一年最後の月、12月はクリスマスシーズンとして有名ですが、ユダヤ教徒の "Hanukkah"(ハヌカ)やアフリカ系アメリカ人が祝う "Kwanzaa"(クワンザ)などの行事もあり、実はクリスチャン以外の人々にとってもお祝いムード溢れる時期です。
ちなみに "Kwanzaa" とは筆者が暮らす東アフリカ・タンザニアの国語であるスワヒリ語で "first" を意味し、一週間かけてアフリカの文化・伝統に思いを馳せるお祝い行事となっています。
さて、この時期、日本もクリスマス一色になりますが、やはり日本人にとってお正月は別格です。
この記事では、そんな特別な時期、日本の年末とお正月を英語で説明するヒントをご紹介します!
日本人にとっての年末年始

「年末年始」は、英語で “New Year holidays” といいます。「年末年始の休暇シーズン」という言い方です。
「年の終わりと始め」といいたいなら、 “the end and beginning of the year” のように表現できます。
「大晦日」は “New Year’s Eve”、「お正月」は “New Year’s Day”(元旦)といいます。
海外のお正月は、祝日なのは元旦の1日だけで2日から平常通りという国が大多数です。けれども日本文化においては、お正月は最も特別な時期ですよね。
“good fortune” は「幸福」を意味する表現です。 “good luck” に替えてもOKです。
“longevity” は「長寿」を意味します。こちらは “long life” と言い替えることも出来ます。
大晦日の過ごし方について

年末の挨拶
年末ならではの挨拶がありますよね。
大掃除
12月31日といえば、まずは大掃除です。
31日の大掃除は正式に定められているわけではなく、習慣としてその日に行われています。「日本の習慣上の日程」という意味を “Japanese customary calendar” で表現しています。
“customary” は「習慣的な」という意味です。「習慣」は英語で “custom” といいます。
年越し蕎麦
そして、大晦日の夜は年越し蕎麦を食べるのが定番です。
普段「署名、サイン」の意味で使っている “signature” は、「特徴的な」という意味で使えます。ここでは「~ならでは」という訳にしました。
紅白歌合戦
大晦日の夜の過ごし方の定番といえば、今でもテレビで「紅白歌合戦」を見ることといえるでしょう。
驚異的な視聴率が約半分にまで落ちた理由が気になりそうですね。
除夜の鐘
数時間に渡る紅白歌合戦が終わると、誰もが除夜の鐘に耳を澄ませます。
お正月の過ごし方について

新年の挨拶
いよいよ元旦です。お正月の時期だけに交わされる挨拶は独特のものになります。
初詣
神社仏閣は初詣客で賑わいます。
おせち料理
お正月の食事はおせち料理です。
お餅・お雑煮
お正月の食には "rice cake"(お餅)の存在も無視できません。
「欠かせない」は “essential” の他にも、 “indispensable” “crucial” “a must” などの言葉で言い表せます。日本文化を語る上で「欠かせないこと」はたくさんありますよね。
ここでは「お雑煮」を「スープで仕立てたお餅」という言い方で表してみました。
形容詞 "perfect"(パーフェクト)は、文例のように「パーフェクトにする=完成させる」という意味の動詞として使うことも出来ます。
お雑煮といっても、そのスタイルは全国各地、数え切れないほどですよね。
お餅は食べるだけでなく、「鏡餅」というお供えにもなります。
お年玉
お年玉の習慣もあります。
年賀状
年賀状の交換もお正月を盛り上げてくれる楽しみです。
年賀状は、普段ご無沙汰している人たちともやり取り出来ることが醍醐味です。
"reconnect" は、 "re"(再)+"connect"(繋がる)で「再び繋がる」という意味です。ここでは、「連絡を取っていなかった人たちと再び繋がる」という意味で使っています。
"It’s no question"(疑問はない)で、「不思議はない、当然、納得」といった意味になります。
E-メールなどで送る実体のない年賀状に対して、実物の年賀状は "physical"(実物の)という言葉で表せます。
まとめ
以上、年末年始を英語で説明するときのヒントになるような表現を集めてご紹介しました。
「初詣」「おせち」「年賀状」はじめ、日本のお正月は伝えたいキーワードがたくさんあります。一つ一つを説明していくことで、外国の方にも全体的な「お正月イメージ」を掴んでもらいたいですね。
日本では、お正月は「おめでたい日」として盛大に祝うものの、パーティのような派手な祝い方ではなく、静かで厳かな雰囲気が特徴ともいえます。シンプルなキーワードでイメージを表現するなら、 "new"(新) "pure"(清) "serene"(静)といったところでしょうか。
みなさんもぜひ、英語で日本の「年末年始・お正月」を紹介してみてください!