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消費税だって0%!「変人の街」オレゴン州ポートランドが全米ベストシティランキング1位に輝いた10の理由

消費税だって0%!「変人の街」オレゴン州ポートランドが全米ベストシティランキング1位に輝いた10の理由

こんにちは、まいるす・ゑびすです。

アメリカで「人気の町」と言えば、やはりニューヨーク、ロサンゼルス、サンフランシスコ辺りの地名が浮かんでくるかと思いますが、「今流行りの町」「赤丸急上昇中の町」と言えば、実はポートランドなのです。

あまり耳にしたことのない地名かもしれませんが、ポートランドはカリフォルニア州の北部に位置するオレゴン州にあり、人口60万人ほどの小さな町です。それにも関わらず、2013年の全米ベストシティランキングで見事1位に輝き、近年脚光を浴びているのはなぜなのでしょうか。今回はポートランドの魅力に迫ってみたいと思います。

 

オレゴン州ポートランドが人気の10の理由

1. 環境にやさしい

最近の流行りと言えば、「エコ」です。リサイクルします。当然です。エコのためならなんでもやります、エコがクールです、そしてエコこそが我が人生です。

という方がインドの人口並みに増えているような気がする今日このごろですが、車で20分も走れば大自然に包まれることができるポートランドは昔からとてもエコな町であり、環境に配慮した発展をとげてきました

自転車に最も適した町として全米1位に選ばれたくらい環境に優しいだけでなく、ポートランドの町は非常にドッグフレンドリーなので、犬を連れた人たちに遭遇することがやたらと多く、犬に対しても寛容なのが見受けられます。そして、犬や環境に優しい町というのは往々にして人にも優しいので、町で通りすがるだけの人たちもフレンドリーで個性的な人が多い、居心地の良い町です。

 

2. ビールがうまい

beer
Photo:Beer

ポートランドは地ビールの種類が半端ないのです。なんと小規模なビール醸造所(ブルワリー)が50以上もあるそうです。ポートランドで出会う人と同様にとても個性的な作り立てのビールを町のいたるところで楽しむことができます。

アルコール度数が高いので、すぐに酔っぱらってしまうのが嬉しいようなちょっと切ないようなですが、呑んだことのないおいしいビールを次から次へと楽しめる環境でビール好きにはたまらない至福の時を過ごしてみてください!

 

3. 消費税がない!0%!

Looking out for home finances

なんとオレゴン州は消費税が0%。かつては日本から買い付けにやってくる人たちはカリフォルニア州へ買い物に行くのが定番でしたが、時は流れ、彼らも気づいたようです。消費税がないオレゴン州のほうが仕入れは安くすむ、ということに。

 

4. クリスマスツリーの生産量でナンバーワン

アメリカの家庭にはクリスマスの時期になるとこぞってクリスマスツリーを飾るという不思議な風習があります。しかも、日本とは異なり、本物のもみの木を使ったりするわけです。

そして何を隠そう、オレゴン州こそがアメリカでクリスマスツリー生産量ナンバーワンを誇る町。ポートランドを車で出てしばらく行くと、遠くに見える山には紛れもなく本物のクリスマスツリーがたくさん生えています。広大なアメリカの土地をもってしても、ポートランド周辺ほどクリスマスツリーを育てるのに適した場所はないとされているのです。

 

5. ジャズの町である

jazz
Photo:Jazz

ポートランドはとても音楽が盛んな町で、ポートランドで暮らす人たちの多くがこよなく音楽を愛しています。2015年のポートランドジャズフェスティバルはなんと12日にもわたって開催されたほどで、特にジャズは愛されています。夏には無料ライブなどのイベントもたくさんありますよ。

 

6. レストランがヒップ

嘘だと思うならそこらへんを歩いているクールなニューヨーカーにでも聞いてもらえばと思うのですが、最近ではヒップなレストランと言えばポートランド発祥と相場が決まっているのです。

「ニューヨークにできた新しいレストランの本店がポートランドにある」と聞けばニューヨーカーが行列する、と言われるほどにポートランドのレストランカルチャーは注目を集めています

また、食通には欠かせないワインカルチャーも存在し、特にオレゴン・ピノノワールのワインがワイン通の間でも話題です。住んでいる人の健康意識も高く、ベジタリアンメニューなども豊富ですよ。

 

7. セグウェイに乗れる

segway
Photo:Segway

去年(2014年)の夏にポートランドを訪れた時にたまたま"Portland by Segway"という素敵なツアーに参加しました。セグウェイという不思議な電動二輪車に乗ってポートランドの観光名所を巡ることができるのです。「1.5時間のツアーで55ドル」と価格もリーズナブルでした。ツアーのはじめにセグウェイの乗りこなし方、エチケットや心構えを教えてもらえるので安心です。

実はセグウェイは多くの町では公道を走ることが禁止されているのですが、ポートランドはリベラルな素敵な町なので、そんなけちくさいことは言いやしません。せっかく旅行するなら何か一つくらいは初めての体験をしてみたい!という方には、日本ではなかなか乗る機会のないセグウェイツアーはおすすめですよ。

 

8. 射撃体験ができる

やはりここは銃社会アメリカ。特に狩りに出かける人も多いオレゴン州では、銃の規制もさほど厳しくありません。ポートランドから一時間弱ほどでたどり着くことができる国立公園に銃を持参すれば、その一部のエリアで自由に撃つことができます。

数年前に初めてポートランドに滞在したのですが、その時には国立公園で200発ほど銃を撃ってきました。日本ではなかなか撃ってみる機会もありませんし、ましてや射撃場ではないところで撃つ、というのもなかなかオツなものです。

銃に詳しい人と一緒に行かないとまずいので若干ハードルは高いですが、機会があればぜひ試してみてください。

 

9. 大麻が合法である

なんと去年(2014年)の暮れには大麻、つまりマリファナと呼ばれる雑草を全面的に合法化しました(以前から医療用のものは合法)。「麻薬は良くない」と一括りにしてしまうのは簡単ですが、大麻と覚せい剤とコカインとヘロインの違いも分からない全く無知な状態ではいけません。

特に、大麻は唯一、世界各地で合法化されつつあり、医療用に使われることも多くなっているのです。ヒッピー文化の最近の動向としても、「大麻は許すけど酒とタバコは許さない」という日本とは真逆の動きも見られます。

決して大麻が良いと言っているわけではありませんが、何も知ろうとしないまま「絶対に良くない」と思っている方は、ポートランドの人たちと一度じっくり腰を据えて話し合ってみると、学ぶことの一つや二つはあるかもしれません。

 

10. 「Keep Oregon Weird」がスローガンな変てこな町である

町のスローガンにも色々とあるかと思いますが、オレゴン州が掲げているスローガンの一つが"Keep Oregon Weird"。つまり、「オレゴンは変な町で居続けよう」ということです。全裸で自転車に乗る、というイベントなどが町をあげて行われたり、とにかく変なことが好きな町なのです。

若い人たちが中心に推進しているというわけでもなく、町全体に「とにかく生きてることを楽しもう!」といったフランクで温かい雰囲気が流れています。そういうのが好きな人にはとても快適なところではないでしょうか。

 

まとめ

ポートランドは、エコでフレンドリーでビールやワインや美味しい料理や良い音楽や自転車やクリスマスツリーや自然や銃や大麻やその他のヘンテコリンなものをこよなく愛する人たちが集まって暮らしている町であり、それはもしかしたらあなたにとっても快適で素敵な町であるかもしれません。最近では成田からの直行便もあるので、興味がある方はぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。

なんといってもやはり一番面白いのは、この自由でエコでヘンテコリンな町で色んな意味で人間らしく生活しているヒトそのものだと思うので、ぜひそんな彼らとの会話を楽しむべく、英語力もブラッシュアップして出かけてみてください!