Soma
(更新)
こんにちは。
セブの山の仙人と言われている、そうま(@Soh0806)です。
フィリピン・セブ島の休日の過ごし方を思い浮かべると、まず想像されるのは海のレジャー。世界有数の美しいブルーオーシャンに身も心も洗われると、毎週末のように海のアクティビティを体験しに出かける留学生は多くいます。
しかし、それも1〜2ヶ月も過ぎると…なんでしょう…こう…、そのつまり、少しずつ海に飽きていくんですねえ。いや、楽しいんですけども。毎日カレーライスじゃ飽きるでしょ? たまには牛丼も食べたいんですよ!
そんな時に、おすすめしたいのが山のレジャーです!
今回ご紹介する山の名前は、“マヌンガル/Manunggal”。
知る人ぞ知るローカル登山の体験記事について書きたいと思います。
おもしろい歴史的背景、現地の人にもあまり知られていない行き方ガイドなど、写真とともにマヌンガルの魅力について具体的にレポートしていきます!
(記事中、1ペソ=2.3円で計算しています)
どこにあるのかわからない謎に包まれた山
セブ島で長年生活している現地のフィリピン人でも、なかなか知ることのないというマヌンガル山。この地域は、過去にマリファナや大麻を違法栽培していたという背景から封鎖されていた時期もあり、本当に地元で生活している人のみぞ知る山なのです。
これは冒険心をくすぐる、アドベンチャー感満載の秘境と言えますね!
フィリピン大統領が乗った飛行機が墜落した場所
フィリピンの第3代大統領 ラモン マグサイサイ氏の慰霊碑が山の頂上付近の広場に建てられています(↑写真)。こちらの大統領はセブ島から離島へ向かう途中、乗っていた飛行機がマヌンガル山へ墜落してしまい亡くなられたそうです。
この墜落事故の原因は単なる事故なのか、はたまたテロなのか、原因は未だ不明らしいです…。
標高1000mの頂上から見える雄大な山々の景色
マヌンガル山の周辺の地域は、連山に囲まれているので、緑の多い自然豊かな光景を目にすることができます。またマヌンガル山の標高自体は1000mなのでそんなに高くないですが、頂上付近はとんがった岩がゴロゴロしているため、そこから見下ろす景色は結構怖いです。
しかし、頑張って登りきった達成感とセブの山を一望できる景色は格別なのでぜひ挑戦して欲しいです!
マヌンガル山登山時の注意点
こちらはローカル登山になるなので、入山届けを出すシステムはなく一部には獣道もあり少し危険です。登山するときは複数で行く(3〜4人)ことや、学校のマネージャーにも登山に行く旨を報告することを忘れずに。
セブ島バランバン(Balamban)地区にあるマヌンガル山は、セブ島中部(セブ市内から近く)にありアクセスがとっても便利で、セブ島で生活している人にとっては気軽に行きやすい山です。
出発地点は、セブの中心地にあるアヤラモールがあるジプニーステーションからVハイヤー(バン)に乗って向かいます。バランバン行きのVハイヤーで、乗車時にマヌンガルに行きたい旨を伝えておくと登山口があるところまで連れて行ってくれます。時間としてはアヤラモールから約1時間くらいです。
Vハイヤー乗車時の注意点
乗車するおすすめの時間は朝7〜9時の間です。Vハイヤーの出発システムが、乗車人数がいっぱいになると発車することになっているので、この時間帯が一番利用者が多くスムーズに流れます。
また乗車人数も多く、険しい山道を走ることになるので、車酔いがひどい人は酔い止めの薬を常備しておくと良いでしょう。
Vハイヤーに降ろしてもらう場所はこの「Mt.Manunggal」の看板が目印です。頂上まで行く分岐点にはこの看板が立っているので、見落とさないようにしておきましょう。
ここから基本的に、道はまっすぐです。途中看板が何もない分岐点が2箇所ありますが、それはどちらも左側(道が広い方)を選択してください。
時間にすると目印となる慰霊碑があるところまで、体力のある人で1時間、不安な人は1時間半〜2時間くらいかかります。しかも傾斜が少し急な坂道も多く、歩くと結構きついです。そんな坂地獄がひたすら続くので、足腰が弱い方は結構やられるかもしれません。
ラク〜に登りたい方は、これから教えるスーパー裏技を活用されてください。
はい。何を隠そう、バイクタクシーを利用して登山ができるんです(笑)。
僕は実際にマヌンガル山を登った時はバイクタクシーを利用できるのは知らなかったんですが、下山する時に知ってしまいました。
約30分くらいで頂上付近にある慰霊碑のあるところまで連れて行ってくれます。運よく登山中にバイクのにいちゃんに会えれば乗せてくれます(こちらも午前中の時間帯が人が多くてベストです)。
この慰霊碑までの道は現地で生活する人たちや動物に遭遇しておもしろいものの、基本的に単調な坂道が続くので、バイクタクシーでサクッと登るのは十分アリです。
ここは屋根付きの休憩所で、バイクタクシーだとここまで連れて来てくれます。ここから階段で降りる道を少し歩くと、慰霊碑のある広場に着きます。
この地点から頂上までは、草むらの中・岩場の多い獣道を歩くため、必ずガイドをお願いするようにしましょう。
ガイドはなんと、この広場に家を構えて生活しているお母さんです。ここは売店にもなっていて、水やお菓子なども購入することができます。
このお母さん、本っっっ当に良い人で安心してガイドをお願いできます。そしてサンダルで岩場をサクサク登ってしまうほどパワフル!
ちなみにガイド料は、お母さんが「いくらでもいいよ!」と言ってくれるので、そこは自由に決めることができます(僕は2人で60ペソ/約90円支払いました)。
こちらのお母さん以外にも奥に民家がもう1つあるので、そちらでもお願いすることができるようです。
頂上付近の注意点
先ほどもお伝えした通り、ここから道が険しくなります。ゴロゴロした岩場かつ傾斜も急になり、崖を登るようなところも数カ所あります。服装は長袖のシャツや手袋、滑りにくい靴(できたら登山用)を用意しておきましょう。僕たちは半袖で行ったために草木や岩場で腕を少し切って痛い思いをしてしまったので、長袖シャツの持参は本当にオススメします。
頂上付近だけハードルが少し高めなので、そこでは手袋や滑りにくい靴が重宝します。登山用スティックなどもあると尚良しです!
ご覧ください、この絶景。まさに圧巻…。
見下ろすと、点在している民家を取り囲むように山々が現れ、緑が豊富なセブ島の自然を一望することができます。
「こんなにもセブに山があったんだ」と感じる瞬間でもあります。
また最後の傾斜のある岩場をよじ登って辿り着いた頂上は、疲れ切った身体を達成感と安堵の気持ちで癒してくれます。
登頂して達成感に溢れた1枚
友人と一緒に頑張って登りました。
セブ島の山を一望できる贅沢スポット
下山時の注意点
岩場は特に滑りやすいので必ず注意して下山するようにしてください。また慰霊碑の広場からは運よくバイタクのにいちゃんが見つかれば、すぐに下山できます。登山口からアヤラモールまでは、同じくVハイヤーに乗って帰宅することができます。17時くらいまでは比較的出ているので、その時間までには下山するようにしてください。
マヌンガルは知る人ぞ知る秘境です。
景色もさることながら、登る過程もちょっぴりスリリングなので、思い出に残る登山となることでしょう。
まだまだ知名度が低く、いくらか準備する点は必要ですが、登ったあとの満足感は半端なくあります!
マヌンガルは個人的にぜひ行ってほしい熱いレジャースポットです。