Hear それとも Listen?「聞く」を表す英語表現の違いを理解しよう

「聞く」を表す英語表現の違い

以前、DMM英会話ブログでは日本語の「話す」にまつわる英語の動詞「Talk・Tell・Speak・Say」の使い分けを紹介しました。

「話す」にまつわる4つの動詞「Talk・Tell・Speak・Say」を使い分けよう

 
今回は「聞く」にスポットを当て、動詞の "hear" と "listen" の違いを例文を交えながら紹介していきます。このコラムを読み終えるころには、以下の例文の微妙なニュアンスの違いがハッキリわかるようになりますよ。

1.Did you hear the music outside last night?
2.Did you listen to the music outside last night?

 

一番の違いは「意識して聞くかどうか」

一番の違いは「意識して聞くかどうか」

"hear" と "listen" の一番大きな違いは、「聞く」対象物の声や音、音楽などを「意識して聞くかどうか」です。

まず、次の例文をご覧ください。

A:Did you hear the thunder last night at around 10pm?
「昨夜10時ころ、雷が鳴ったのが聞こえましたか?」

B:Thunder? No, I didn't because I was listening to music with headphones.
「雷?いいえ、ヘッドフォンを付けて音楽を聴いていたので聞こえませんでした」

この例文では雷の音には "hear" 、音楽には "listen" を使って動詞を使い分けています。もし "hear" と "listen" を入れ替えた場合、どこか不自然な文章になってしまいます。

 

Hearのニュアンス

Hearのニュアンス

"hear" は、よく「〜が聞こえる」「〜が聞こえてくる」と訳されます。

「声」や「音」「話」、さらに「知らせ」などが、自発的・意識的に聞くのではなく、自然と耳に入ってくる場合に使われます。そのため上の例文では「雷が鳴っていたけど、聞こえてきましたか?」と質問しているので、 "hear" を使います。

(電話やテレビ電話などで)Can you hear me?
聞こえていますか?

A:How's your new house?
新しい家はどうですか?

B:It's great! I can always hear birds chirping.
すごく良いよ!小鳥のさえずりがいつも聞こえてきます。

I couldn't hear anything because of the road construction.
道路工事のせいで何も聞こえませんでした。

I heard some bangs and someone screaming so I dialed 110 just in case.
バンという音と誰かの叫び声を聞いたので、念のため110番に電話しました。

Do you hear water dripping slowly out of the sink?
流しから水がゆっくり漏れる音が聞こえますか?

 

"Hear" は「知らせを受ける」や「うわさ話を聞く」「耳にする」などの意味にも使われます。

I haven't heard from him for awhile.
彼からしばらく連絡がありません。

I heard that she got pregnant.
彼女が妊娠したと聞いた → 彼女は妊娠したらしいです。

This is the first time I have heard of such a rule.
そんなルールは初めて耳にしました。

 

Listenのニュアンス

Listenのニュアンス

"Hear" が「自然と耳に入ってくるとき」に使われるのに対して、 "listen" は「声」や「音」「話」などに自ら耳を傾けて意識的に、ときには集中して聞く場合に使われます。

そのため最初の例文では、自然と聞こえてくる雷の音には "listen" ではなく "hear" が使われ、自分で流した音楽には "listen" が使われています。

Are you listening to me?
(話を聞いていない人に対して)聞いていますか?

I was listening to the game on the radio instead of watching it on TV.
その試合をテレビで観る代わりにラジオを聞いていました。

Let's listen carefully to the dialogue.
対話を注意深く聞いてみましょう。

We had a chance to listen to the orchestra.
僕たちはオーケストラを聞く機会がありました。

 

最初の例文を振り返ってみよう

最初の例文を振り返ってみよう

ここまで読んで、「聞こえてくる」のが "hear" 、自分から耳を傾けて意識的に聞くのが "listen" という、2つの大きな違いのイメージは掴んでいただけたと思います。

それでは一番最初の2つの例文を思い出してみましょう。

1.Did you hear the music outside last night?
2.Did you listen to the music outside last night?

あらためて、違いがわかりましたか?

まず、"haer" を使った例文1はこのように訳されます。

1.Did you hear the music outside last night?
昨夜、外で音楽が鳴っていたのが聞こえましたか?

きっと質問者は前の日の夜、普段聞き慣れない音楽が外で鳴っていて、「昨日、音楽が外で鳴っていたのを聞いた?」と尋ねたんでしょうね。

そして例文2は以下のようになります。

2.Did you listen to the music outside last night?
昨夜、外で音楽を聞いていましたか?

2の場合、質問された人は外で自ら音楽をかけて聞いていたかどうかを尋ねられています。

音楽と同じようにラジオや公演、授業などには状況に応じて "hear" と "listen" の両方が使われます。一般的に、"listen" はそのことに集中して聞くのに対して、"hear" は何か他のことをしながら聞くときに使われます。

 

まとめ

最初は "hear" と "listen" どちらを使うか迷うこともあるかもしれませんが、そんなときは、「ヒアリングテスト」と「リスニングテスト」をイメージしてみてください。

「ヒアリングテスト hearing test」は、耳鼻科などで行われる検査で、日常生活で音が聞こえているかを調べる聴力テストなのに対し、「リスニングテスト listening test」は英語などの聞き取りテストなので、流れてくる音声に耳を傾けて積極的に聞かなければなりませんね。

このように、イメージのよりどころとなるような具体的な対象があると、単語はさらに覚えやすくなるでしょう。

日本語にはない、英語独特のニュアンスの違いを楽しみながら英語の学習を進めていってください! 2回まで無料レッスンを受けられるので、覚えた表現をDMM英会話で実践してみてもいいですね。