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【カナダで働く】フルタイムの仕事を得るにはネットワーキングをしよう!

【カナダで働く】フルタイムの仕事を得るにはネットワーキングをしよう!

カナダ・トロントに移住してサービスデザイナーをしています、Pitomieです。

「カナダに移住して働きたい」
「現地でキャリアに繋がる仕事に就きたい」
「けど、どこから始めればいいのかわからない」

そんな人のために今回は、「カナダでフルタイムの仕事を見つけたければネットワーキングが大事」というお話をしたいと思います。

 

求人の85%はネットワーキングで埋められている

ネットワーキングとは、いわゆる「人脈づくり」のことです。

では、なぜ北米の就活においてネットワーキングが必要かというと、表に出ない求人がたくさんあるから

カナダでの就活の流れは主に、こんな感じです。

ネットなどの求人広告に応募、もしくは知り合い経由で紹介
・書類審査
・面接審査
・給与・待遇の交渉、参照人のチェックなど
・オファーレターに署名をし、正式に採用

北米の採用市場では、この「知り合い経由で紹介」を受けて仕事を得るというのが、日本と比べてかなり多いんです。2015、2016年の LinkedIn と The Adler Group の共同調査によると、求人ポジションの内85%はネットワーキングで埋められています

上の調査で紹介したように、こちらの採用体制は経験重視。経験・スキル・実績とともに、会社の事業内容やビジョンへのフィット、チームへのフィット、人柄が重視されるため、周りからの口コミが大きな財産となります。

以前、トロントで知り合ったプロの就活アドバイザーが、就活・求人プロセスについてこんな図を見せて説明してくれました。


出展:iwantmycareer

ポジションに空きが出た時に、雇用主が人を探すのは下から上の順

・まずは社内で動かせる人間がいないか確認
・次に社員にいい知り合いがいるか確認
・その次がネットワーキングやクチコミ
・専門分野協会・団体
・人材紹介代理店
・最後が求人広告

「求職者が辿るのと真逆だよ」という話でした。

 

紹介があると選考に進みやすい

私が今働いている会社でも、採用したいポジションがある場合は、会社のウェブサイトに求人募集を載せるとともに「知り合いにいい人がいたら紹介して!」という連絡が回ってきます。企業によっては、紹介した人が採用された社員には、インセンティブを出すというところもあります。

採用側にとっては、すでに社員や知り合いからの技術や人柄へのお墨付きを得ている人の方が、信用度が高くリスクが少ないというメリットがあります。大きな企業の場合、ひとつの求人に対して200件以上の応募があり、採用側にとってはお金も時間も労力もかかります。200件の履歴書を熟読してやっと選んでも、面接で会ったら書類に書いていることと違った、ということも。

これが、社員から「◯◯ができるエンジニア知ってるよ、彼いいよ」と言われれば、面接で話ぐらい聞いてみようと思うわけです。もちろん、チームへのフィットなどは面接で審査されますが、紹介があると面接まで進める確率はグッと上がります。

周りでも実際に、こんなことがありました。私が今の家に引っ越した時、引っ越しを手伝ってくれた友人と新しいルームメイトの職業が同じ業界だったので、二人を紹介しました。当時、ルームメイトは求職中だったのでそんな話をしたところ、友人が「今、うち人探してるよ!」と上司に紹介。結果、面接が行われ、無事に採用されました。

また、ネットワーキングの他のメリットとしては、人と繋がることで色んな情報に触れられるというのも大きいです。業界のトレンド、会社情報、就活関連情報などネットでは見つからない情報を知ることができたり、そこからまた同じような職業の人・おもしろい人たちを紹介されたり。

求職中だけでなく、普段から知り合いの輪を広げておくことが、北米でのキャリア形成の鍵となります。

 

どこで、誰と、どうやって知り合うか?

まずは周りの既に知っている人たちに、「仕事を探していること」「どんな仕事がしたいか」をどんどん話していきましょう。

あとは、とにかく外に出ること。どこでどうやって知り合うかは、正直何でもありです。趣味のサークルから仕事に繋がったという人もいます。難しく考えすぎず、興味のあるイベントに顔を出してみるとか、おもしろそうな会社の人に「話を聞かせて」とお願いするなど、複数のチャネルを通して人と繋がっていきましょう。

中でも意識したいのは、目指している業界の人と繋がること。デザイナーならデザイン系のイベントに行く方がイベントそのものも楽しめますし、業界関連の人とも知り合えます。あとは、外国から来てカナダで就職しているなど、同じような立場の人とも積極的に繋がり情報交換することで、ネイティブの人からは得られない情報が得られます。

 

まとめ

・カナダの就活では紹介経由での採用が主流
・表には出ない求人広告がある
・社員や知り合いからの紹介があると面接に進みやすい
・自分の分野や同じ立場の人を中心にネットワークを広げよう

もちろんネット広告への応募も有効な就活手段なので、両方同時に行うといいでしょう!