初心者向け!オススメ英和辞典/英語辞書
英語辞書のタイプには英語を日本語で説明する英和辞典と、英語を英語で説明する英英辞典があります。
当記事では、「英和辞典と英英辞典のどちらを使うのが良いか? 」という疑問への答え、それぞれの辞書の選び方・使い方、そしておすすめの辞典の紹介を網羅してお伝えします。
最適な英語辞書をお探しの際の参考にしてください!
英和辞典と英英辞典、どっちを使うべき?
ひところは「紙の辞書が良いか? 電子辞書が良いか? 」という論争がありました。それに加え、今ではオンライン辞書や辞書アプリという選択肢もあります。それぞれの強みをバランスよく活用するのが得策です。
では、英和辞典と英英辞典ならどちらを選べば良いのでしょうか?
そもそも、英英辞典に書かれている英語の説明が理解できないうちは英和辞典を使うしかありません。英語学習の初心者は、基本的に英和辞典から始めることになります。
しかし、ある程度のレベルになったら「双方のメリットを必要に応じて使い分ける」のが良いでしょう。
英和辞典のメリット
英和辞典は日本語で英語を学ぶ人に向けて作られている辞書です。
参考書並みの解説で、もはや単語を調べるのみならず辞書だけで英語が勉強できるくらい工夫に満ちた作りのものも多くあります。英語学習の味方にしないのはもったいないですよ。
例えば submit という言葉を英英辞典で調べると次のような複雑な説明になります。
to give a document, proposal, etc. to somebody in authority so that they can study or consider it(権限を持つ人が検討できるように書類や提案などを渡すこと)
Oxford Learner's Dictionary
でも、英和辞典なら「提出する」の一発で済むという効率の良さがあります。
また、固有名詞を理解するには断然英和辞典が良いでしょう。Statue of Liberty を英和辞典で調べたら「自由の女神」の一言です。
a monumental statue personifying liberty, in New York Harbor, on Liberty Island(ニューヨーク港リバティ島にある、自由を象徴する像)
Collins English Dictionary
などと説明されるよりいいですよね。
英英辞典のメリット
英英辞典は英語を使っている人に向けて英語で説明している辞書です。日本語話者にとっての国語辞典にあたります。
英語学習に役立つ情報が載っている英和辞典に対し、英語の語彙強化に役立つのが英英辞書です。日本語を通さないため、英語本来のニュアンスを理解できるというメリットがあります。
例えば、どちらも「見る」という意味で使い分けがわかりにくい see と look を英英辞典で調べるとニュアンスの違いと双方の関係性がよくわかりますね。
[see] to be conscious of what is around you by using your eyes(目で状況を認識すること)[look] to direct your eyes in order to see(see するために目を向けること)Cambridge Dictionary
英英辞典を使っていくことで物事を英語で理解する癖ができていると、英語のアウトプットをするようになったときにとても有利です。
このように、英和辞典と英英辞典の利点は異なります。英語のレベルを高めていきたいなら、レベルと目的に合わせて双方のメリットを活用しましょう。
英語辞書の選び方
どんな辞書選びでも共通する最初のチェック項目は収録単語数です。自分のレベルに対し少な過ぎると役に立ちません。かといって必要以上に多いと探すのが大変です。
また、中身に関して重視すべきなのが例文の量です。英語を読むだけでなく使えることを目指すなら単語の意味だけでなく使い方も知る必要がありますよね。
同義語の記載は意味を理解したり語彙を増やす助けになるし、コロケーションの情報は文章を書くときに効果を発揮します。
英語学習を続けていくなら、初心者でも先を見据えた辞書選びをおすすめします。加えて、自分が見やすいと思えるレイアウトも大事です。
▶︎語学学習の強い味方!英語辞書の選び方と使い方【紙の辞書&電子辞書】もあわせて読む
オススメの英和辞典5選
辞書のタイプには、紙・電子辞書・携帯電話の辞書機能・オンライン辞書・辞書アプリなどがあります。同じ辞書でも異なる形態があります。それぞれに特長があるので自分の使い方に合ったものを選びましょう。
コンパスローズ英和辞典
TVやラジオでもおなじみ、英語を感覚的に理解させる解説で支持を得ている大西泰斗氏が監修の辞書です。さすが、表現ごとの違いが図表で丁寧に説明されています。精度の高い英語表現を身につけたい人にぴったりの一冊です!
- コンパスローズ英和辞典について詳しくはこちら
エースクラウン英和辞典
高校・中学の採用推薦が8年連続No.1という評判を持つ英和辞典というだけあって、中学レベルからやり直したい人におすすめします。この一冊で基礎英語を学ぶことができる辞書になっています。
- エースクラウン英和辞典について詳しくはこちら
ジーニアス英和辞典
売上No.1(※POSデータ調べ)という辞書がこちら。色分けされた見出しや数々の図表挿入を目障りに感じる人には、スッキリしたレイアウトのこの辞書が良いでしょう。初心者レベルを越えて長く英語学習を続けたい人は手元に置いておきたい一冊です。
- ジーニアス英和辞典について詳しくはこちら
プログレッシブ英和中辞典
他の英和辞書の収録語句数がせいぜい10万語程度であるなか、13万8000項目(第5版)という幅広い英語表現を誇るのがこの辞書です。充実した内容は高校生の勉強用から社会人の実用までしっかりカバーできます。
- プログレッシブ英和中辞典について詳しくはこちら
Weblio辞書: 英和辞典・和英辞典
英語の辞書を検索すると真っ先に上がってくるWeblioは、「無料で使える日本最大級のオンライン英語辞書サービス」です。オンラインでもアプリでも幅広い英語表現に簡単にたどり着きたいときに役立ちます。
- Weblio辞書: 英和辞典・和英辞典について詳しくはこちら
オススメの英英辞書5選
Cambridge Dictionary
英語学習初心者向けとして、安定の人気がある英英辞典です。説明文が簡潔なので、初心者でも辞書の説明文の読解に時間をかけずに済みます。オンライン版はボタン一つで英和辞典に切り替えることもできます。
Cambridge Dictionary公式サイトをチェック
Merriam-Webster Dictionary
一般の説明文のほか、子供向けのわかりやすい説明「Kids Definition」もあるので、意味をサッと理解したいときは便利です。機能はいろいろあるものの、表示がシンプルなので初心者は見やすくなっています。
Merriam-Webster Dictionary公式サイトをチェック
The Free Dictionary
複数の著名な辞書の説明を一覧で読み比べることができるオンライン辞書です。説明文の単語一つ一つにリンクがあるので調べたい単語にすぐに飛ぶことができて便利。イディオムのリストが充実しておりWikipediaともリンクしているので、単語の意味調べだけでなく広い知識に簡単にアクセスできます。
Collins Dictionary
動詞の活用がすべての人称と時制で表示されるので初心者には助かるのでは。単語の使用頻度を時代別に示すグラフもあります。最近の言葉なのか、もはや死語なのかなどがわかるというわけです。
Oxford Learner’s Dictionaries
英語の語彙を最も広く網羅しているとされる英英辞書です。文章が初心者向けとは言えないところもあるのは事実ですが、オンラインのText Checkerというユニークな機能で遊んでみるのは良いかも。文章に含まれる単語を難易度別に分類したり、希望するレベル別のワードリストを作成できます。
Oxford Learner's Dictionaries公式サイトをチェック
まとめ
辞書を選ぼうにもたくさんありますし、おすすめと言われる辞書もさまざまです。
オンライン辞書や辞書アプリなど、インターネットを介した辞書は機能がとても充実しているので、中身というより機能重視で決めてもよいでしょう。辞書というより「語学ワンダーランド」のような世界が広がっています!
最終的には、使いやすくて信頼できる辞書は自分で見つけなければなりません。英語の勉強では絶対的に欠かせないツールです。自分が納得できる辞書を探してみてください!