【アメリカで風邪を引いたら…】知っておくべき病院・薬事情と基本英語フレーズ

海外旅行中、海外生活中に困ることと言ったら何でしょうか。

あまり遭遇しない場面かとは思いますが、風邪などの病気をしたときは困りますよね。

海外移住生活に慣れた方でも、風邪を引いてしまったときにどう対処したら良いか分からないこともあります。英語で日常会話が問題なく出来たとしても、医療関係の英語は、日常生活の中で使わないものが多く、とっさに思い浮かびませんよね。

今回はアメリカ・サンフランシスコ在住の私が、体調を崩したときに迅速で適切な対応ができるよう、アメリカの医療・薬事情をご紹介します。

後半ではそのような場面で使える基本の英語フレーズも紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
 

病院に行かない?市販薬で済ます?アメリカの医療・薬事情

アメリカ人はできる限り病院には行かない!

医療費が高いことで有名なアメリカ。

アメリカの自己破産の6割は、医療費が原因だと言われています。

しかもそのうちの8割は、医療保険に加入している方たち。
恐ろしいですよね…それぐらいアメリカの医療費は高額なのです。

そして診断は基本的に完全予約制であり、どんな病気でもまずは主治医(Primary Care Physician)に診てもらい、それから必要に応じて専門の医者(specialist)を紹介してもらうシステムになっています。

そのためアメリカでは、風邪を引いたからといって病院には行かず、市販の風邪薬で対応するのが一般的。よほどのことでない限り、病院には行かないのがアメリカ流なのです。
 

医者が市販薬を勧めてくることも

アメリカで風邪をひいて医者に電話をしたとき、症状が大したものでないと判断された場合は、「薬局で売ってる薬を飲んでくださいね」と言われます。

また診察してもらったとしても、「〇〇(薬の名前)を飲んでね。薬局で売ってるから」と言われ、何の薬も処方されないケースも珍しくはありません。

処方箋を書いてもらうのに慣れている日本人だと物足りないと感じるかもしれませんが、これは文化の違いだと覚えておきましょう。
 

アメリカの薬事情

アメリカの薬には、医師の処方箋が必要な処方薬(prescription drugs)と、処方箋なしで自由に薬局で購入できる市販薬(over the counter drugs:OTC)があります。

アメリカの病院内には薬局がないため、薬をどの薬局で購入するかは個人の自由です。
 

薬局は英語で? drugstore vs. pharmacy

ここでポイントとなるのが「薬局」を英語でどう言うか。
「薬局」と言えば、"drugstore" と思う方が多いのでは。

でも、"pharmacy"という単語も同じ「薬局」という意味を持つ言葉です。

違いは何なのでしょうか?

 

【drugstore(ドラッグストア)】
市販薬を販売してるお店。自分で好きな薬を選ぶことができ、薬だけでなく、日用雑貨、食品、美容品なども売っている。
 

【pharmacy(ファーマシー)】
医者からもらう処方箋を元に薬剤師が薬を調剤する薬局のことで、病院内やドラッグストアの奥にある。
市販薬選びに迷ったときは、薬局の薬剤師に質問することも出来る。処方箋薬だけでなく、市販薬についても詳しく質問すれば、色々なことを教えてくれる。

アメリカでポピュラーな市販薬

薬局ではさまざまな市販薬が売られています。

自由に選べるのは嬉しいことですが、医療単語が難しく、どれを選べば良いのか迷ってしまうと思います。

ここでは一番知られている薬を、症状や効果効能とともにいくつかご紹介します。

 

Tylenol (タイレノール)

出典:https://www.soap.com/p/tylenol-cold-multi-symptom-daytime-non-drowsy-caplets-1049593

風邪薬の王道と言ったらこちらの Tylenol (タイレノール)

〈効果効能〉
■悪寒・発熱時の解熱
■頭痛、腰痛、筋肉痛、月経痛、神経痛などの体の痛み

空腹時でも服用が可能。眠くなる成分も入っていません。種類が豊富なので、自分に合った種類を購入しましょう。薬効成分はアセトアミノフェンと呼ばれるものですが、アメリカと日本で売られているものは含有量が違うので注意が必要です。

一般的にアメリカで売られているタイレノールは、日本の2倍以上のアセトアミノフェンが含有されています!アメリカの薬の方がよく効くというのは、こういう理由からだと思います。

 

Advil (アドビル)

出典:http://www.pharmacyselectonline.com.au/productdetail.aspx?name=Advil-24-Tablets

Tylenol と同じぐらい有名なのが、こちら。

〈効果効能〉
■悪寒・発熱時の解熱
■頭痛、腰痛、筋肉痛、月経痛、神経痛などの体の痛み

有効成分(イブプロフェン)を主成分にしています。

 

DayQuil デイクィル(左)
Nyquil ナイクィル(右)

出典:https://www.amazon.com/Vicks-Dayquil-Nyquil-Liquicaps-Convenience/dp/B00796NI1Q

〈効果効能〉
■悪寒・発熱時の解熱
■咳止め
■鼻詰まり

 

Theraflu (セラフル)

出典:https://www.theraflu.com/products/daytime-severe-cold-cough/

〈効果効能〉
■鼻づまり
■喉の痛み
■咳止め
■頭痛、体の痛みの緩和
■悪寒・発熱時の解熱

お湯に溶かして飲むタイプで有名なのがこちら。

甘くて体が温まると言われています。温かいジュースを飲んでるような感覚で飲めるので、子供でも飲みやすいでしょう。

 
 

アメリカの市販薬には、強さ(1錠に何mg主要成分を含んでいるのか)や、カプセル状、ジェル状、タブレット状、昼用、夜用など、色々な種類があるので、箱の説明をよく読んで自分の症状と体に合ったものを選びましょう。

ちなみに、アメリカのカプセルは、日本のものに比べて非常に大きいので飲みにくいです…

 

体調・病状を伝える英語フレーズ

風邪を引いて病院に行くとき、または市販薬を選ぶときに一番大切なのは、自分の体調や症状を英語でしっかり伝えることですよね。

自分の納得がいく診断が受けられるようにするためにも、まずは自分の体調を他人に分かるように説明しなければなりません。

ここでは、風邪をひいた時に使える英語フレーズを紹介します。
 

具合が悪いことを伝える

【フレーズ例】
I caught a cold.
「風邪をひいてしまった」

I have a cold.
「風邪をひきました」

I don’t feel well.
「あまり体調が良くありません」

 

自分の体調を英語で説明する

【フレーズ例】
I feel chilly.
I feel cold. 

「寒気がします」

I feel dizzy.
「めまいがします」

I feel nauseous.
「吐き気がします」

I feel sick. 
「気持ちが悪いです / 吐き気がします」

I feel like my body is heavy.
「体がだるいです」

具体的に体のどこが悪いのかを伝える場合は、"I have a 〇〇" を使いましょう。

【フレーズ例】
I have a fever.
「熱があります」

I have a runny nose.
「鼻水が出ます」

I have a stuffy nose.
「鼻が詰まってます」

I have a sore throat.
「喉が痛いです」

I have a bad cough.
「ひどい咳が出ます」

I have diarrhea.
「下痢です」

I have a headache.
「頭痛です」

I have a stomachache.
「お腹が痛いです」

 

病院、薬局で聞かれる質問

病院や薬局でよく聞かれる質問も、ある程度頭に入れておくといいかもしれません。

ここではよく聞かれる質問をいくつか紹介します。

【フレーズ例】
Do you have medical insurance?
「医療保険に加入していますか?」

Do you have your insurance card with you?
「保険カードはお持ちですか?」

Do you have your ID with you?
「身分証明書はお持ちですか?」

How are you feeling?
「体調はどうですか?」

What kind of symptoms do you have?
「どのような症状がありますか?」

Do you have pain anywhere else?
「他に痛むところはありませんか?」

Have you taken any medicine?
「薬を飲みましたか?」

When did these symptoms start?
「いつからそのような症状がありますか?」

 

ただの風邪で使わない方がいい英語フレーズ

風邪をひいてしまったことを伝えたいだけなのに、これから紹介するフレーズを使うと相手が過度に心配してしまうかもしれません。

誤解を招いてしまうフレーズなので、しっかりと意味を理解しておきましょう。

・I feel bad.

"I feel bad." と言ってしまうと、「申し訳ない、すまないと思っている」という意味になってしまいます。

・I feel sick.

こちらは気持ち悪くて吐きそうなときなど、気分や状態が重症な場合に使います。ただの風邪のときに使うと周りに心配をかけてしまうことでしょう。

「あまり調子が良くない」と言いたい場合は、"I’m not feeling well." または、"I don’t feel very well." を使いましょう!

・I want to go to the hospital.

"hospital" は「病院」という意味ですが、アメリカでは入院や手術を行うような「総合病院」を指します。

"I want to go to the hospital." と言った場合、「えっ?体のどこが悪いの?手術でもするの?」と英語ネイティブの方は、心配するかもしれません。

一方、風邪を引いたときに行く場所は、英語で "clinic" または "doctor's office" 

風邪で病院に行きたい場合は、"I want to go see a doctor." と言うのが一般的です。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。
アメリカと日本では、医療や病院に対する考え方がまるっきり違って面白いですよね。

海外で風邪を引いたとき、しっかりと症状を相手に伝えることが大切。

しんどさと焦りで英語のフレーズや単語がとっさに思い浮かばないときは、ジェスチャーで相手に伝えてみるもの効果的です。

分かったふりをするのだけはやめましょう。