世界のクリスマスの伝統を比較!7カ国のクリスマスを考察
クリスマスは世界中で祝われる特別な祝い事です。
このイベントは、家族との絆や一体感、贈り物、豊かな食事といった普遍的なテーマを持ちながら、各国には独自の文化が存在します。
今回は、アメリカ、イギリス、イタリア、ドイツ、オランダ、日本、オーストラリアの7カ国に焦点を当て、それぞれの多種多様で魅惑的なクリスマスの魅力に迫ってみました!
さて、心温まる伝統、楽しい風習、おいしいご馳走など、世界各地のクリスマス文化を学んでいきましょう。
アメリカのクリスマス
アメリカのクリスマスは、家族団らんと贈り物を中心に広く祝われています。アメリカのクリスマスムービーを観たことがある方には、わかりやすいかもしれません。
代表的なアメリカのクリスマスムービーを観てみると、飾り付けや食事の文化がわかりやすいでしょう。
以下の記事でも紹介していますので、ぜひ読んでみてくださいね。
クリスマスツリーを飾り、ストッキングを吊るし、色とりどりのライトやオーナメントで家を飾るのが一般的な伝統です。プレゼントは基本的には25日の朝にクリスマスツリーの下に置かれているのが基本です。24日の夜、眠る前にサンタクロースに感謝を伝える手紙やミルク、クッキーを置いておくのも伝統のひとつなのだとか。
伝統的なクリスマス料理には、七面鳥やハムのロースト、マッシュポテト、さまざまな種類のパイなどがあります。
イギリスのクリスマス
イギリスのクリスマスの伝統には、クリスマスツリーを飾ったり、クリスマスカードを送ったり、ストッキングを吊るしたりすることが含まれています。
サンタさんは、日本やアメリカでは「サンタクロース」と呼ばれていますが、イギリスでは「Father Christmas(ファザー・クリスマス)」と呼ばれています。子供たちは、クリスマス・イブにプレゼントを届けてくれるファザー・クリスマスを信じています!
クリスマスの食事は、七面鳥のロースト、クリスマス・プディング、ミンスパイが一般的。クリスマスの当日には、英国の王族によるクリスマス・スピーチがテレビで放映されます。
イタリアのクリスマス
イタリアのクリスマスは、祝祭的で宗教的な祝日です。また、イタリアではクリスマスは他の国よりも早く始まります。
12月8日は「聖母マリア無原罪のお宿りの日」という祭日で、
イタリアのクリスマス期間はこの日から始まります。
引用元:全然違う?!イタリアのクリスマス文化とは!
キリスト降誕のシーン(Presepio)は、イタリアの家庭では一般的な飾り付けです。
エピファニー(1月6日)には、魔女ベファーナが子供たちにプレゼントを届けにやってきます。良い子にはお菓子、悪い子には炭を靴下に入れるのだそうです! イタリア版のサンタクロースのようなものでしょうか。
伝統的なクリスマス・イブのディナーは、複数の魚料理で構成されることが多いようです。これは、キリスト降誕の前日、体を清める意味もあるそうですね。
クリスマス当日のランチは家族・親族を招待して延々と料理を食べ続けるのが、伝統なのだとか。筆者はイタリアに留学中にクリスマスを2度体験しましたが、イタリアのマンマたちの腕を振るった料理はレストランよりも上質なものでした!
ドイツのクリスマス
ドイツはクリスマス・マーケット(Weihnachtsmärkte)で知られています。
人々が集まり、買い物をしたり、食事をしたり、お祭り騒ぎを楽しんだりする大きなイベントです。ちなみに、クリスマスツリーの習慣はドイツが発祥とされているんだそうですよ。アドベントカレンダーも発祥はドイツなので、クリスマスはドイツにとって重要なイベントだとわかります。
「ニコラウス」の名で知られる聖ニコラスは、12月6日にプレゼントを届けます。ドイツでは2度もクリスマスプレゼントが受け取れるのですね!
伝統的なクリスマスの食べ物には、ジンジャークッキー(レープクーヘン)やシュトーレンなどがあります。
あわせて読もう:クリスマスのスイーツ特集!シュトーレンはどこから来たの?
オランダのクリスマス
オランダでは12月5日にシンタークラースがやってきて、子供たちにプレゼントやお菓子を届けます。ドイツに続き、オランダでもクリスマスプレゼントを2回も受け取れるんですね!
しかし、シンタクラースは悪い子にはお仕置きをするんだそうで、子どもたちも気が抜けませんね。
クリスマス当日(Eerste Kerstdag)は、より静かで家族中心の休日となります。
オランダのクリスマス・デザートには、が Olliebollen(オリーボレン)やケルストクラン(花輪の形をしたお菓子)などがあります。
筆者はオランダでクリスマスを1度過ごしましたが、何より楽しみだったのがオリボーレンです! オリボーレンはさまざまなバリエーションがあるドーナツのようなお菓子です。日本でいう「サーターアンダギー」に似ています。食べすぎて太ってしまったことは、いうまでもありません。
オーストラリアのクリスマス
オーストラリアは南半球に位置するため、クリスマスは夏にあたります。そのため、バーベキューや屋外でのお祝いが一般的です。北半球では冬なので、オーストラリアの「クリスマス・フードといえばバーベキュー!」というのはなかなか想像しがたいかもしれません。
サンタクロースは「ボディー(海水パンツ)」を着用し、サーフボードに乗ってやってくる地域もあります! 北半球での認識とは、だいぶかけ離れていますね。
キャロルズ・バイ・キャンドルライト(Carols by Candlelight)は、クリスマス・イブの人気イベントです。たくさんの人が屋外の公園に集まって、一緒にキャンドルの灯りの中でキャロルを歌います。
日本のクリスマス
ここまで紹介してきた国とは全く異なっているのが、日本のクリスマスですね。
クリスマスは日本の伝統的な祝日ではありません。しかし、その代わり、ロマンチックな機会として祝われることが多くなっています!
これまで紹介してきた各国で、クリスマスは家族で過ごす日となっているのに対し、日本では恋人と過ごすことが多いです。クリスマス・イブは、カップルがデートに出かけたり、プレゼントを交換したりと、クリスマス当日よりも重要な意味を持ちます。
KFCのフライドチキンやクリスマスのショートケーキが人気のクリスマス・フードだというのは、他の国の文化とはかけ離れていますよね。
各国のクリスマスの違いを楽しもう!
いかがでしたか?
世界各国のクリスマスは、文化と歴史の融合が見られますね。アメリカの豪華な祝宴、イギリスのキャロラー、ドイツのマーケット、そしてオーストラリアの夏のバーベキューなど、祝い方はさまざまです。
これらの独特なお祝いの下には、家族や友人との絆、愛と笑顔、贈り物という普遍的なテーマがあり、クリスマスの季節を豊かにします!
あなたのホリデーシーズンが愛と笑いと、クリスマスの幸せな魔法で満たされますように!
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