2008年から住んでいますが、巻き込まれたことはありません。常に「自分は海外にいる」という意識をキチンともって警戒すれば、回避できることがほとんどです。

 

質問10:日本人が仕事を見つけるのは大変ですか?

日本人が仕事を見つける

移住するからには生活費を稼ぐために仕事をしなければいけませんね。

外国人である日本人にはどのくらい仕事があるのか。それは、その人の英語力や職歴、年齢、志望職種によって大きく変わってきます。特にワークビザ(就労ビザ)を取るためには、採用する企業が「なぜ外国人を雇わないといけないのか」を移民局に証明する必要があります。そのため、職歴を在籍証明などで証明しなければいけません。

具体的な例を挙げると、寿司屋で10年働いていた人がニュージーランドの日本食レストランで働くのは意外と簡単かもしれません。ところが、その寿司職人がキャリアチェンジでリゾートホテルの受付で働くのは難しいかもしれません。

日本人が多く就いている仕事と言えば、日本食レストランの調理師やウェイター/ウェイトレス、日本人が来るお土産屋さん、旅行会社などの「日本人であることを活かせる仕事」か、美容師、マッサージ師などの専門職が挙げられます。

 

質問11:ニュージーランドに原発がないって本当?

ニュージーランドは1984年に"New Zealand Nuclear Free Zone, Disarmament, and Arms Control Act 1987"、通称「非核法」が制定されたことで「核を持たない国、また持ち込ませない国」になりました。

アメリカの原子力船が寄港しようとしたときも、ニュージーランドの海域に入ることすら拒否するほどで、「核を持たない」という姿勢を強く保ち続けています。

そのせいもあり、ニュージーランドは"Nuclear Free Zone(非核地帯)"として、世界中から注目され、核を持たない国で生活をしたいと願っている人たちにとって「住みたい国」の上位にあり続けています。

 

まとめ

まとめ

海外に移住するのは、日本国内で引っ越しや転職をするのとは勝手が違うのでわからないことだらけかもしれません。何となくハードルも高いように思われがちです。

ただ、海外で起業したり、リタイアした人向けのビザを取得する以外、ほとんどの人はまず仕事探しからスタートします。そのため、日本で就職活動をするのと同じく、海外の求人情報などを見て仕事を探すことから始めてみましょう。

ニュージーランドには豊かな自然環境があり、親日家も多く、英語圏であることからも日本人には馴染みやすい国だと思います。もし、まだニュージーランドを訪れたことがない方は、まずはぜひ旅行から。きっと「あ、この国に住みたい」と思うでしょう。そのとき、今回の記事を参考にしてもらえたら嬉しいです。