上下関係なしの実力主義!?カナダの職場環境の本当のところ

こんにちは。
カナダ・トロントに移住してサービスデザイナーをしています、Pitomie(@Pitomie)です。

私は日本の広告業界で3年半働いた後、トロントのデザインスクールに留学。卒業後、フリーランス、契約社員を経て、正社員の仕事に就きました。DMM留学ブログでは、私のこれまでの経験から、海外就職や海外移住を考えている方向けにカナダでの仕事や生活の様子をお伝えしていきます。

今回は、カナダでの職場環境について。

日本の方と話していると「上下関係はないんですか?実力主義って本当ですか?」と聞かれることが多いので、私の経験と友人、知り合いの話をベースにそれについてお話したいと思います。

 

カナダの職場に上下関係はない

私が経験してきたNPO団体やクリエイティブ業界を中心に言えば、上下関係はあまりないです。管理・報告体制という意味での上司・部下はありますが、日本のように一年先輩だから上、上司の言うことは理不尽でも聞く、というような体育会系の上下関係はありません。

現在の私の職場は、20代後半〜30代後半が中心の中規模のサービスデザイン会社。仕事をする中でビジネス英語は使うものの、職場の人と話す際の態度はあくまでもカジュアルで、マネージャーや同僚、CEOとも、「週末何した」「こないだこんなお店見つけたんだ」なんて話を気軽にします。

ミーティングでは、ポジションに関係なく、意見を言ってその場に貢献することが求められています。例え上司やCEOが言ったことでも、違うと思えば「その意見も分かるけどこっちの方がいいと思う。なぜなら…」とはっきり言った上で、説明します。

雇う側は私ならではの観点や経験を元にした意見を求めているため、若いからといって黙っている方がマイナスになるんですね。私のチームのクライアントはヘルスケア関連のアメリカの会社ですが、同様のことはクライアントとのやり取りでも感じます。

また仕事以外の面では、昼休みに近くでランチ、仕事終わりにオフィスにいる人を誘って飲みに行く、なんてこともしばしば。絶対参加という空気はなく、行きたい人が行くという程度です。お酒を飲まない人や子どものいる同僚は断って帰ることも多いですし、それが仕事や社内の人間関係に影響するということはありません。

 

実力があれば、年齢に関係なく採用される


北米は実力主義だなんてよく言いますが、結果だけ見て人を切りまくりなんて職場は私の周りでは聞きません。ただし、見方によっては、実力主義と言える点はたしかにあります。

一番顕著に表れているのは、採用体制

カナダでは、年齢や性別を履歴書に書いたり面接で聞いたりしてはいけないというルールがあります。日本の履歴書のように、顔写真を貼ることもありません。

北米の採用体制は、経験重視。このため私の職場では、40代〜60代でもこれまでの経験を買われてマネージャーやシニアポジションで採用された人たちが、複数人います。日本で耳にする「30代後半以降は転職しにくい」というようなことはなく、これまでのスキルと経験の蓄積で評価されるのです。

さらに、こちらの職場では、雇用主と社員の力関係が比較的対等です。日本でも今、終身雇用が崩れつつありますが、カナダは何年も前から既に転職が当たり前の社会。会社に見合わないような優秀な人はなかなか入りませんし、入っても条件や扱いが悪いと、すぐにより好条件の会社に行ってしまうのが一般的です。

 

逆に、若い内は大変

経験重視の採用は実績のある人に有利なのに対して、新卒やまだ経験の浅い若者にとってはなかなか大変なのも事実です。

日本のように新卒一括採用というシステムがないため、カナダの学生はインターン付きのプログラムを受けたり、卒業後にインターンシップやボランティアから少しずつ履歴書に書ける経験を積んで、フルタイムの仕事を探します。

 

プロモーションを受けるにはパフォーマンス以外の能力も必要


では、社内での昇給や昇格はどうなのでしょう。

例えば、デザイナーとしてのパフォーマンスが高ければ、すぐにでも人をまとめる管理職ポジションに就けるのでしょうか。

日本と比べて言えば、「入社後何年経ったらこのレベル、その後何年で次のレベル」というような年功序列システムはありません。ある程度の年齢に達すると、上司が部下よりも年下ということもよくあります。

ただし一般的には、昇給・昇格と経験年数はある程度比例すると言えるでしょう。これは、技術的なパフォーマンスの他、スキルと経験、リーダーシップや社内外との信頼関係が考慮されるためです。

特に、管理職になるのにはその職種の専門知識の他、人柄、チームをまとめた経験、積極的に仕事の幅を広げていく能力、クライアントとの関係性向上能力といったソフトスキルが求められます。

こういった背景から、北米では学生の頃からTAやインターン、ボランティアに積極的に取り組んで、対人関係や人をまとめる経験を養う人が多いというわけです。

 

まとめ

以上、まとめると、カナダの職場環境は

・管理体制上の上下関係はあるが、日本と比べるとゆるやかでフラット
・ポジションに関わらず、積極的な意見やアイデアを求められる
・採用に年齢は関係なし、スキルと経験が重視される
・プロモーションを受けるにはバランスの取れた能力が必要

という感じです。

海外就職を考えている方は、参考にしてみてください。