【グルメ特集】イギリスの地域ごとの名物・伝統料理を紹介
みなさん、以前のアメリカ料理のグルメ特集は楽しんでいただけましたか?
今回はイギリス料理についての特集です!
イギリスももちろん文化の多様性ではアメリカに負けず劣らずの歴史を持っています。
地域の地域ごとの名物料理をみながら、イギリスの文化に触れていきましょう。
お腹が空いてしまうこと間違いなしです、ご注意ください!
イギリス各地域の料理文化の多様性
代表的な地域
イギリスは、正式名称は「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」だと知っていましたか? イングランド、スコットランド、北アイルランド、ウェールズの4つの国(※)から構成されており、地域ごとに独自の特徴があります。
※国際的に認められた独立国家ではありませんが、独自の首都があり、各地域にのみ適用される法律や祝日があります。
この4つの地域ごとの料理文化は、歴史、地理、文化的な要素に影響を受けて発展し、イギリス全体の多様性と豊かさを反映しています。
訪れた際には、各地域の特色ある料理を試し、イギリスの料理の多彩さを堪能してみたいものですね。イギリス料理は美味しくないと風刺的に言われることがありますが、もちろん地域ごとに美味しい料理が数多く存在します。
料理文化の多様性
地域ごとに料理文化が異なる理由は、多岐に渡ります。歴史、地理、環境、文化、資源、宗教、人口など、さまざまな要素が絡み合って食文化が変化したと言えるでしょう。
各地域は独自の文化や伝統を持ち、それが料理に反映されます。宗教的な慣習や祭り、特別な行事なども料理に影響を与え、伝統的なレシピや料理法を形成してきました。
また、歴史的な交流や移住も、料理に多くの影響を与えたと言われています。異なる文化や料理の要素が交わり、新しい料理が生まれたり、既存の料理が変容したりすることは、歴史的にみても当然のことです。
Englandの名物料理
それでは早速、代表的な名物料理を4つの地域ごとに紹介していきます!
まずはEngland(イングランド)からスタートしましょう。イングランドは英国最大の人口を有する地域で、ストーンヘンジやロンドン・タワーのような歴史的建造物、多様な都市や田園地帯で知られています。
Fish and Chips
イギリス料理といえば! これが最初に思い浮かぶのではないでしょうか。イギリス全体で愛されるクラシックな料理です。揚げた白身魚とフライドポテトを組み合わせた、イギリスの伝統的なファーストフードです。こちらの記事でも紹介しています!
Canterbury Tart
イングランド南東部のデザートです。一般的なカンタベリー・タルトの特徴は、クラスト(パイ生地)で覆われたフルーツのフィリングです。このフィリングには通常、アプリコット、プラム、リンゴ、バター、砂糖、スパイスが使用され、アーモンドフレークがトッピングとして散りばめられることもあります。
England番外編:London
みなさんもご存知の通りロンドンは国際的な食文化の中心で、多国籍料理が楽しめます。カレー、中華料理、イタリアン、エスニックフードなど、多種多様な料理で飽きることがありません。そのなかでも「ロンドンといえば」の料理を紹介します。
Afternoon Tea
ロンドンといえば、日本でも人気の「アフタヌーン・ティー」ではないでしょうか! この豪華なランチには通常、フィンガーサンドイッチ、ジャムとクロテッドクリームを添えたスコーン、そしてプティフールと呼ばれる小さな焼き菓子やケーキなどが含まれます。
Full English Breakfast
イギリスではフル・イングリッシュ・ブレックファストと言って朝からしっかり食事をとって1日を始める伝統があります。この伝統的な朝食はイギリス料理でも格別おいしいことで有名です!
通常、卵、ベーコン、ソーセージ、ベイクドビーンズ、グリルトマト、マッシュルーム、ブラックプディング、トーストが含まれ、紅茶かコーヒーが付くことが多いです。
ロンドンでおすすめのお店はこちら↓
The 10 Best Full English Breakfasts in London by Neighborhood
一時期、各国での朝ごはんの食べ歩きが趣味だった筆者としても、次回は必ず行ってみたいお店ばかりです!
England番外編:Birmingham
Balti Curry
イングランド内には大都市が多いので、その分名物料理も多いです。番外編としてBirminghamとLiverpoolの名物料理もご紹介します。
この料理の名称は、料理に使われる鋳鉄または薄鋼の鍋「バルティ」と呼ばれるものから来ています。炒めた肉や野菜と、トマトベースの濃厚なソースで作られ、新鮮でスパイシーな風味が特徴です。
England番外編:Liverpool
Wet Nelly
ウェット・ネリーはリバプール発祥の伝統的なイギリスのデザートです。このケーキは、余ったケーキやビスケット、パンなどを再利用して作られることが多く、これらの材料を果物、スパイス、砂糖、そして時にはアルコールと混ぜ合わせて焼き上げます。出来上がりは濃厚で、しっとりとした食感が特徴です。
Scotlandの名物料理
スコットランドは、イギリスの北部に位置する国で、独自の文化、伝統、そしてゲール語やスコットランド語を含む独自の言語を持っています。その風光明媚な景色、歴史的な城、ユニークな音楽、ウイスキーの産地としても世界的に有名です。
スコットランドにはハギスやスモークサーモンなどの伝統的な料理があります。ショートブレッドやクラナカンといったデザートも楽しまれています。
Haggis
スコットランドの国民料理であるハギスはオートミール、羊の内臓、スパイスを詰めた料理です。スコットランドではBurns Night(バーンズ・ナイト)というイベントでよく食べられています。スコットランドの国民的イベントについての記事もぜひ読んでみてくださいね。
Cranachan
クラナカンはスコットランド料理の一部として親しまれ、特に夏季のデザートとして愛されています。
一般的な作り方は、オートミールをローストし、ホイップクリームとヘザーハニーを交互に層にしてグラスに盛り付け、最後にフレッシュなラズベリーをトップに乗せます。これにより、クリーミーさ、クランチ感、甘さ、酸味が組み合わさり、絶妙な味になります!
Walesの代表的な名物料理
Wales(ウェールズ)ではウェルシュ・レアビット(チーズトースト)が特に有名です。また、ウェルシュケーキなどの美味しい伝統的なデザートも存在します。
Welsh Rarebit
ウェルシュ・レアビットはウェールズの伝統的な料理で、チーズトーストのバリエーションの一つです。この料理は、濃厚なチーズソースをトーストしたパンにかけて調理されます。チーズソースにビール、マスタード、ウスターソース、スパイスを加えて風味を豊かにすることが特徴的です。
Laverbread
これはウェールズの伝統的な料理で、海藻から作られます。主に laver と呼ばれる種類の海藻を使い、これを長時間煮込んでペースト状にします。完成したラヴァーブレッドは、オートミールでコーティングされ、ベーコンやコックル(一種の貝)と一緒に朝食で食べられることが多いです。
Northern Irelandの代表的な名物料理
Northern Ireland(北アイルランド)の料理はアイリッシュシチューやアルスターフライ(揚げ物)など、アイルランドの影響を受けたものが多いです。
Ulster Fry
これは北アイルランドの伝統的な朝食で、複数の焼き物や揚げ物を組み合わせた料理です。一般的に、ベーコン、ソーセージ、卵、トマト、マッシュルーム、ポテトブレッド、ソーダブレッドなどを含む充実した朝食のことを指します。
アルスター・フライは、伝統的なフル・イングリッシュ・ブレックファストと似ていますが、地元で愛されるポテトブレッドやソーダブレッドを使う点が特徴的です。
その朝食のあまりのボリュームから、YouTuberたちが「Ulster Fry Challenge」と称して朝食の大食いチャレンジをしたことでも有名になったのだそうです。
Irish Stew
これはアイルランドの伝統的なシチューで、ラムやマトンのような羊肉と、ジャガイモ、玉ねぎ、ニンジンなどの野菜を煮込んで作られます。もともとは貧しい人々の料理として始まりましたが、そのシンプルさと栄養価の高さからアイルランド全土で広く愛されるようになりました。
名物料理を食べてイギリスの文化を学ぼう!
いかがでしたか? イギリスの食文化について、知っていただけたでしょうか。
イギリスと一言で言っても4つの国(地域)から構成されているので、地域ごとによっても食文化はさまざまです。
今回紹介したもののなかで、食べたいものは見つかりましたか?
もし気になる料理があれば、イギリス旅行を計画したり、家の近くでレストランを探したりしてみるのも楽しいかもしれません。
楽しみながら、異文化に触れてみることが英語学習のモチベーションにも繋がりますね!