K. Inoue
(更新)
「あの人は~な人だ」と誰かの性格について話をすることはよくあるのではないでしょうか。
今回は、そんな人の生まれ持った性格や才能などを語るときに使える便利な表現「by nature」をご紹介します。
とても簡単なので、ぜひ覚えて会話に取り入れてみてください。
nature は「自然」という意味でご存知の方も多いと思いますが、人や動物の「本性・性質・天性」という意味でも使います。
「誕生、天性、自然」を意味するラテン語 natura から来ていて、人工物や人為的な行動によらない自然発生的な事物や事象を表しています。
(ちなみに対義語は art 「芸術・人工」)
そしてこの nature が前置詞 by と一緒になった熟語 by nature は「生来・本来・生まれながら」という意味を表します。
では、例文を見てみましょう。
「僕の兄貴は生まれつき冷たいんだ」
「彼は生まれつき芸術的素質を持っている」
「君は生まれながらに才能がある」
「僕は生まれつき楽天家なのさ」
「彼女は生まれつき心の温かい人だ」
「ジャックは生まれながらにしてほがらかな人間だ」
「生まれつき、ソフィアはとても活発だ」
by nature は副詞の働きをするため、文頭、文中、文末のいろいろな場所に置いて使うことができます。
ただし、一般的にbe動詞の後ろや文末で使うことが多いです。
ここでは、by nature と似たような意味を表す表現をご紹介します。
nature をそのまま名詞として使う表現です。
「~という性分を持っている」が直訳。つまり「~という性分がある」という意味です。
「彼には寛大な性分がある」
nature を副詞バージョン naturally 「生まれつき・自然に」にして使うこともできます。
「生まれつき何にでも才能ある人がいる」
nature を使わない表現もあります。
「~と共に生まれた」が直訳。つまり「生まれながらに~」という意味です。
A:「彼女の髪はとても美しい」
B:「生まれつきそうなのさ」
※「彼女はそれと共に生まれた」が直訳
by nature はいつでも「生まれながら」という意味になるとは限りません。
「その店は自然に囲まれた小さな町にあります」
このように受け身の文脈で「自然によって」という意味で使われることもあるので注意してください。
いかがだったでしょうか。
主に人の性格や性質について話をするときによく使うのが by nature です。
be born with ~などいかにも英語らしい表現も一緒に押さえて、ぜひ使えるようになってください。