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「速達だとどれくらいかかりますか?」アメリカの郵便局で使える英語表現

「速達だとどれくらいかかりますか?」アメリカの郵便局で使える英語表現

アメリカへ行ったときに日本に手紙や荷物を送りたい。「速達はなんて言えばいいんだろう?」「どの値段の切手を買えばいいんだろう」と、最初はちょっと戸惑ってしまいますね。

でも大丈夫。基本となる単語を覚えておけば、窓口でのやり取りもスムーズになります。今回は、アメリカならではの郵便事情を交えながら英語フレーズをご紹介します。

※郵政省:USPS/United States Postal Service
※郵便局:post office

切手を買ってみよう

アメリカにおける基本の普通切手(Forever stamp)は星条旗のデザインですが、記念切手(commemorative stamp)もたくさん出ています。

ホリデーシーズンになるとクリスマスや旧正月など、各民族や宗教の祝日用の切手も出され、窓口には常に数種類が用意されているので、好みの切手を買う楽しみも。

利用者:I'd like to buy a stamp/stamps.
「切手を買いたいのですが」

局員:What would you like?
「どの切手ですか?」

利用者:I need a 47 cent stamp./ I need a Forever stamp.
「47セント切手を1枚」

利用者:I need three 47 cent stamps.
「47セント切手を3枚」

利用者:I need a book of 47 cent stamps./ I need a sheet of 47 cent stamps.
「47セント切手を1シート」

切手の基礎知識

2016年6月現在、普通郵便の封書の切手は47セント(1oz.=28.35g未満)ですが、切手には金額の代わりに “Forever” と印刷されています。

切手の値上げが頻繁に行われるアメリカ。利用者は料金変更があるたびに1セントや2セントの差額切手を買って貼る必要がある一方で、郵政省(USPS: United States Postal Service)は旧金額の切手を大量破棄せねばならず、とても面倒でした。そこで買った時の金額にかかわらず、値上げ後も差額切手不要で永遠に(Forever)使えるようにしてしまったのです。

なお、国際郵便(International)用は “Global Forever stamp” と言い、現在はどの国へも均一の1.15ドルです。デザインは時々変わりますが、常に直系3.5cmほどの円形です。

ちなみにハガキは国内34セント、外国へは封書と同じ1.15ドルです。

封筒、小包を出してみよう

郵便局から「発送する」ことを “mail” または “ship” と言います。ただし封筒やハガキに “ship” は使いません。日本に出す場合は最後に “to Japan.” と付け足すといいでしょう。

どちらも窓口で出すと重量を量られ、手元のモニターに普通郵便(First-Class Mail)や速達(Priority Mail, Priority Mail Express)などの異なる料金が表示されます。ちなみに、差出人は “sender” 、受取人は “recipient/addressee” となります。

利用者:I'd like to mail(ship) this package. (to Japan.)
「この荷物を(日本へ)発送したいのですが」

局員:How would you like your parcel to be sent?
「どの発送方法にしましょうか?」

利用者:How long does "Priority Mail Express" take?
「速達だとどれくらいかかりますか?」

局員:It will take 1-3 business days./ It takes 1-3 business days./ It can take up to 3 business days.
「1~3営業日かかります」

利用者:Great, I'll take it.
「いいですね、それにします」

中身について質問されたら

箱やパッケージを郵送する場合、局員は郵便料金を徴収する前に必ず決まった質問をします。

局員:Does this parcel contain anything fragile, liquid, perishable, or potentially hazardous, including lithium batteries and perfume?
「この荷物は壊れやすいもの、液体、腐りやすいもの、もしくはリチウム電池や香水など危険を招く可能性のあるものを含んでいませんか?」

利用者:No.
「いいえ」

マニュアルにある質問なので早口で聞かれますが、何も含まれていなければ簡潔に「ノー」でOKです。

アメリカの郵送料金事情

アメリカの郵送料金は【重量】と以下の組み合せによって決まります。

国内:domestic
国外:international
国内(エリア):zone
国外(国別):price group
普通郵便:First-Class Mail
速達:Priority Mail
さらに早い速達:Priority Mail Express
海外発送のみの、さらに早い便:Global Express Guaranteed
定型封筒:letter
定形外封筒:large envelope
小包:parcel(口語ではbox, packageとも言う)

上記とは別に、均一料金(flat rate)のFlat Rate Envelope, Flat Rate Boxがあります。無料でもらえる専用の封筒または箱を使うと、規定の重量までは均一料金で送れます。

郵送料金を支払うときの英語フレーズ

どの郵便局も現金はもちろん、クレジットカード、デビットカード、小切手で支払えます。

局員:「お支払い方法は?」

How would you like to pay?

利用者:「現金で支払います」「クレジットカードで払います」

  • I'll pay cash. /I'll pay in cash.
    「現金で払います」
  • I'd like to pay by credit card.
    「クレジットカードで支払います」

※現金以外は「by~」となります。

その他、アメリカの郵便局にまつわる知識

ここからは、上記以外の特徴的なアメリカの郵便事情をご紹介します。

国外に荷物を送るときは関税申告書が必要

国外に荷物を送る際には関税申告書(customs form)を記入し、箱に貼ります。数種類ありますが、窓口で荷物を見せると適したものを渡されます。

利用者:Can I have a customs form please?
「関税申告用紙をもらえますか?」

国外へ発送するには指定された段ボール箱のみ

アメリカでは、海外へ発送する段ボール箱は郵便局で売られているものか、無地に限られています。民間企業のロゴなどが入っている場合はマジックで塗りつぶせばOK.

なお、郵便局では段ボール箱、ガムテープ、エアーキャップ(プチプチシート)なども売られているので、中身を持ち込み、局内での梱包もできます。

利用者:I'd like to buy a large box, packing tape and bubble wrap.
「Lサイズの段ボール箱、ガムテーム、エアーキャップをください」

現金書留はない

アメリカには日本の現金書留に相当するものはありません。昔から小切手が流通し、現金を郵送する習慣がありません。今も小切手は普通郵便で送られています。

郵便為替で支払う場合も

支払いの手段で「郵便為替(money order)に限る」が稀にあります。その場合、郵便局でマネーオーダーを購入して、支払うことになります。

利用者:I'd like to buy a $54.25 money order, please.
「54ドル25セント分のマネーオーダーを下さい」

※買い物や注文の際は "buy" の代わりに "purchase(購入する)" 、 "get、have" を使ってもOKです。

宅急便を頼むならUPSかFedEx

アメリカではUPS(United Parcel Service)とFedExが大手です。UPSはUSPS(郵政省)と似た名称ですが民間企業です。

どちらも郵便局ほど梱包や発送に細かいルールはなく、営業所に荷物を持ち込むだけです。ただし郵便局よりも料金は高くなります。

基本的に局内での撮影は禁じられている

郵便局内での個人使用のための写真撮影に許可はいりません。ただし局員、利用者、建物内の監視カメラ、郵便物(住所が記されている)の撮影は禁じられています。自分が発送する郵便物を記録として撮影しておきたい場合は局内に入る前に済ませておくほうがいいでしょう。

パスポートの申請ができる

日本の郵便局と大きく違うのは、パスポートの申請受付をしていることです。どの郵便局にも専用の窓口があります。ただし利用できるのはアメリカ市民(米国籍者)のみ。外国籍者はそれぞれの国の大使館や領事館での発行となります。

おわりに

実のところ、郵便局の窓口で封筒や荷物を差し出せば重量を量られ、モニターに郵便料金が表示されるため、ほとんど無言でも用が足りてしまうことがあります。

とはいえ、人と人とのコミュニケーションは気持ちのよいもの。まずは窓口の局員に "Hi!” と声を掛け、 "I'd like to~" と用件を口にしてみましょう。きっと会話がはずみます。

【これがアメリカ文化だ!】