SHIORI
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英語には、大文字と小文字がありますよね。これらをしっかりと使い分けるためには、ルールを知っておく必要があります。
もしかすると、意外と知らないルールがあるかもしれません。
そこで今回は、大文字と小文字のルールを紹介していきたいと思います!
文頭に来る文字は、必ず大文字を使うのが基本中の基本です。
「私の兄は結婚したばかりです」
「いつかイギリスに行きたいです」
「塩とってくれますか?」
固有名詞は、文のどの位置に来ても、頭の文字が大文字になります。
ちなみに固有名詞とは、ものや場所、人物など、そのもののみにつけられた名前を指し、以下のようなものが含まれます:
人の名前、学校名、都市名、国名、地名、ブランド名、天体名、国籍、言語、宗教、会社名、作品名などなど……。
「サラはジョンをパーティーに誘いました」
「私はハーバード大学に通っています」
ちなみに、固有名詞が変形した固有形容詞の頭文字も大文字になります。
「日本のホラー映画の方がいいな」
「ヨーロッパの国に行きたいです」
曜日、月、祝日などの日にちを表す単語は、必ず大文字が使われます。
「月曜日に会議があります」
「5月のボストンはまだまだ寒いです」
「独立記念日の花火を楽しみにしています!」
明確なルールはなく、組織や出版社などによって基準が異なるので、ときには違った表記のされかたを目にすることもあるでしょう。
ただ、一般的にはメールの件名や新聞などの見出しは、多くの場合はそれぞれの単語の頭が大文字になります。
文中に、ある特定の種類の単語がある場合、その単語は小文字になります。
文頭に来る単語、動詞、形容詞、名詞、代名詞、副詞、いくつかの接続詞
ちなみに、To look などは、2つの単語からなりますが、動詞に含まれるので、to と look どちらも大文字にします=(To Look)。
冠詞、前置詞、4文字以下の接続詞
例:A*、an*、and、at、for、nor、of、but*、in*、by*、on*、or*、so*、the*、to*、up*、yet*
*文の構成や配置によって大文字にするときもあります。
「エイカイワサロンでのご予約について」
「新郎、ベストマン(花婿介添人)がスピーチ中に発した冗談に激怒」
「桃公園のギャングメンバー、違法ドラッグと銃器所持の罪状認める」
見出しの各単語の頭は大文字になると言いましたが、それはそうすることによって見やすくするという目的があるからです。
しかしニュースの記事では、長めのタイトルの場合、普通に書く文章のように表記されていることも多々あります。
「18歳女性、殺人で逮捕、ソーシャルメディアを通して被害者の弟/兄を誘惑したことを告発される」
歴史上の出来事や期間には、それぞれ名前が付けられていますよね?
これらは固有名詞に値するため、単語の頭は大文字になります。
「ホロコーストはドイツの歴史上かなりの暗黒時代だった」
「江戸時代、日本は徳川幕府の支配下であった」
基本的に、単語すべての文字を大文字で書いてしまうと、「見た目がうるさい」と言われてしまうことがほとんどです。
しかし警告文など、注目してほしい文章は、逆にすべて大文字で書かれています。そうすることで、人々の注意を引くことができます。
たとえば、Do not enter よりも DO NOT ENTER の方が注意を引きやすいですよね!
「注意」
「明日までに返信をしてください」
など、長い名前のものは、頭文字をとり省略して使われることが多々あります。
このような略語は、元の単語が固有名詞である場合、基本的にすべて大文字で表記されます。
しかし例外もあります。たとえば、「移住して間もなく、不慣れな状態」を指す fresh off the boat という表現があります。略して FOB(フォブ)とすることがありますが、これはただ単に表現を省略したものです(元の単語が固有名詞ではない)ので、小文字で fob と表現することが可能になります。
次のような略語も小文字で使うことができます:
チャットなどで使われる「笑」
もう行くね
すぐ戻るよ
到着予定時間
「:(コロン)」や「;(セミコロン)」の後に来る単語や文は、小文字から始めます。
しかし、その単語が固有名詞である場合は大文字で表記します。
「どうしても食べられないものがある。グリーンピース、人参そしてブロッコリーだ」
「国を出る前にもう何か所か行ってみたいところがある。ニューヨーク、ボストン、そしてサンフランシスコだ」
「リサーチをしに博物館に行こうよ。火曜日は空いてるよ」
「猿は好きだけど、態度があまり好きじゃないなあ」
コロンやセミコロンの使い分けに、不安を覚えている人もいるかもしれませんね。そんな場合は、こちらの記事を参考にしてみてください。
普通名詞(一般名詞)とは、そのカテゴリーに含まれるすべてのものを指すときに使われる名詞のことです。
そして固有名詞は、ものや人など、そのものだけに(固有のものだけ)つけられた名前を指します。
この知識を大前提に置いて、固有名詞の単語の頭が大文字に対し、普通名詞は文頭に単語がこない限り、小文字で表記されることを覚えておきましょう。
少しややこしい部分になってしまうのですが、固有名詞と普通名詞で、同じ単語というのが存在します。
そしてそれぞれ使う目的の違いにより、大文字になるか小文字になるのかを判断する必要があるのです。
固有名詞として使う場合は大文字、普通名詞として使う場合は小文字表記になるので注意する必要があります。
【普通名詞】
「リンゴが大好き」
【固有名詞】
アップル社の製品が大好き
いかがでしたか?
英語の大文字と小文字の使い分けは、コツを掴めば難しいことではありません。
今回紹介したルールをおさえて、大文字と小文字を正しく使い分けられるようにしましょう!