DMM英会話ブログ編集部
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日本語でも地方によってアクセントや言葉遣いが異なるように、実はアメリカ英語も地方によってアクセントや言葉遣いが大きく異なります。留学などでアメリカを訪れた際に、「日本で学んだ英語とちょっと違う!?」と混乱する人もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、アメリカ国内の英語のさまざまな違いを取り上げたいと思います。
一般的には “you guys” や “you” が多いですが、地域によっては “you all” や “y'all” もよく使われます。“y'all” という言い方は特に南部に多いです。
「みんな、こっち!」
日本では「ガレッジセール」という言い方が一般的ですが、アメリカでは “garage sale” 以外に “yard sale” という表現もよく使われます。
“yard” は「庭」という意味です。ニューヨークなどでは “tag sale” という言い方をされるときもあります。
「友達が今週末ガレッジセールやるんだけど、見に行く?」
いわゆるゴム底の運動靴は “sneakers” ですが、アメリカでは “tennis shoes” と呼ぶ人も多くいます。シカゴのあたりでは “gymshoes” とも呼ばれています。
「彼っていつもゴム底の運動靴だよね」
「ななめ前」は、“kitty-corner” という言い方が最も一般的ですが、“catty-corner” と言う人も多くいます。特にシカゴや西海岸では “kitty-corner”、テキサスなどの南部では “catty-corner” がよく使われるようです。
「郵便局は駅のななめ前にあります」
「紙切れ」は “scratch paper” と言う人もいれば “scrap paper” と言う人もいます。
“scratch paper” は「メモ用紙などとしてまだ使える紙切れ」、“scrap paper” は「捨て紙」と使い分けている人もいます。
「紙切れ持っていませんか?」
「高速道路」は “highway” という表現だけでなく、“freeway” という言い方をする人もいます。
また、言葉の定義の捉え方にも違いがあるようで、「 “freeway” の方が “highway” よりも大きい道路」と捉えている人もいれば、「交差点や信号があるのが “highway” で、交差点も信号もないのが “freeway” 」と考えている人もいるようです。
「下道じゃなくて高速を使おう」
クッキーなどに乗っている白い砂糖の層。日本でも「フロスティング」と言ったり「アイシング」と言ったりしますが、アメリカでもこの2通りの言い方がどちらもよく使われています。「 “icing” の方が “frosting” よりも層が薄い」と捉えている人も多くいます。
「アイシングはあまり好きじゃないかも」
「ゴミ箱」は “trash can” と言う人もいれば “garbage can” と言う人もいます。
“trash can” はオフィスにあるような紙くずなどを捨てるゴミ箱のことで、“garbage can” はキッチンにあるような家庭ゴミを捨てるゴミ箱のことだと捉えている人もいます。
「それゴミ箱に入れてくれる?」
「水飲み場」は “water fountain” と言う人が多いですが、“drinking fountain” と言う人もけっこういます。
アメリカ南部では “water fountain” の方がよく使われています。
「このあたりに水飲み場はありませんか?」
「ソーダ」はアメリカでも “soda” と言いますが、“pop” と言う人もとてもたくさんいます。
特に北部は “pop” 率の方が高いです。一方、カリフォルニアやニューヨークのあたりは “soda” 率の方が優勢のよう。南部では「ソーダ」に対して “coke” という言い方をする人も多いです。
「ソーダいる?」
女優のマリサ・トメイさんは、ブルックリン出身でニューヨーク訛りがとても強い方です。映画『いとこのビニー』ではその特徴がとてもよく現れています。
この映画には、共演のジョー・ペシさんが裁判官にニューヨーク訛りの英語を聴き取ってもらえていないシーンも出てくるので、ぜひチェックしてみてください。
ちなみに、ニューヨーク訛りの大きな特徴は “r” の音が落ちること。“New York” がどちらかというと “nooyawk” に聞こえますね!
ボストン出身の有名俳優と言えば、ベン・アフレックさんやマーク・ウォルバーグさん。ベン・アフレックさんが出演している映画『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』はボストンが舞台の作品です。
また、映画『シャッターアイランド』では、レオナルド・ディカプリオさんがボストンのアクセントをマスターしています。他のディカプリオ作品と比べて聞いてみると違いがよくわかりますよ!
ちなみに、ボストンのアクセントはニューヨークのアクセントに比較的近いです。
テキサス出身の俳優と言えば、マシュー・マコノヒーさん。映画『ダラス・バイヤーズ・クラブ』でもテキサス訛り全開です。
“is not” などの短縮形として “ain't” が使われるのも南部の特徴です。
カリフォルニアはイントネーションにとても特徴があります。
カリフォルニアのイントネーションは少し上がり調子なのが特徴的と言われています。
一口にアメリカ英語と言ってもいろいろな特徴がありますね!
日本に留学している外国人も、住んだ土地によって関西弁になったり博多弁になったりしていることがあります。同様にアメリカでも、やはり住む土地によって知らず知らずのうちにその土地の訛りに染まりがちです。
自分の好きな英語を話す土地に留学するというのも、留学先の選び方の1つかもしれませんね。そのうち英語を聞いてどの地方出身か当てられるようになったら、かなりの英語上級者かも!?