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エレベータートークでビジネスが生まれる!ショートプレゼンで使える英語表現

エレベータートークでビジネスが生まれる!ショートプレゼンで使える英語表現

ビジネスチャンスは突然に訪れます。たとえば、それはエレベーターの中かもしれません。エレベーターに乗っているときなど、限られた時間の中で行う簡潔なプレゼンを「エレベータートーク」と言います。

日本語なら雄弁にプレゼンできるという人でも、いざ英語でとなると自信がない人も多いのではないでしょうか。今回は、エレベータートークでサッと使える英語表現を集めてみました。

 

1. 導入

エレベーターでキーパーソンを発見した瞬間から、カウントダウンは始まっています。しかし、いきなり話しかけ自社サービスについて語り出しては相手も戸惑ってしまいますよね。

まずは、プレゼンを始めるまでの自然な導入表現を3つご紹介します。ほぼ定型文なので、このまま覚えてしまいましょう。

Excuse me, but aren’t you Mr.(Mrs.)○○?

■ 失礼ですが、○○さんですか?

「○○さんですか?」と聞きたいときは、“aren't you○○?” と、否定形の疑問文で聞きます。

間違えやすいのは、この質問への回答。相手の言っている内容が合っている場合は “Yes”、違う場合は “No” で答えます。日本語の感覚と異なるので注意が必要ですね。

I’m ○○. I work in a trading company called ABC company.

■ 私は○○と申します。私はABCカンパニーという商社で働いています

「〈会社〉で働く」は、“work in〈会社〉” と言います。部署まで伝えたいときは、“work in” の後に、部署の名前を入れ、“work in the Sales Department of〈会社〉(〈会社〉の営業部で働いています)” としましょう。

Let me talk about our company.

■ 私どもの会社について、少しお話させてください

話す前の前置きとして、かなり簡潔でわかりやすい表現です。

  • Would you mind talking about our company?
    「私たちの会社についてお話させていただいてもよろしいでしょうか?」

などと丁寧な言い方もできますが、相手の返事を待っている間に少しでもアピールしたほうが聞いてもらえる可能性が上がるでしょう。

その他の導入として、もし顔見知りだった場合は、

  • Nice weather, isn't it?
    「よい天気ですね」」
  • Wow. Nice shoes, Mr. Smith.
    「スミスさん、素敵な靴ですね」

などと、天気や相手の持ち物に触れるのもアリかもしれません。

2. 自分の会社が提供する価値は何か

簡単な自己紹介の後は、「自分の会社が提供する価値は何か」を伝えていきましょう。
ここからの内容は定型文としてそのまま使うのは難しいので、使い回しのきく単語と表現を1つずつ覚えていきましょう。

provide

■ 提供する

We provide the platform.
「私たちはプラットホームを提供しています」

プレゼン中は少なからず緊張しているはずなので、こうしたシンプルな単語を使ったほうが間違いはなさそうです。

be specialized in ~ing

■ 〜に特化している

We are specialized in manufacturing high quality marketing tools.
「私たちは、高品質なマーケティングツールに特化しています」

ちょっとこなれた表現をしたいときは、“be specialized in ~ing” を使ってみましょう。似たものに、次のような表現もあります。

  • have strength in ~ing
    「~に強みを持っています」

3. 相手の抱える問題点は何か

自分の会社のサービスについて触れた後は、相手の弱みをさりげなく突くのがビジネスのポイント。不快な思いをさせない程度に、相手が抱える問題点に気づかせるのです。

便利な語句を2つご紹介しましょう。

mention

Many SMEs mentioned “a lack of information about technology” as issues they face.
「多くの中小企業が直面している問題として、『テクノロジーに関する情報不足』があると言われています」

「ほのめかす」という意味の “mention” は、相手の課題をそっと指摘するのにぴったりの動詞。ちなみに “SME” とは、「中小企業」のことです。

○○ is a major challenge

■ ◯◯が主な課題だ

Preparing energy efficiency projects is a major challenge for ABC company.
「エネルギー効率化プロジェクトの準備は、ABC companyにとって主要課題だ」

“challenge”を使うことで、ポジティブな印象を与えながら課題に気づいてもらうことができますね。

4. 相手にとってどんなメリットがあるのか

「自分の会社にできること」と、「相手の課題」を示した後は、「弊社ならあなたの会社の課題を解決できます」と、先に述べた2つの要素を結び付けてあげましょう。

「〜できる」と言うとき、ついつい “can” を使いたくなりますが、これはビジネスで使うには少しくだけすぎた印象。そこで、“can” に代わる表現として “allow” “let” “help” を使う方法をオススメします。

allow A to do

■ Aに(妨げることなく)~させる

ABC company allows users to share their new ideas.
「ABCカンパニーはユーザーに新しいアイデアを共有してくれます」

“allow” を使う場合、主語には企業名やサービス名が、Aの部分には “you” や “your company” など相手方に関するものが入ることを覚えておきましょう。【S(自社) allow O(相手) to do】

enable A to do

■ Aに〜することを可能にする

This service will enable you to work more effectively.
「このサービスを使えば、より効率的に仕事をすることができるでしょう」

“allow” と同じ無生物主語の構文です。ただ、「(妨げることなく)~させる」という意味合いの “allow” に対し、“enable” は「~することを可能にする」というポジティブなニュアンスが強くなります。

help A do

■ Aが〜するのを手助けする

System Restore helps you restore your computer's system files.
「『System Restore』は、あなたがコンピューターシステムのファイルを保存するのを手助けしてくれます」

“help” は多くの場合、to不定詞の代わりに原型不定詞が使われることが多く、“help A do” の形をとります。

5. 相手に意思決定してほしいことは何か

相手がこちらに興味を持ちはじめたら、あとは相手がその恩恵を受けるにはどうすれば良いのか(すなわち、サービスを使ってほしい)という主旨をはっきりと伝えます。

If you agree to our proposal, 〜

■ 私たちの提案に同意していただければ、〜

If you agree to our proposal, the cost will be reduced.
「当社の申し出に賛成していただければ、そのコストは軽減されるでしょう」

そのまま覚えて使える言い回しです。後半の節で最後のダメ押しができる、オススメの表現です。

I would be grateful if you could ~

■ 〜していただけると助かります

I would be grateful if you could use this service.
「もしよろしければ、このサービスを利用していただけると幸いです」

“I would be grateful if you could ~” は、ビジネスで使える丁寧な表現。
“I would like you to~” という表現を使ってもよさそうですが、これは日本語訳よりも「強制」のニュアンスが強いので注意しましょう。

まとめ

1~5までマスターすれば、世界を股にかけて働くスーパービジネスマンに一歩近づいたも同然。エレベーターに乗った瞬間、英語でかっこよくプレゼンができるように、日頃から言い回しの暗記とイメージトレーニングをしておきましょう!