DMM英会話ブログ編集部
(更新)
これは世界一周に行く前に出すって決めていた本で、昨年に出版しました。サムライバックパッカープロジェクトの最後に本を作ろうと思っていました。
世界一周を行ってる途中でブログとコラムも書いていたんですが、ブログ記事でバズったとしてもみんなその記事しか読んでくれないので、「ブログ面白かったよ、でもなんで旅してるんだっけ?」とか質問されてしまって、あれれって(笑)
やっぱり本という一つの物語として届けないといけないなと感じました。
この本には世界に出ている日本人のエピソードがたくさん入っているのですが、大人になって勉強して海外に出てみましたという人を選んで載せました。本を読んでくれた人が私じゃ無理ですという気持ちにならないように、アメリカ生まれとかの人とかはあえて載せていません。
自分もできる!と思ってほしいんです。
あと、本を書く時に気をつけたこととして、グローバル人材という単語を出したくありませんでした。グローバル人材という単語が流行っていますけど、グローバル人材を目指します、とかってなんかやらされている感がでるじゃないですか。定義もよくわからなくて、海外で働いてたらグローバル人材か?駐在で働いたらグローバル人材か?などと考えていくと曖昧すぎるので。
世界一周して感じたんですが、海外行くなら英語はちゃんと使えたほうがいいですね。英語ができない人だと、日本人コミュニティにとどまっちゃうのでもったいない。
例えば、フランスにきて2年目でも英語もフランス語も話せませんという人もいました。そういうのは本当にもったいない。
最近だと、英語はできても仕事はできないやつはいらない、なんていう議論があったりしましたけど、まずその議論の前に、ほとんどの日本人がその土俵に上がれていないから。
最低レベルの英語はやっておいてほしいと心から思います。日本の国策レベルで損していると思いますね。
義務教育にちゃんとした教育が組み込まれると良いんですけど、待っていても駄目なので、あの手、この手で僕はフィリピン留学を広めるしかないです。これから東京でオリンピックもありますし、日本人の英語力上がってほしいですもんね。
ヤバオモの序章でも書いたのですが、頭で描いている地図が違います。多くの日本人は最初からみんな日本国内しか見ていない。どこでどんな仕事したいという話を学生にすると東京の大手にしようとかという話が多い。
世界一周旅行中に会った人達に同じ質問したときは「私はロンドンが良い」「私はパリで働く」とか言っていたんです。頭に描くスケールが違ったんですよね。これはひとことでいえばもったいないです。
海外に出るなんて100年前だったら戦争やってたしできなかったことですよ。今はできるんです。権利がありながら使っていないのがもったいない。みんな気づいてもいない。頭に世界地図を描けるようにしてほしい。だから、ヤバオモのサブタイトルは「頭の中の日本地図を世界地図に塗り変えよう」としたんですよ。
現在、SchoolWithというサービスを運営していまして、わかりやすく言うとフィリピンの語学学校の口コミサイトですね。
食べログの語学学校版に需要あると思って作りました。2012年12月やりたいなと思って、仲間が集まって、2013年4月にリリースしました。現在、月間1万人ぐらいのアクティブユーザーがいるんですけど、これ以上増やすためにはコンテンツ増やさないといけないので、次のリニューアルで増やそうと思っています。
毎年増えていっていると言われています。2010年は4000人だったのが、2013年で2万6000人で、まだまだ増えています。でも、フィリピン留学をみんな知らないので、もったいないんですよ。
知っている人も、なんか安いんでしょ、くらいしか知らない。フィリピン人の英語力は本当に素晴らしいので、そういうのを僕たちが発信していかないといけない。
やっぱり、もっと広報活動が必要ですね。大手が参入するなどでしょうか。今、文科省や外務省がトビタテ留学ジャパンとかやっていますけど、関係者の中にもフィリピン留学について詳しく知らない人がいたんですね。僕が文科省の大臣だったら、夏休みの課題図書の代わりに即フィリピン留学をぶちこみます。(笑)
あとは法人研修でフィリピン留学というのが増えたら良いなと思っています。他だと、日本が長期休暇とりやすくなるとか制度的なものになっちゃいますかね。。
だけど、一番大事なのはフィリピン留学に行った人が成功体験を手に入れて、それを友達に共有する、ということの積み重ねだと思います。
事業者目線での回答をすると、フィリピン留学は安くても月に10万円以上かかるのでハードルが高いのに比べて、オンラインレッスンのほうは価格も安いしマーケットも大きいという印象を持っています。また、オンラインレッスンの事業は既存の駅前英語学校という大きなマーケットをオンラインにリプレイスしていく形なのでやりやすいんじゃないでしょうか。
それに比べてフィリピン留学は新規マーケットを開拓していくイメージを持っています。僕たちでフィリピン留学というカルチャーを作らないといけない。
共通して良いところは、マンツーマンレッスンであるということ。グループレッスンとは上達度が違いますね。共通している問題点としては日本人がフィリピン人の英語力の高さについての理解が少ないことですね。日本人はネイティブ信仰が強いので、フィリピンというだけで思考停止してフィリピンを除外してしまう。そこを変えるにはもっと啓蒙活動が必要です。
まず、英語力の維持に良いんじゃないでしょうか。僕の場合は、世界一周していたときはずっと英語を使っていたけど、日本に戻ってきたら英語力がどんどん落ちていくのがわかったんです。急に英語が出てこなくなってきたので、これはマズいと、週に1回は意識的に英語を使うように心がけました。その週1回のためにDMM英会話を使ったり、渋谷で外国人に声をかけたりしています。
これから留学行く予定の人にとっては、駅前の英会話スクールとか行くとすごいお金がかかるので、DMM英会話で英語に慣れておくというのも良いですね。留学に行っていきなり英語に触れるよりも、多少なりとも英語に慣れておくほうが、留学期間をより良く有意義にできるでしょう。
また、留学するには時間とお金の問題もあるので、行きたくてもすぐに行けないという場合には、まずはDMM英会話で慣れておいて、長期休暇や転職などのタイミングができたら留学に行き、また戻ってきたら身につけた英語力を落とさないようにDMM英会話をやるというのが一番いいんじゃないかな。
フィリピン人の英語力を知らない人からは「フィリピン人の発音どうなんですか?」というのはいつも聞かれますね。
僕はフィリピン留学で3ヶ月間英語を勉強した後に2年間世界一周していたんですけど、この前、発音テストうけたらバツが一つもなかったんですよ。グラマーの点数は悪かったんですが。(笑)
典型的な日本人とは逆の結果になりましたが、フィリピン人の発音が頭ごなしに悪いということは全然ない。もちろん、個人差はあるので、ある程度話慣れてきたら、良い講師を見つけることは大切です。
ただ、発音に関して僕が言いたいのは、まずは津軽弁でもいいからしゃべれるようになろうよ、ということです。
そっから標準語覚えればいい。まず話せるようになってから発音をやったらいい。発音を気にする前にまず話せるようになろうよ、ということなんです。発音なんて国毎に違う。アメリカ人とイギリス人でも違う。インド人の英語はヒングリッシュなどといわれるわけですし、発音は気にしすぎないほうが良いです。
もちろん、発音も綺麗なほうが良いのは当たり前ですが、優先順位の問題です。
まずは津軽弁でもいいから話せるようになる、そこから徐々に矯正していけばいいのです。僕の英語はそうやって磨かれてきました。
いま、自分が学んでいること。仕事で極めたいと思っていること。
世界の何処で最高峰を学べるのか?
世界の何処で最も極められるのか?
そのように発想を是非してもらいたいと思います。
日本だけが選択肢ではなく、世界を舞台に活躍していける人を増やしていきたい。そのためにまず必要なコミュニケーションツールである英語力を鍛えて欲しい。
この時代の本当のパスポートはあの小さな冊子ではなく、語学力なんです。
ぜひパスポートを手にして、世界を自由に飛び回って生きる人生を。
もちろん、旅好きな人も英語ができるだけで旅が100倍楽しく、そして深くなります。
The World is smaller than we think.