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どの世代も楽しめるイギリス映画|特徴とオススメ作品15選!

どの世代も楽しめるイギリス映画|特徴とオススメ作品15選!

海外の映画といえば、「ハリウッド」ですよね。ハリウッドはアメリカの映画産業の中心地ですから、そう考えるのは無理もないでしょう。

しかし映画制作が行われているのは、もちろんハリウッドだけではありません。

英語圏では、イギリスやカナダでも映画制作が盛んで、それぞれの国らしいところが見られるのも特徴です。

そこで今回は、英語圏でもアメリカ・ハリウッドに引けを取らない「イギリス映画」について、その特徴とオススメ作品を紹介します!

イギリス映画とは?

そもそも、「イギリス映画」とはなんなのでしょうか。

現代の映画作品を見たときに、「アメリカ映画」と「イギリス映画」を切り分けて考えることが難しいと感じることもあるかもしれません。それというのも、特に英語の作品では、多くの場合、さまざまな国出身の俳優陣が登場することがあるため。

例えば、「全編日本で撮影のハリウッド作品」という可能性もあるわけです。クリント・イーストウッド監督が指揮した「硫黄島からの手紙」も本編ではほぼ日本語が使われているものの、「アメリカ映画」と考えることができます。

このことから、なかなか「イギリス映画」を定義することは難しいこともあるのです。そこでこの記事では、監督がイギリス人であったり、制作会社や撮影場所を「イギリス映画」とします。

イギリス映画の特徴

イギリス映画の特徴として、歴史的な時代を舞台にしたり、社会問題をテーマにしたものが多い傾向にあります。

時代劇のように過去を舞台にしたものなら、中世やヴィクトリア時代など、それぞれの時代背景にあった衣装や建物を目にすることができます。

もちろん、エンターテインメント性のあるコメディ映画やラブコメも多いです! イギリスならではのユーモアたっぷりなので、ちょっとアメリカ映画とは違うなと感じる方も多いはずですよ。

オススメのイギリス映画15選

007 ジェームス・ボンド (1962-)

日本では「007」とも「ジェームス・ボンド」としても知られているこのシリーズ。知らない人はいないのではないでしょうか。

もともとIan Fleming(イアン・フレミング)執筆の小説シリーズで、1962年にSean Connery(ショーン・コネリー)氏の主演で初めて映画化されました。

ストーリーはイギリスの秘密情報機関である「MI6」のエージェントで、コードネームが「007(ダブル・オー・セブン)」であるジェームス・ボンドを中心に展開されます。

さまざまな任務を遂行するなかで出会う、作品ごとの女性キャラクターは「ボンド・ガール(Bond girl)」、または「ボンド・ウーマン(Bond woman)」と呼ばれ、キャスティングが発表される度に話題になりますよね。英語ではこのような女性を femme fatale (フランス語:運命の女)と呼び、一般的には魅惑的な女性のことを指します。

2022年時点で、60年の間に映画化されたのは、25作。これまで6名の俳優陣がジェームス・ボンドを演じ、最近では、2021年に公開された「No time to die(ノー・タイム・トゥ・ダイ)」ではダニエル・クレイグ氏が6第目のジェームス・ボンドを引退することが告げられました。

世界的に大人気の「ジェームス・ボンド」、異なる時代の作品を観るのも、楽しみの1つといえるでしょう。

ジェームス・ボンドシリーズの多くは、Amazonプライムから視聴可能です。

Lawrence Of Arabia アラビアのロレンス (1962)

「アラビアのロレンス」は、実在した人物を主人公にした歴史映画です。

その実在した人物とは、イギリス陸軍の将校だったThomas Edward Lawrence(トマス・エドワード・ロレンス)。第一次世界大戦では、アラブ人が1299年から1922まで大きな力を持っていたオスマン帝国に対して反乱を起こしました。

ロレンスは、アラブ人たちの独立運動を支援した人物として知られています。この作品は、ロレンス自身が1926年に発表した「Seven Pillars of Wisdom(知恵の七柱)」という回顧録を脚色して映画化したものです。

もともとイギリスで公開されたときには222分で、日本を含む海外で公開されたときには202分にカットされましたが、1988年に再編集され、「完全版」として228分の超大作になりました。

作品のなかで幾度となく登場する、太陽が照りつけて厳しい環境にある砂漠の場面は、観る人を惹きつけます。これが1962年に公開された映画だと思うと、より感慨深いものがあるでしょう。

4時間弱あるので、根気が必要かもしれませんが、途中で挟まれている休憩を参考に、数回に分けて視聴するといいかもしれません。もちろん、一気見してしまったほうが、作品の世界観にどっぷり浸かることができるので、お休みの日にまとめて観るのもオススメですよ。Netflixで視聴可能です。

Monty Python and the Holy Grail モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル (1975)

「Monty Python(モンティ・パイソン)」は、イギリスで大人気を博した6人組のコメディ集団です。もともと、イギリスの国営放送BBCで1969年から放送開始した「Monty Python’s Flying Circus(空飛ぶモンティ・パイソン)」で人気を集めました。

モンティ・パイソンは、それまでのスケッチ・コメディ(sketch comedy)の常識を覆し、現在見られるコメディに大きな影響を与えたと言われています。そのため、「コメディ界のビートルズ(The Beatles of comedy)」と呼ばれることもあるほど。

さて、コメディ界のビートルズ・モンティ・パイソンは、先述の「空飛ぶモンティ・パイソン」を始め、映画制作や舞台など、幅広い活動をしていました。その映画作品の1つが、「Monty Python and the Holy Grail(モンティ・パイソン・アンド・ホーリーグレイル)」です。

The Holy Grail とは、キリスト教のミサ(儀式)のときに使われる聖杯のこと。イギリスに古くから伝わる「King Aurthur and the Knights of the Round Table(アーサー王伝説)」をパロディにし、アーサー王が聖杯を探す旅を描いたものです。

もともと作品で描かれる時代は中世と現代で、イギリス・ロンドンにある有名デパートHarrods(ハロッズ)で聖杯を見つけるという設定でした。しかし、モンティ・パイソンのメンバーで、オックスフォード大学で中世の歴史に興味を見出したTerry Jones(テリー・ジョーンズ)氏によって、中世を舞台にした設定に変わったそうですよ。

Netflixで視聴可能なので、ぜひ見てみてくださいね。

Four Weddings and a Funeral フォー・ウェディング (1994)

「イギリスの俳優」といえば、どのような人物が思い浮かぶでしょうか? 著名な俳優陣がたくさんいますが、Hugh Grant(ヒュー・グラント)の名前をあげる人は多いかもしれないですね。

Hugh Grantは1960年、イギリス・ロンドン生まれ。英語では rom com (romantic comedy)と呼ばれる、ラブコメ映画に多数出演してきました。

そんな彼を世間に知らしめたとも言われるのが、「Four Weddings and a Funeral」です。脚本はRichard Curtis(リチャード・カーティス)で、この作品以降、ヒュー・グラントを立て続けに起用しました。

本作品は、ヒュー・グラント扮する、結婚に消極的な主人公のCharles(チャールズ)を中心に話が進みます。タイトルにもあるように、舞台は4つの結婚式と1つの葬儀。これらの舞台を通して、登場人物たちの人生の歯車が回る様子が描かれています。

また特筆すべきは、この作品にはアメリカ人も登場し、「アメリカ人らしさ」と「イギリス人らしさ」がうまく演出されていることです。人生に対する考え方やユーモアの違いが伺えるので、その違いを楽しむことができるのもこの作品の醍醐味といえるかもしれませんね。

Amazonプライムでレンタル可能です。

Notting Hill ノッティングヒルの恋人 (1999)

「Notting Hill」とタイトルのついているこちらの作品は、アメリカの名女優Julia Roberts(ジュリア・ロバーツ)とHugh Grantがダブル主演しています。

舞台はロンドン西部にあるNotting Hill。かわいらしいブティックやカフェ、レストランなどが並び、アフリカ系イギリス人のお祭りであるNotting Hill Carnival(ノッティング・ヒル・カーニバル)で有名です。

そのノッティング・ヒルで書店を営む主人公William(ウィリアム)は、たまたま店に訪れたハリウッドスター、Anna(アナ)と出会います。2人は、さまざまな巡り合わせで親交を深めるのです。しかし2人の前には立場の違いが立ちはだかります。

これ以上あらすじをご紹介するとネタバレになってしまうので書きませんが、作品中に登場するウィリアムの友人たちは、いかにも「ザ・イギリス」といった感じ満載! 映画の公開から20年以上経っていますが、いつ観ても楽しめる作品ですよ。Netflixで視聴可能です。

Billy Elliot リトル・ダンサー (2000)

舞台は1984年、イギリス北西部にあるCounty Durham(ダーラム)という炭鉱の町です。炭鉱夫の父をもつBilly(ビリー)は、父の影響でボクシングジムに通っていました。しかしビリーは殴り合いに興味を持てません。

しかしある日、ボクシングジムの片隅でバレエ教室が行われることになります。バレエの優雅な姿に興味を持ったビリーは、バレエ教室のコーチにお願いして、家族に秘密でバレエを習い始めるのです。

ビリーはどんどんバレエの才能を開花させますが...。

この作品は全世界で高い評価を得て、後にミュージカルとして舞台化もされました。筆者は映画版もミュージカル版も観ましたが、笑あり涙ありで、必見の作品です。

ただ、イギリス北部の訛りが強いので、聞き取りをするのは難しいかもしれません。しかし、「地域によってここまで訛りが異なる」ことに気づくことにもつながるので、ぜひ見てみてくださいね。Amazonプライムでレンタル可能です。

Harry Potter ハリーポッター (2001)

「ハリー・ポッター」シリーズは説明の必要がないくらい有名・人気作品ですよね。

J.K. Rowling(J・K・ローリング)作の小説シリーズで、1997年に第1巻が発表されてから、大人気を博しました。主人公は赤ちゃんのときに両親を亡くしたハリー・ポッター。親戚の家に預けられ、冷たくあしらわれていましたが、自分が魔法使いであることを11歳になる誕生日に知ります。

ホグワーツ魔法学校に入学することになるのですが、そこでハリーの額に傷を作り、両親を殺したヴォルデモート卿との因縁を知るのです。

第一作目の「ハリー・ポッターと賢者の石」が映画化されることが決まったときには、主人公ハリーとその友達Ron Weasley(ロン・ウィーズリー)とHermione Granger(ハーマイオニー・グレンジャー)の配役が大きく注目されました。

その他、大物俳優陣が出演しているのに加え、魔法の描写も目を見張るものがあります。Amazonプライムでレンタル可能なので、改めて第一作目から見直してみてはどうでしょうか。

Bridget Jones’s Diary ブリジット・ジョーンズの日記 (2001)

「ブリジット・ジョーンズの日記」は、Helen Fielding(ヘレン・フィールディング)作で同名の小説に基づいた映画作品です。

映画版で主人公Bridget Jones(ブリジット・ジョーンズ)を演じたのはRenee Zellweger(レネー・ゼルウィガー)。その他、ブリジットの上司Daniel Cleaver(ダニエル・クリーバー)をHugh Grantが、恋の相手として登場するMark Darcy(マーク・ダーシー)をColin Firth(コリン・ファース)が演じました。

主人公のブリジットは32歳で、いい出会いがなく、シングルのまま。恋愛だけでなくなにもかもうまくいかないので、その日常を日記につけることに決めます。上司のダニエルや、家族に紹介されたマークと恋の予感がしますが......。

この作品のなかでは、パワハラやセクハラが登場するので、少し注意をして観る必要があるかもしれません。しかしそれでもちょっとドジなブリジットを中心に紡がれるストーリーは面白く、楽しく観ることができる作品です。

実は「ブリジット・ジョーンズの日記」は先ほど登場したジェーン・オースティンの「高慢と偏見」がベースにされています。また、脚本家は「Four Weddings and a Funeral」のリチャード・カーティス。そして同作に出演しているヒュー・グラントも主要キャストの1人として登場しています。リチャード・カーティスがヒュー・グラントを起用することが多いことが、よくわかるのではないでしょうか。

Amazonプライムでレンタル可能です。

Love Actually ラブ・アクチュアリー (2003)

クリスマス・ムービーといえば「Home Alone(ホーム・アローン)」などを思い浮かべる人も多いでしょう。数あるクリスマス・ムービーに2003年に追加されたのが、この「Love Actually」です。

Ensemble cast(アンサンブル・キャスト)という手法で特に主役を定めずに制作された作品なのですが、登場する俳優陣は豪華な人ばかり! 

先ほどから登場しているHugh Grant、Colin Firth、それにKeira Knightley(キーラ・ナイトレイ)、Emma Thompson(エマ・トンプソン)、Rowan Atkinson(ローワン・アトキンソン)やLiam Neeson(リアム・ニーソン)など、名前を挙げ始めたらきりがありません。

また、この作品はラブコメ映画で、監督はこれまでご紹介した作品の多くで脚本を担当したリチャード・カーティス氏です。

アンサンブル・キャストというだけあって、10のストーリーが並行して語られていきます。どのストーリーも、クリスマスまで5週間というタイミングから始まり、クリスマス当日を迎えるまでにさまざまな恋物語が展開するのです。

ネタバレになってしまうので、あまりあらすじはご紹介できませんが、イギリスを代表する俳優陣が、イギリスらしさを存分に出している作品です。Amazonプライムで視聴可能なので、ぜひクリスマスシーズンに楽しんでくださいね。

Shaun of the Dead ショーン・オブ・ザ・デッド (2004)

「ショーン・オブ・ザ・デッド」は本国イギリスで大ヒットをしたホラー・コメディ作品です。脚本・主演は俳優・コメディアンのSimon Pegg(サイモン・ペッグ)。Mission: Impossibe(ミッション・インポッシブル)シリーズに登場しているので、見たことがあるという人もいるかもしれませんね。

主人公のShaun(ショーン)は家電量販店に勤めています。普段からやる気がなくて冴えないショーンなのですが、ある日目を覚ますと、ゾンビがロンドン中にいることに気がつくのです。ゾンビに噛まれた人はゾンビになってしまうため、ショーンはここでやる気を出し、大切な人を守ることに奮闘しますが......。

ゾンビと戦うシーンはグロテスクな描写もあるので、苦手な人もいるかもしれません。しかしこの作品もイギリスらしいユーモア満載で、登場人物たちの友情関係もなんだか温かいものを感じますよ。Amazonプライムでレンタル可能です。

Pride and Prejudice プライドと偏見 (2005)

イギリスを代表する小説家、Jane Austen(ジェーン・オースティン)。その彼女の代表作の1つが、1813年に出版された「Pride and Prejudice(高慢と偏見)」です。

舞台は18世紀の終わりから19世紀の始め頃、イギリス東部のHertfordshire(ハートフォードシャー)州にあるLongbourne(ロンボーン)という田舎町。当時の結婚事情は現在とは大きく異なり、女性にとって良い結婚相手を見つけられることが幸せと考えられていました。

主人公のElizabeth Bennet(エリザベス・ベネット)はベネット家の5人姉妹の次女。一家は男の後継が生まれなかったことで、父親が亡くなってしまうと家や土地などの財産を失ってしまうかもしれない危機に陥ります。

そんななか、ロンボーンに青年資産家のMr.Bingley(ビングリー氏)が引っ越してくるのです。エリザベスの母・ベネット夫人は、ビングリー氏と娘たちを引き合わせようとするのですが......。

タイトルにもなっている偏見と高慢は、登場人物たちの恋模様を描くなかでキーポイントとなるもの。「幸せのために」とみなが大騒ぎになるのですが、その人間描写がなんとも秀逸です。

何回か映像化されていますが、こちらの作品が一番最新で、女優のKeira KnightleyとMatthew MacFadyen(マシュー・マクファディン)が主演を務めました。

しかし舞台は18〜19世紀のため、とても丁寧な英語が使われています。加えてイギリス英語はアメリカ英語に比べて少しはっきり喋るので、意外と聞き取りやすいと感じるかもしれません。本作品は、Amazonプライムで視聴可能です。

The King’s Speech 英国王のスピーチ (2010)

25歳の若さで即位し、在位期間が70年間と、歴代最長のイギリス君主・エリザベス女王(エリザベス2世)。2022年9月に死去が発表され、世界中を騒然とさせました。そんなエリザベス女王の父親のジョージ6世について、日本で一躍有名にしたのが、この作品といっても過言ではないでしょう。

ジョージ6世は幼いときから、スムーズに言葉が出ずに円滑に話せなくなってしまう吃音症(きつおんしょう)を患っていました。王子時代のある日、公務でスピーチをしなければいけなかったのですが、自分の症状のためうまく話せずに、散々な結果に終わってしまいます。

そこでオーストラリア人の言語聴覚士、Lionel Logue(ライオネル・ローグ)氏に助けを求め、吃音症の改善に努めるのです。

これは実話で、ジョージ6世とローグ氏の関係性がとても良く描かれています。主演はコリン・ファース。ジョージ6世夫人のエリザベス1世は、Helena Bonham Carter(ヘレナ・ボナム=カーター)が演じています。彼女もまた、イギリスを代表する俳優の1人です。

コミカルでもありシリアスでもあるこの作品、多くの人にオススメです! Amazonプライムで視聴可能ですよ。

Paddington パディントン (2014)

「くまのパディントン」については、耳にしたことがある人が多いのではないでしょうか。もともとはMichael Bond(マイケル・ボンド)作で、「A Bear Called Paddington(くまのパディントン)」を始めとした児童文学シリーズでした。

物語はロンドンの主要駅、Paddington Station(パディントン駅)から始まります。そこでBrown(ブラウン)夫妻はスーツケースに座っているクマを見つけるのです。クマのコートには「Please look after this bear. Thank you.(このクマの面倒を見てください。よろしくお願いします)」と書かれています。

そこでブラウン夫妻はこのクマを連れて帰ることにし、出会った場所に由来して「パディントン」と名付けることにしました。礼儀正しく、かわいらしいパディントンですが、彼の周りではハプニングがたくさん起きます。しかしパディントンを助けようと、ブラウン一家も奮闘するのです。

心温まるファミリーコメディなので、世代を問わず楽しめる作品ですよ。NetflixAmazonプライムなどで視聴可能です。

Kingsman: The Secret Service キングスマン (2014)

イギリスといえば「紳士の国」というイメージを持っている人も少なくないでしょう。その「紳士」がテーマになっているのが「Kingsman(キングスマン)」シリーズです。

日本語の「背広」の語源ともなった、ロンドンのSavile Row(サヴィル・ロウ)通りには数多くの高級 tailor(仕立て屋)が並びます。その1つ、「Kingsman(キングスマン)」は見かけは仕立て屋ですが、実態は「世界最強のスパイ機関」。このKingsmanに主人公が新人としてスカウトされて......。

高級仕立て屋がスパイという設定から、スパイたちの「紳士」らしさがふんだんに盛り込まれています。ただ、映像効果によって少し見やすくなっているものの、一部の描写はグロテスクなので苦手という人はその点に留意して見るといいでしょう。

主演はコリン・ファースとTaron Egerton(タロン・エガートン)。2人ともいまイギリスを代表する俳優といえます。本作品は、Amazonプライムでレンタル可能です。

Yesterday イエスタデイ (2019)

どの世代でも、「ビートルズを知らない」という人はいないでしょう。イギリス・リバプール出身で、世界的な人気を誇った伝説のバンドです。

世界で知らない人はいないビートルズのことを、ある日世界が忘れてしまったら? 物語のなかでは、あるシンガーソングライターの青年1人だけがビートルズのことを覚えており、その楽曲を利用して自分の夢を叶えようとしますが、すべてがうまくいくわけではなく......。

「ビートルズが存在しなかった」という、ある意味ありえない設定ですが、そのおかげで逆にビートルズの偉大さに気付かされる作品です。彼らの楽曲が盛りだくさんで、イギリスのユーモアたっぷりのストーリーはもちろんのこと、音楽も楽しめますよ。

脚本は本記事で何度も登場している、リチャード・カーティス。主演はイギリスのテレビドラマによく出演しているHimesh Patel(ヒメーシュ・パテル)と、テレビドラマ「Downton Abbey(ダウントン・アビー)」という作品で一躍有名になったLily James(リリー・ジェームズ)です。2人とも最近になって映画で活躍するようになってきたので、これからイギリス映画で目にすることが増えるかもしれません。

本作品は、Amazonプライムでレンタル可能です。

イギリスならではの面白さ満載!

イギリスというと、曇りがちで紳士淑女がいて...。このようなイメージを持っている人も少なくないかもしれません。

しかし今回ご紹介した映画を見れば、イギリスにもいろいろな顔があることがわかるはずです。

どの作品もイギリスらしさ満載なので、ぜひそれぞれ見てみて、イギリスの風を感じてみてくださいね!